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現実の向こう の商品レビュー

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2020/01/06

2004年におこなわれた三回の講演をもとにした本です。 第1章「平和憲法の倫理」は、戦後の日本においてアメリカが「第三者の審級」の役割を果たしてきたこと、さらに近年になってそのアメリカの存在感が低下してきたことが指摘されています。そのうえで著者は、平和憲法のもつ可能性を追求する...

2004年におこなわれた三回の講演をもとにした本です。 第1章「平和憲法の倫理」は、戦後の日本においてアメリカが「第三者の審級」の役割を果たしてきたこと、さらに近年になってそのアメリカの存在感が低下してきたことが指摘されています。そのうえで著者は、平和憲法のもつ可能性を追求するような提言をおこなっています。 第2章「ポスト虚構の時代」は、著者が見田宗介から引き継いだ「理想の時代」と「虚構の時代」という時代区分にもとづいて、松本清張原作の『砂の器』の二回にわたっておこなわれたドラマ化が、それぞれの時代のありようを反映していることが論じられています。 第3章「ユダとしてのオウム」は、オウム真理教の信者たちに対する提言というかたちをとっていますが、オタク的心性の持ち主が開かれたコミュニケーションへいたるための道筋を示した論考として読むことも可能であるように思います。 講演がもとになっているので比較的読みやすく、大澤社会学の入門書としての役割も果たす本なのではないかと思います。

Posted byブクログ

2009/10/07

大澤真幸の入門書的存在。講演を文章にしたものなので、大変読みやすい。ウロウロしながら喋ってたんでしょう。

Posted byブクログ