教育欲を取り戻せ! の商品レビュー
著者お得意の新しい言葉「教育欲」ですが、 これはあると言っていいと思う。 でもその「欲」という言葉で表現してしまったためか、教育に対する意思を比較的”刹那的な”ものとしてしか説明していないと感じる。結果、教育の効果についてもレスポンスの早いものにしか焦点を当てていないな、と...
著者お得意の新しい言葉「教育欲」ですが、 これはあると言っていいと思う。 でもその「欲」という言葉で表現してしまったためか、教育に対する意思を比較的”刹那的な”ものとしてしか説明していないと感じる。結果、教育の効果についてもレスポンスの早いものにしか焦点を当てていないな、という印象です。 読み始める前に期待した長期的な観点に主眼はなく、 どちらかというと教育における振った振られたの短期的なやり取り(駆け引き?)を以って読者の目を引こうとしている、いわばトレンディドラマ的な 売り方が少しいただけませんでした。
Posted by
人には教育を受けたい欲求と教育したい欲求があり、それは食欲や性欲と同じ抑えがたい欲求である、と著者は述べている。
Posted by
[ 内容 ] 憑かれたように子どもの教育に熱中する「教育ママ」、居酒屋で部下に長々と熱弁を振るう「説教オヤジ」…彼らのやむにやまれぬ教育への情熱を「教育欲」と名付ける。 第三の本能としての教育欲の正しい導き方から、日本の教育に何が欠けているかを明らかにする。 教育欲の充実から日本...
[ 内容 ] 憑かれたように子どもの教育に熱中する「教育ママ」、居酒屋で部下に長々と熱弁を振るう「説教オヤジ」…彼らのやむにやまれぬ教育への情熱を「教育欲」と名付ける。 第三の本能としての教育欲の正しい導き方から、日本の教育に何が欠けているかを明らかにする。 教育欲の充実から日本の再生を考える、齋藤教育学の画期的な一冊。 [ 目次 ] 第1章 「教育欲」とは(教育「欲」とは何なのか 行きすぎを恐れた「教育」 ほか) 第2章 「教育欲」の使用上の注意(説教下手が教育欲を否定する 無理強いは禁物 教育誘発性のある人を見つけよう 教育欲をコントロールする サロン的技術を磨く) 第3章 親子間の教育はかくも難しい(教育ママが行きすぎると… ヒートアップしてしまう親子関係 ほか) 第4章 恋愛と教育欲(男と女の教育欲 モテるための教育欲) 第5章 教育欲をどう生かす(師匠と弟子はもちつもたれつ 社会の中の教育欲 老後の教育欲) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
Posted by
人が、程度の差はあれ、必ず持っている「教育欲」について熱く語った本。 特に男女の「教育欲」の性質の違いの部分が、恋愛も絡ませていてすこぶる面白かった。著者はここが一番書きたいところだったんじゃないか?というくらいに(笑 もう共感のオンパレードです。と言っても「すでに知っている...
人が、程度の差はあれ、必ず持っている「教育欲」について熱く語った本。 特に男女の「教育欲」の性質の違いの部分が、恋愛も絡ませていてすこぶる面白かった。著者はここが一番書きたいところだったんじゃないか?というくらいに(笑 もう共感のオンパレードです。と言っても「すでに知っていること」としての共感ではなくて、「考えもしなかったけど、言われてみれば」という共感です。 例えば、教育には期間を設けるべきだ、など。やっぱり教育に限らず、経済に限らず、「有限」というのはあらゆる意味で大切な考え方です。 また何よりこの本を読んで大きかったのは、帯で鴻上尚史が言っているように、「教育欲」の概念が自分の中に定着したこと。今まで漠然と感じていたことを一つの言葉で表現できる効果は想像以上に大きい。 それは誰かに「教育欲」について語れるから、というよりも自分の行動をより俯瞰して把握できるようになった(と思われる)から。そういう意味で、内容は3点くらいでも4点をつける価値は十分にあると思います。 (2006年02月08日)
Posted by
以前,「親は最悪の教師」という文を書きました。 http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-139.html ぼくは,幸いだったのか,子どもに恵まれませんでした。それで,自分の子どもの難しさを知りません。 先日読んだ,齋藤孝著「教...
以前,「親は最悪の教師」という文を書きました。 http://selfyoji.blog28.fc2.com/blog-entry-139.html ぼくは,幸いだったのか,子どもに恵まれませんでした。それで,自分の子どもの難しさを知りません。 先日読んだ,齋藤孝著「教育欲を取り戻せ!」に次のようなのがありました。 姿形が自分そっくりの子どもを目の前にすると、親はどうしても冷静になれません。自分の過去の願望を投影するかのように、期待値が必要以上に跳ね上がってしまうのが、そのー因です。さらには、自分の悪いところを改めて指摘されているような、不愉快な感覚をもってしまうのではないでしょうか。 人が我を忘れて怒るときは、たいてい自分でも薄々自覚しているような欠点を指摘されたときです。そんな欠点を何とか克服しようと努力して大人になったわけですが、子どもはそんな経験を経ていませんから、親のもっている生来の欠点が露骨に見えてしまうのです。あるいは、ふだんは我慢している配偶者の嫌な面が子どもの中に凝縮されているような気がして、どうにもこうにも腹が立ってくる。これはもう、冷静であれと言われても、無理な相談かもしれません。 このように、自分の子どもを教育するということは、そもそもとても難しいことなのです。しかし、自分の得てきたものを誰かに伝えたいという欲求は、教育欲の根底にある健全なモチべーションです。手元に置いて慈しみながら育てられる子どもは、この欲求を実現させてくれる大事な存在です。しかし、自分のDNAを受け継いだ子どもに対しては、どうしてもヒートアップしてしまう・・・・ (そういうものなのでしょうか。ぼくにはよく分かりません。) p6に次のようにあります。 人には必ず「教育欲」が存在しています。それは,性欲や食欲と同等の欲望であり,他者を教育したり,教育されたりすることに対する欲求です。止みがたい,人間として当然の欲求なのです。 「教育欲」という言葉には初めて出合ったように思います。でも,納得です。分からないで困っている人をみると教えたくなります。また,分からないことは教えてもらいたいと思います。後者の方は学習する欲求と分かちがたいものでしょう。 ぼくは塾で生徒を教えていますが,教えたがる欲求のようなものはありますね。欲求を満たして,そしてお金をいただくのだからいい商売です。 p17 やはり私たち人間に組み込まれたある種の指令=ミッションがそうさせているのだろうと思うのです。 p19 人間における種族保存というのは,生殖行為(とそれに連なる出産)だけによって完成するものではなく,その後の教育によってようやく完成を見ると言えます。 そういわれるとそうだなあと思います。いまいろいろな遺伝子が見つかっていますが,教育欲の遺伝子も見つかるかもしれません。 人間は未熟児として産まれ,その後の学習によってヒトから人間になります。だからこそ教育というのは大切なのです。 p21 強制が生み出す弊害を恐れるあまり,いつのまにか「教育というものは,すればするほど人間をダメにする」という論旨にすり替わってしまっていたように感じます。 同感です。
Posted by
斉藤さんの本って、読みやすい。サラッと読めてしまう。そのときはなるほどな・・とは思うものの、でも実はあまり残らなかったりするんだよね。
Posted by
『声に出して読みたい日本語』などで有名な斉藤孝さんの本。へぇ〜たしかにそうかもなぁと一人で納得しながら読みました。教育欲は斬新で面白い概念です。
Posted by
教育者におすすめ本・・とは限らず、これを読むと今までの人間関係や男女関係にフムフムなるほどと納得のいくことばかり!人はコミュニケーションを本能でとっていることを再確認。特に恋愛の章に関しては・・・
Posted by
私の会社の職場には、熱く語るおやじが多く存在してました。今考えるとほんと、そんな人の言葉が役に立って、経験、仕事が引き継がれたと考えています。でも、今は、そのようなおやじは、早期定年でほとんど会社を去ってしまい、自分自身がそのおやじの役を引き受けなければならない歳になったと自覚し...
私の会社の職場には、熱く語るおやじが多く存在してました。今考えるとほんと、そんな人の言葉が役に立って、経験、仕事が引き継がれたと考えています。でも、今は、そのようなおやじは、早期定年でほとんど会社を去ってしまい、自分自身がそのおやじの役を引き受けなければならない歳になったと自覚しました。ただ、この本の中で書かれているように、教育欲は性欲と同じで、相手がその気になってはじめて、成立するもので、なかなか、話を聞きたがる、ガッツのある若い人が少なくなってきている現在は、伝えるのが難しいのではないかと思います。ま 自分自身 伝道師としての自覚を持って、若い世代に伝えてゆかなければと思った次第です
Posted by
- 1