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絵本 徒然草(下) の商品レビュー

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2023/06/21

橋本治さんが兼好になり代わって語る「徒然草」後編です。「ワシの時代」の都の有様、切なくなります。確かなのは「不定」ということだけ、だなんて。現代だって、どれほどマシだと言えるでしょうか?

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2021/01/26

古文は古文…と(浅学非才なアタクシには)区別がつかないが、『枕草子』の完璧な平安時代語と兼好法師の操る文章は違うそうで、こういう体裁になったそう。 さりげなく奥付にある著者たちの篆刻がステキ。橋本治のは桃の形をしてます(笑)

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2013/06/29

69段―六根浄の坊さんが豆の声を聞いてしまうはなし。あれだな、鯨の油で鯨肉を焼くみたいなもんだな。メルヴィルの「白鯨」。 84段―「自分の悟り」を追い求めるばかりに、他人の弱さに共感できなくなったらお終いだのはなし。 107段―孤独と仲良くしちゃいけないよ、の話。 172段―ひと...

69段―六根浄の坊さんが豆の声を聞いてしまうはなし。あれだな、鯨の油で鯨肉を焼くみたいなもんだな。メルヴィルの「白鯨」。 84段―「自分の悟り」を追い求めるばかりに、他人の弱さに共感できなくなったらお終いだのはなし。 107段―孤独と仲良くしちゃいけないよ、の話。 172段―ひとつきり、大事なことのためには他のものすべて捨ててしまえ、という話。 下巻はさすがに説教くさいぜ!

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2013/06/24

(2013.06.19読了)(2013.06.15借入) 【日本の古典】 上巻は手元にあったのを読んだのですが、下巻は、図書館から借りてきました。 原文と現代語訳と註釈が段単位で繰り返されています。読み応えがあるのは、註釈の部分です。徒然草が書かれた時代のことがよくわかるように解...

(2013.06.19読了)(2013.06.15借入) 【日本の古典】 上巻は手元にあったのを読んだのですが、下巻は、図書館から借りてきました。 原文と現代語訳と註釈が段単位で繰り返されています。読み応えがあるのは、註釈の部分です。徒然草が書かれた時代のことがよくわかるように解説されています。 「あとがき」によると NHK総合テレビで放映された『マンガで読む徒然草』の原作で書かれたもの 『週刊プレイボーイ』誌に1989年4月18日号から9月5日号まで『マドギワ語訳・徒然草』のタイトルで掲載されたもの 『絵本徒然草』で訳出したのは全段二四三段の約四分の一の量です。 ということです。 『方丈記』は、『平家物語』の時代と重なりますが、『徒然草』は、『太平記』の時代と重なります。鎌倉時代から室町時代に変わろうとしている頃です。 下巻の内容は、人生訓的なものがいくつかあり、参考になるところがあるかもしれません。 【目次】 第六十段 真乗院に盛親僧都とて 第六十二段 延政門院いときなくおはしましける時 ・・・ 第七十二段 賤しげなるもの 第七十三段 世に語り伝ふる事 ・・・ 第八十段 人ごとに 第八十一段 屏風・障子などの絵も文字も ・・・ 第九十段 大納言法印の召し使ひし乙鶴丸 第百五段 北の屋かげに消え残りたる雪の ・・・ 第百十三段 四十にもあまりぬる人の 第百十六段 寺院の号 ・・・ 第百三十七段 花はさかりに 第百三十九段 家にありたき木は ・・・ 第百五十一段 ある人のいはく 第百五十二段 西大寺の静然上人 ・・・ 第百九十段 妻といふものこそ 第百九十一段 夜に入りて物のはえなし ・・・ 第二百四十三段 八つになりし年 あとがき ●花は盛りに(134頁)第137段 花は盛りに、月は翳りのないものばかり見るものかよ。 雨に向かって月を恋い、落ちこんで春の行方も知らぬのも、やはりあはれで情緒は深いわ。 ●貧困をなくせ(161頁)第142段 人並み以下の生活に追いつめられた人間に人並みの心を持てというのは酷でもある、というようなことだわな。「犯罪を取り締まるんだったら、まず先に貧困をなくせ!」ということをだな、いまから七百年前の日本の坊主が言っておるとは、あまり知られてはおらんじゃろ? 「人間の感情を知りたかったら子供を持て」-これも遠回りの勧めじゃわいな。 ●坊主になるために(211頁)第188段 あるやつが子供を坊主にさせて、「勉強して因果の理論でも知って、説経なんぞして世渡りの手段にでもしろ」と言ったもんだから、言われるまんま説経師になろうってェ為に、先ず馬に乗るのを習ったんだと。輿・牛車は持たない身が導師に招かれるような時、馬なんぞを迎えによこすだろうけれども、桃尻で落っこちまうのはやばかろうと思ったんだとさ。次に、仏事の後で酒なんぞを勧めることもあろうから、坊主がまったくの芸なしというのは檀那もげんなり思うだろうてんで、早歌というやつを習ったんだと。二つのことはだんだん脂がのってきたから、ますますよくしたいと思って熱中する内に、説経を習うような時間がなくて年取っちまったんだと。 ☆関連図書(既読) 「兼好法師『徒然草』」荻野文子著、NHK出版、2012.01.01 「絵本 徒然草(上)」橋本治訳・田中靖夫絵、河出文庫、2005.06.20 「桃尻語訳 枕草子(上)」清少納言著・橋本治訳、河出書房新社、1987.08.31 「桃尻語訳 枕草子(中)」清少納言著・橋本治訳、河出書房新社、1988.12.20 「桃尻語訳 枕草子(下)」清少納言著・橋本治訳、河出書房新社、1995.06.30 「上司は思いつきでものを言う」橋本治著、集英社新書、2004.04.21 (2013年6月24日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 人生を語りつくしてさらに“その先”を見通す、兼好の現代性。花や樹木、奇談、色恋、友情、仏教、老病死…さまざまな話柄のなかに人生の真実と知恵をたたきこんだ変人兼好の精髄を、分かり易い現代文訳と精密な註・解説で明らかにする作家橋本治の筆づかいに奇才田中靖夫の傑作イラストが応える、新古典絵巻の下巻。

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2009/10/04

こんなに意訳しちゃっていいの!?っていうくらい型破りな『徒然草』 だけど、ちゃんとしたバックグラウンドをもっているから下手な参考書よりも全然詳しくわかる。

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