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愚かな決定を回避する方法 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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大企業人事部長が驚愕…

大企業人事部長が驚愕した惨事の起きる要因。 失敗を徹底して研究するこの本は結構面白い。

文庫OFF

2018/08/11

16個の愚かな決定に基づく失敗から、その原因が何かを考える。英国ミッドランド航空機墜落事故。ユナイテッド航空機墜落事故。タンカー同士の衝突事故。チャレンジャーの爆発事故。読めない会議用スライド。部内者を対象がいつからか部外者を対象にした研修。業績評価面談の日程変更。統計学的に無意...

16個の愚かな決定に基づく失敗から、その原因が何かを考える。英国ミッドランド航空機墜落事故。ユナイテッド航空機墜落事故。タンカー同士の衝突事故。チャレンジャーの爆発事故。読めない会議用スライド。部内者を対象がいつからか部外者を対象にした研修。業績評価面談の日程変更。統計学的に無意味な社員意識調査。マンション泥棒対策など。 CRMが生み出された契機になった経緯が紹介されていて面白い。人間独特の情報処理の仕方を意味するヒューリスティック。愚かな決定の背景にはこれに基づく稚拙な理屈がある。 また、集団が愚かな決定の原因として分析。役割をリーダー、エキスパート、素人の3つ、行動を反対、不在、追随、要求、生産の5つにしてモデルを作成。 沈黙については日本人によく見られるように考えがちだが、おれは西洋でも関係なく 起きることがわかる。

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2017/12/16

やや古いものの著者がフランス人というところが、ヒューリスティックを扱った本としてはなかなか異質で面白い。ヒューリスティックであまり馴染みのない例(船舶や航空機の事故など)が多く、また意思決定のマトリクスもあって、ヒューリスティックの知らなかった一面が身につけられてよかった。

Posted byブクログ

2016/07/18

本書の主題は「なぜ間違いを犯すのか?」ではなく、「なぜ集団で愚かな決定がなされるのか?」であるが、その考察が決定的に浅い。間違いを「生産」する原因として、ヒューリスティックス、確率の見積もり誤差などの説明があるが、問題はなぜその間違いが容易に追認され、維持されるかだ。第5章でいく...

本書の主題は「なぜ間違いを犯すのか?」ではなく、「なぜ集団で愚かな決定がなされるのか?」であるが、その考察が決定的に浅い。間違いを「生産」する原因として、ヒューリスティックス、確率の見積もり誤差などの説明があるが、問題はなぜその間違いが容易に追認され、維持されるかだ。第5章でいくつかの類型別に解析しているが、集団での特異的な決定プロセスについての分析や考察がほとんどない。第7章で権威に追随する協調心理が描かれているものの、一般の解釈の範囲を出るものでない。 翻訳も直訳調で読みづらい。文学作品ではないのだから、もう少しかみ砕いて訳しても良いのではないかと思う。

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2012/07/18

「愚かな決定を回避する方法」が書いてあるわけではない。 でも「愚かな決定」のプロセスを具体的に知ることができる。 組織で何か間違った方向にいったり、トラブルになったりした経験のある人は、これを読むと内省させられる。 「あのときのメカニズムはこうなっていて、こうしていればよかったの...

「愚かな決定を回避する方法」が書いてあるわけではない。 でも「愚かな決定」のプロセスを具体的に知ることができる。 組織で何か間違った方向にいったり、トラブルになったりした経験のある人は、これを読むと内省させられる。 「あのときのメカニズムはこうなっていて、こうしていればよかったのかもしれない」と頭が働く。 プライドをなくすようなことだが、同時に深い学習になった。

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2011/11/08

冒頭にある「愚かな決定」の14例が一見起きそうも無い決定の例として面白い。但し、題名にある「回避」方があまり無かったのが残念。読み取れなかっただけかもしれませんが。

Posted byブクログ

2011/06/16

航空機の墜落、タンカーの衝突、スペースシャトルの爆発等の重大事故から日常の些細な事例まで説明されてます。確かに仕事の中でもありがちな気がします。しかし、タイトルの「愚かな決定を回避する方法」自体は書かれてません。回避出来ないとすると困ったことです。

Posted byブクログ

2011/04/26

高度な教育を受けたはずの人が、なぜ愚かな決定を下し間違った行動を維持してしまうのかを考察した本。第一章では航空事故からスライド映写まで、古今東西の「愚かな決定」の事例を紹介する。第二章ではそうした「愚かな決定」が、4種類の過程によって目的に合わない結果を生んでいることを示す。第三...

高度な教育を受けたはずの人が、なぜ愚かな決定を下し間違った行動を維持してしまうのかを考察した本。第一章では航空事故からスライド映写まで、古今東西の「愚かな決定」の事例を紹介する。第二章ではそうした「愚かな決定」が、4種類の過程によって目的に合わない結果を生んでいることを示す。第三章では「愚かな決定」を生む推論形式である「へ理屈」や「暗黙の了解」について説明する。第四章では、高い教育を受けた人の思考にも表れてしまう「幼稚な歪み」について説明する。第五章では集団の中での3つの役割と5つの行動を紹介し、「愚かな決定」が生み出されるパターンをいくつかに分類する。第六章では「愚かな決定」が維持されていく要因である「自称エキスパート」「説明の難しさ」「口出しは無理」について紹介する。第七章では「沈黙」や「無秩序」について説明する。目次 第一章 「愚かな決定」の奇妙なプロセス 第二章 ひと味違う事故と失敗 第三章 「愚かな決定」の理屈―推論的分析 第四章 稚拙な理屈の正体 第五章 「愚かな決定」は集団のなせる業―集団分析 第六章 間違いの気密性 第七章 協調という罠種々の思い込みやのパターンが紹介されており、間違いを引き起こす要因はあらゆるところにあるのだと納得させられる。集団の中における役割や行動を分析し、間違いを生み出すパターンを「権威モデル自律タイプ」「分権モデル承認タイプ」等いくつか類型化していることは興味深い。さらに間違いを経験すると反対のモデルに変わろうとする傾向があるという指摘が面白い。日本語がこなれていないのか、微妙に読みづらい。あとがきによると原書の完訳ではないそうだ。必要な部分まで省いてしまったのではないだろうか。

Posted byブクログ