黒笑小説 の商品レビュー
『黒笑小説』その名の通り、ブラックユーモア短編小説が13作。おもしろいなぁ。 「おもしろい」という言葉は曖昧だと言われそうだけど 毒づいた笑いを与える小説が13個もあって それがどれもこれもすばらしくおもしろかったんだから 今回はこれで許して下さい、東野圭吾に乾杯。
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今日は先月の23日からはじめって継続中である「読書評」の続き。東野圭吾の「黒笑小説」を紹介する。 この小説は、『怪笑小説』『毒笑小説』に続く、東野得意のブラックユーモア作品第3弾。内容を大きく分けると、文学賞や文学界の裏事情・問題を皮肉とユーモアたっぷりに描いた『もうひとつの助...
今日は先月の23日からはじめって継続中である「読書評」の続き。東野圭吾の「黒笑小説」を紹介する。 この小説は、『怪笑小説』『毒笑小説』に続く、東野得意のブラックユーモア作品第3弾。内容を大きく分けると、文学賞や文学界の裏事情・問題を皮肉とユーモアたっぷりに描いた『もうひとつの助走』『線香花火』『過去の人』『選考会』の4部作と、「アダルトでブラックなドラえもん」とも言うべき、性に関する様々な事象を「男の願望・妄想」を主軸に軽快且つコミカルに綴った他の短編作品の2つに分けることが出来る。 前者に関しては、フィクション作品として笑って済ませるにはあまりにリアルで確信をつきすぎている。業界事情を少しでも知っている人ならば、完全に頬が引きつってしまう・・・。東野は過去5回以上直木賞・芥川賞にノミネートされているが、実力・売上・作品内容のすばらしさに反し一度も受賞していない。優れたギャグが満載ではあるが、だからこそ、このことに対する憤りや、あまりに腐りすぎている文学界への強い怒りを感じ取ることが出来る。このような選考システムだからこそ、「何の面白みもない作品」や「非論理的で幼稚な作品」が平然と受賞するのだろうな、と強く思う。もちろん、単なる一作品として考えても十分に面白い。
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超ブラックユーモア小説。 クスリと笑える短編が並んでいます。 選考のところは、おもわず、深読みしてしまいました。。。。。
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これも毒笑小説と同じ短編集。お笑い志向の話。 笑いのセンスがねえ、「舞い上がった勘違いさん」のいじりに終始してるのがよくないな。
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手軽に読める短編集。ブラックあり、下ネタありと作者の引き出しの多さは楽しめる。読み終えた後でじんわりくる面白さ。ミステリ性はほとんどないものの、着地点がこの作者らしい作品がいくつかある。
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