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処刑列車 の商品レビュー

3.2

20件のお客様レビュー

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この電車は彼らが占拠…

この電車は彼らが占拠した・・・。怖い・・というか残酷。みんな死んでいってしまう。

文庫OFF

一人の男が、電車の運…

一人の男が、電車の運転室の後部ガラスを打ち割ることで、恐怖の時が始まる。電車は鉄橋の上で止められ、乗客は一人ずつ殺されていく。犯人は一人ではなく、乗客にまぎれていてその数もわからない。目の前の人のよさそうな老婦人でさえが犯人の一味だったりで、批判的なことを言えば即チクられて射殺と...

一人の男が、電車の運転室の後部ガラスを打ち割ることで、恐怖の時が始まる。電車は鉄橋の上で止められ、乗客は一人ずつ殺されていく。犯人は一人ではなく、乗客にまぎれていてその数もわからない。目の前の人のよさそうな老婦人でさえが犯人の一味だったりで、批判的なことを言えば即チクられて射殺となる。誰も信用できない。どことなくバトルロワイアルを思わせる内容です。

文庫OFF

ただひたすら、列車の…

ただひたすら、列車の中で乗客が虐殺されていく話。乗客の内の誰が犯人の一味かわからないという点で読ませますが、後味はよくないです。

文庫OFF

目的不明でただひたす…

目的不明でただひたすらに殺戮をおこなう謎の集団。それだけで不気味ですがその集団に人間性を見出そうと無駄な努力をしている警察、乗客や周りの人間が滑稽にみえます。

文庫OFF

列車が占領されてしま…

列車が占領されてしまい人が殺されていってしまう残酷で、こわいですが、人間の心理をついているとおもいました。

文庫OFF

謎のグループに占拠さ…

謎のグループに占拠された列車内で起きる殺戮を描く。いつもにもまして軽い作品だった。

文庫OFF

2024/05/20

だいぶ昔に読んだので筋は忘れてしまったが、読後感が最悪の作品だったことは印象に残っている。性描写もイヤな感じだった記憶。

Posted byブクログ

2018/07/10

大石圭の初期作品で、単行本は1999年に河出書房新社から刊行。 以前に読んだ2002年の大石作品『自由殺人』も強烈なパニック・サスペンスでしたが、これも素晴らしいパニック・サスペンス。 角川ホラーで、『リング』『呪怨』を思い浮かべる人には全く向いてない、1970年代のホラー映画の...

大石圭の初期作品で、単行本は1999年に河出書房新社から刊行。 以前に読んだ2002年の大石作品『自由殺人』も強烈なパニック・サスペンスでしたが、これも素晴らしいパニック・サスペンス。 角川ホラーで、『リング』『呪怨』を思い浮かべる人には全く向いてない、1970年代のホラー映画のような理不尽ホラー。 平塚の七夕祭りの一日前、7月6日の昼間に、東海道線の快速アクティーが謎の武装集団に乗っ取られる、という序盤から、神奈川県民の自分はわくわくさせられます。 乗客に紛れた、老若男女様々な狂人達に監禁されて、次々に殺されるというのが、どうにも70年代ホラー映画的。犯人グループには子供もいるのが、恐るべき子供たちテーマの、やはり70年代ホラー映画っぽさを醸し出します。極限状態では人間が一番怖い、というのはスティーヴン・キング的ですけどね。 物語が四分の三ほど過ぎたところで、ようやく主犯格の正体がわかると、面白さが加速。自分は、この主犯格がわかったー時点で興奮度最高潮でした。更には主犯格の正体で、この事件自体が、何かの暗喩だったのだと気付かされると、物語が持つテーマ性が胸に突き刺さり始めます。ここは、70年代ホラー映画を越えたところでしょうね。 読む人を投げ放すようなラストも、観ている人を途方に暮れさせる70年代ホラー映画のようで最高。

Posted byブクログ

2017/03/14

どこにも救いがない物語。 なぜ自分が殺されなければならないのか、わからないままに奪われていく命。 生き残るために乗客たちはさまざまな行動にでる。 けれど、犯人たちの行動はそんなものでは止まらない。 徹底した究極の「悪意」に対抗できるものなんてあるのだろうか? 誰もが持っているかも...

どこにも救いがない物語。 なぜ自分が殺されなければならないのか、わからないままに奪われていく命。 生き残るために乗客たちはさまざまな行動にでる。 けれど、犯人たちの行動はそんなものでは止まらない。 徹底した究極の「悪意」に対抗できるものなんてあるのだろうか? 誰もが持っているかもしれない「闇」のようなものを描きたかったのだと思うのだけれど。 強烈なインパクトはある。 でも、人物描写といい心理的な掘り下げといい動機といい、説得力に欠けている気がした。 他人の命を犠牲にして自分だけが助かった人間。 実際の事件でも、似たようなことがあったのを思い出した。 通報して乗客を助けようとした・・・と弁明したらしいが、ひとりが逃げたことで激昂した犯人が残された人間に危害を加えたのは事実である。 自分の命と他人の命。 極限状態での判断は、その人が持っている本質的なものに大きく左右されるのだろう。 後味の悪さだけが残ってしまった。 意味のわからない(意味のない)暴走は本当に怖い。

Posted byブクログ

2011/02/16

大石圭ワールドと云える作品。読み始めから引き込まれます。列車で起きる殺戮…絶望感や焦燥感といった負の感情がよく表れていて好きです。やはり有りそうで無い設定がうまい人だ。ただ、動機がなぁ。。

Posted byブクログ