風味絶佳 の商品レビュー
「甘くとろけるもんは女の子だけじゃないんだから」。孫にグランマと呼ぶことを強要する祖母・不二子は真っ赤なカマロの助手席にはボーイフレンドを、バッグには森永ミルクキャラメルを携え、70歳の今も現役ぶりを発揮する――。 鳶職の男を隅から隅まで慈しみ、彼のためなら何でもする女、「料...
「甘くとろけるもんは女の子だけじゃないんだから」。孫にグランマと呼ぶことを強要する祖母・不二子は真っ赤なカマロの助手席にはボーイフレンドを、バッグには森永ミルクキャラメルを携え、70歳の今も現役ぶりを発揮する――。 鳶職の男を隅から隅まで慈しみ、彼のためなら何でもする女、「料理は性欲以上に愛の証」とばかりに、清掃作業員の彼に食べさせる料理に心血を注ぐ元主婦など、お互いにしかわからない本能の愛の形を描いた珠玉の6篇を収録。
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思いのほかガリーで、凄く新鮮だった。 最近読んだ本では、久々に良い部類に入るのではないでしょうか??
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どこかいびつな男女のかんけい。それでもちにあしがついてるかんじがするのは、せりふにげんじつみがあるからかな。「間食」がすき。
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「甘くとろけるもんは女の子だけじゃないんだから」。孫にグランマと呼ぶことを強要する祖母・不二子。鳶職の男を隅から隅まで慈しみ、彼のためなら何でもする女、「料理は性欲以上に愛の証」とばかりに、清掃作業員の彼に食べさせる料理に心血を注ぐ元主婦など。
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最初の話の女の子のカラダの描写がいいなあ。きちんとしたおやつを食べてつくられた体っていうのが、なんだか美味しそうで。
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雄太は、寺内のこういう言葉を聞くたびに、自分の世界とは違うところにいる人間のことを思う。その数は予想する以上に沢山いて、けれども、自分や友人と関わり合うことは滅多にない。この現場が接点になったのは、奇跡のようなものなんじゃないかと思う。寺内は、変人扱いされているけれども、物怖じし...
雄太は、寺内のこういう言葉を聞くたびに、自分の世界とは違うところにいる人間のことを思う。その数は予想する以上に沢山いて、けれども、自分や友人と関わり合うことは滅多にない。この現場が接点になったのは、奇跡のようなものなんじゃないかと思う。寺内は、変人扱いされているけれども、物怖じしないし、人当たりも良い。自分が周囲にどう思われているかなど、一向に意に介さないというように行動している。言われた仕事はひとつひとつ確実にこなし、そつがない。自分のように余計なことを考えたりしないのだろう。馬鹿みたいだと思う朝のラジオ体操も、まるで夏休みの子供みたいに真面目にやっている。エイミーにはずっと影響を受けてきた。表題作の風味絶佳も面白かったけど(恋はシュガー&スパイス!)、間食で出てくる寺内のような人物に憧れます。
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恋愛小説の短編集。表題作の「風味絶佳」と「海の庭」が好きかな。ほんわかするような話ではなくて、どちらかと言うと人には見せたくない感情とかが描かれてます。設定はありそうにないけど、感情は結構ありそうな、リアルな感じがします。
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無銭優雅の短編版といったところか?4文字熟語にはまっているのかエイミー?短編、読みやすく、浅くなく。
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谷崎潤一郎賞を受賞した短編集。 やっぱり表題作がいちばん好き。 他のはちょっと柔らかすぎる気がして。 「女の子はシュガ−・アンド・スパイス」 この言葉に妙に納得します。 女の子は優しい男の人が好きだけど、優しいだけじゃダメなんだよね。 あと、「必需品」のニュアンスが...
谷崎潤一郎賞を受賞した短編集。 やっぱり表題作がいちばん好き。 他のはちょっと柔らかすぎる気がして。 「女の子はシュガ−・アンド・スパイス」 この言葉に妙に納得します。 女の子は優しい男の人が好きだけど、優しいだけじゃダメなんだよね。 あと、「必需品」のニュアンスが素敵です。
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作品によって評価が分かれる短編集。 「海の庭」が好き。これは四つ星。 表題作の「風味絶佳」は…おばあちゃんが好き(笑
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