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勝海舟(二) の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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第二巻は、海舟(麟太…

第二巻は、海舟(麟太郎)の貧窮の蘭学塾経営時代から、長崎海軍伝習所を経て咸臨丸でアメリカに出航するまで。大長編だが依然テンションが落ちない。

文庫OFF

2017/10/26

子母沢寛 「勝海舟 」2/6 咸臨丸渡米 著者の描きたい勝海舟像が見えてきた。1巻で 古き良き武士時代を書いた理由は、近代化の象徴として 勝海舟を描きながら、勝海舟の底流にある 武士道を 日本人の思想として 伝えたかったから。安易な攘夷論や開国論とは別次元ということだろう。 ...

子母沢寛 「勝海舟 」2/6 咸臨丸渡米 著者の描きたい勝海舟像が見えてきた。1巻で 古き良き武士時代を書いた理由は、近代化の象徴として 勝海舟を描きながら、勝海舟の底流にある 武士道を 日本人の思想として 伝えたかったから。安易な攘夷論や開国論とは別次元ということだろう。 勝海舟の国家観と国家戦略を示すセリフ「幕府が潰れても日本国はなくならない〜日本国があるかぎり海軍国防は必要」 福沢諭吉、ジョン万次郎との咸臨丸でのアメリカ渡航、坂本龍馬、岡田以蔵の弟子入り など 有名人が出てくると 読みやすくなる

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2021/09/21

開国か攘夷か。黒船の威嚇を背景に条約締結を迫る列国を前に、国論は真二つに分断された。 折しもオランダから到着した新造艦咸臨丸。この日本初の遣米使節艦艦長として、勝は安政7年、福沢諭吉、中浜万次郎らを率い渡洋の壮途につく。 しかし、数知れぬ困難を乗り越え、異国の風土を目のあたりにし...

開国か攘夷か。黒船の威嚇を背景に条約締結を迫る列国を前に、国論は真二つに分断された。 折しもオランダから到着した新造艦咸臨丸。この日本初の遣米使節艦艦長として、勝は安政7年、福沢諭吉、中浜万次郎らを率い渡洋の壮途につく。 しかし、数知れぬ困難を乗り越え、異国の風土を目のあたりにして帰国した時、大老井伊直弼は暗殺され、物情は騒然、幕府の権威は地に堕ちていた。 (当書裏表紙あらすじより) 2巻の前半は咸臨丸での渡米の様子を描き、後半は帰国後から長州が攘夷決行の辺りまでを描いています。 よくよく考えてみたら勝海舟は幕末以降も新政府に仕えたり、徳川慶喜の復権に尽力したりしているので、思っていたよりも駆け足な描き方になっているのかもしれません。 幕末中心の物語ばかりを読んできた私にとっては、ですけど(^^ゞ それにしても、2巻になっても「江戸っ子言葉」には慣れません(笑) 聞く分には問題ないと思うんですが、文字にされると・・・読みづらいことこの上ない(^_^;) 正直、読むのが苦痛ですが、何とか最後まで読み切りたいです(^^ゞ

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2013/06/26

2巻目。680ページくらい。 勝海舟が本格的に軍艦を指揮し始める時期。 長崎で5年学び、咸臨丸で日本で初めての日本人による渡米。 勝海舟が船酔いに弱いのが、面白いですが、本当にすごい。 一から学び、短期間で渡米を果たす。また世界の情勢を見、ハワイに立ち寄り、欧州列強の国...

2巻目。680ページくらい。 勝海舟が本格的に軍艦を指揮し始める時期。 長崎で5年学び、咸臨丸で日本で初めての日本人による渡米。 勝海舟が船酔いに弱いのが、面白いですが、本当にすごい。 一から学び、短期間で渡米を果たす。また世界の情勢を見、ハワイに立ち寄り、欧州列強の国々に食いものにされる様を見る。 日本国という視点に立ち、幕府内部から理想に向かって変革を成し遂げようとする。 その様がユーモアと人情厚い勝海舟の人間性に焦点をあてつつ描かれていて、面白いです。

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2013/06/15

子母沢寛著「勝海舟」第二巻読了。勝は日本初の遣米使節艦長として咸臨丸で米国へ渡航する。福澤諭吉も登場。 勝がこの時アメリカで観たものは、近代化された先進国としてのアメリカと、既に黒人等の奴隷を使っていた弱肉強食国としてのアメリカ。 日本が欧米列強の植民地となり民族的に支配されるこ...

子母沢寛著「勝海舟」第二巻読了。勝は日本初の遣米使節艦長として咸臨丸で米国へ渡航する。福澤諭吉も登場。 勝がこの時アメリカで観たものは、近代化された先進国としてのアメリカと、既に黒人等の奴隷を使っていた弱肉強食国としてのアメリカ。 日本が欧米列強の植民地となり民族的に支配されることの怖れが、世を変える強い志の発火点になったように思える。 (負の部分にも目を向けていた) 坂本竜馬や岡田以蔵も登場し、まさに”日本”海軍を何としても立ち上げるべく奔走する海軍開祖たる姿がいきいきと描かれている。 以下引用~ ・伝習生の一番いけないことは著しく不規律だということです。陸上のものよりは海上のものはいっそう規律を厳しくしなくてはならないものなのです。 ・「人間は、地獄の一丁目を通るたんびに少しずつ偉くなるもんだ。修業のための修業だけじゃ、多寡の知れたもんだよ、」 ・「わたしは、かねて書物だけで知っていたアメリカへ来て実地をみて、さてしみじみ感じたが、日本人という人間は誠に怖い人間ですよ、偉い人間ですよ、五十年とは云わない、三十年の後をご覧、今の毛唐人たちが、眼を見張って、日本国を見るようになるから」 ・幕府の金は使わねえが主な支出や給与は凡そは木村さんご自分の金だ。木村さんは幕府もない、自分もない、ただ日本国があり、日本海軍だけがあったのだ。 ・先ず天下一致を前提としてすべての海防論が成り立ちます。その天下一致が出来なければ、百千の海防論も空論に過ぎません。 以上 ・

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2012/11/19

第二巻では、長崎海軍伝習所での日々、咸臨丸での渡米、大坂や京での政治活動などが描かれている。 「海軍こそが国家の礎」と信じて疑わない勝は、旧態依然とした幕府に見切りをつけ、「日本国」をどうするかという広い視野で物事を考えるようになる。読み進めていくと、勝が見ているのは「今」ではな...

第二巻では、長崎海軍伝習所での日々、咸臨丸での渡米、大坂や京での政治活動などが描かれている。 「海軍こそが国家の礎」と信じて疑わない勝は、旧態依然とした幕府に見切りをつけ、「日本国」をどうするかという広い視野で物事を考えるようになる。読み進めていくと、勝が見ているのは「今」ではなく、「百年後」だという事が分かる。現代の有権者も政治家もこの姿勢を見習うべきだと思う。 「人斬り以蔵」と呼ばれた岡田以蔵に対する優しさには涙が出そうになった。以蔵も、勝のアドバイスに従っていれば違った道を歩むことができたかもしれないのに。

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2010/07/15

開国か攘夷か。黒船の威嚇を背景に条約締結を迫る列国を前に、国論は真二つに分断された。折しもオランダから到着した新造艦咸臨丸。この日本初の遣米使節艦艦長として、勝は安政7年、福沢諭吉、中浜万次郎らを率い渡洋の壮途につく。しかし、数知れぬ困難を乗り越え、異国の風土を目のあたりにして帰...

開国か攘夷か。黒船の威嚇を背景に条約締結を迫る列国を前に、国論は真二つに分断された。折しもオランダから到着した新造艦咸臨丸。この日本初の遣米使節艦艦長として、勝は安政7年、福沢諭吉、中浜万次郎らを率い渡洋の壮途につく。しかし、数知れぬ困難を乗り越え、異国の風土を目のあたりにして帰国した時、大老井伊直弼は暗殺され、物情は騒然、幕府の権威は地に堕ちていた。 1996年6月17日初読

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