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風味絶佳 の商品レビュー

3.7

214件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    84

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    17

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2009/10/04

ひゃぁ…映画化につられて何年かぶりにエイミーを読んでみたよ。変わってないなこの人。20年も同じ作風って案外レアなことかもしれないよね。(中高生のときでなく)今読んでる、ってのがはずかすぃ〜 キレイな方向にもっていくのがうまいよね、この人。そのパッケージのよさ、「あたしも恋してみた...

ひゃぁ…映画化につられて何年かぶりにエイミーを読んでみたよ。変わってないなこの人。20年も同じ作風って案外レアなことかもしれないよね。(中高生のときでなく)今読んでる、ってのがはずかすぃ〜 キレイな方向にもっていくのがうまいよね、この人。そのパッケージのよさ、「あたしも恋してみたいな」とぽわわんと思わせるリアル風味な文体が山田詠美の小説のいいとこでもあるし、また限界であると思います。10年たって詠美に帰ってきて、卒業しつつあるジャンルなんやなということに気付きました(でもきっとほんまにたまーにこっそり読み返してる気もします)

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2009/10/04

キャラメルのように風味絶佳な、というより、丁寧に作られた野菜の滋味、人里離れた山の奥にひっそりと流れる名水のような、味わい。吟味して選び抜かれた文章だが、作者の熱意が透けて見えるようなうっとおしい重みはなく、さらりと軽やかなとっておきの短編集。

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2009/10/04

「間食」「夕餉」「風味絶佳」「海の庭」「アトリエ」「春眠」肉体労働者が登場する6編の短編集。装丁がキャラメル。森永ミルクキャラメルを食べたくなった。「滋養豊富。風味絶佳。」と箱に書かれているらしい。普段ひらがな使いしている言葉がちょっと難しい漢字になっていて、そんなところも風味を...

「間食」「夕餉」「風味絶佳」「海の庭」「アトリエ」「春眠」肉体労働者が登場する6編の短編集。装丁がキャラメル。森永ミルクキャラメルを食べたくなった。「滋養豊富。風味絶佳。」と箱に書かれているらしい。普段ひらがな使いしている言葉がちょっと難しい漢字になっていて、そんなところも風味を増した。あとがきも良かった。2007/11

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2009/10/04

エイミー肉体労働者好きだもんねえ(笑) でもリアルで、さすがでした。「海の庭」が一番好きだったかな。

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2023/07/23

6編の短編集。6編ともいろんな肉体労働の男性の恋がテーマです。仕事に誇りをもっているからこそ、愛される・・・という意味では、肉体労働者でも、そうでなくても同じかもしれませんね。一番すきなのは『夕餉』です。ゴミ収集業をしている男性に対して、旦那を捨ててでてきた女性がおいしい食事を作...

6編の短編集。6編ともいろんな肉体労働の男性の恋がテーマです。仕事に誇りをもっているからこそ、愛される・・・という意味では、肉体労働者でも、そうでなくても同じかもしれませんね。一番すきなのは『夕餉』です。ゴミ収集業をしている男性に対して、旦那を捨ててでてきた女性がおいしい食事を作っていく・・・その光景がすごく幸せそうで、私も凝った夕食を作りたくなってきます。

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2009/10/17

2007.09. 本当に味わい豊かな短編小説集。パッケージ(装丁)が面白いよ。どの小説も、なんだかキャラクターがきらきらして見えた(そしてなぜか既視感)のは、なんでだろう。映画化もされた「シュガー&スパイス」は、これは可愛いなぁ。ふじちゃんが格好いいなぁ。読み終えたら、じーんと恋...

2007.09. 本当に味わい豊かな短編小説集。パッケージ(装丁)が面白いよ。どの小説も、なんだかキャラクターがきらきらして見えた(そしてなぜか既視感)のは、なんでだろう。映画化もされた「シュガー&スパイス」は、これは可愛いなぁ。ふじちゃんが格好いいなぁ。読み終えたら、じーんと恋がしたくなった。久しぶりにそんな小説。

Posted byブクログ

2011/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普段あまり積極的に読む作家では無いのですが、時々読むと「おぉ、当たり」と思う作品に良く出会います。本作は短編集ですが、どれをとっても“当たり”でした。帯、装丁からいい感じだなと思っていましたが、その帯のキャッチ『ままならない恋に、風味あり』の言葉どおり、なんともいえないいい気分になれる小説が詰まっていました。そう、キャラメルの箱の中のように。 インパクトがあったのは『夕餉』でしょうか。心血を注いで、作られた夕食の凝り様は目を見張るものがあります。 そのメニューと、作る過程を読むだけでも楽しめるわけですが、勿論それだけではなく。男の必需品になりたい、とさえ考える、美々の心は切なく、その手順が手際良ければ良いほどに切なくなります。 同じく、必需品、の登場する表題作、『風味絶佳』はグランマ・富士子の気風のよさがいいですね。 レディーファースト、について主人公の思い出が描かれている場面があります。なかなか、物事は思うようにいかないものだね、と思いますが…それをやれやれと感じるよりも、それも含めて人生って面白いんじゃないかな、と。 最後の「春眠」はただただ、切ない気持ちになりました。誰かは必ず誰かの味方じゃなきゃ寂しいじゃん、という言葉が胸に染みる、そんな作品です。 (2005年7月12日)

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2009/10/04

ふだん、気にとめるようなことのない、職業を、している人たちの、おはなしでした。グランマはかっこいいなあ。

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2009/10/04

映画になったくらいだから、勝手に長編だと勘違い。 いわゆる「ガテン系」な人たちが主人公の短編集。 個人的には、映画になったGSの話が一番フツーでイマイチでした。 一番良かったのはあとがきでした。 と書くと良くなさそうだけど、全体的にとても良い本。

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2009/10/04

英語が好きな同僚がいた。正確にはアメリカ黒人ラバー。基地開放日に向けてダイエットとオシャレに一生懸命。そして5年の会社員生活で貯めたお金で渡米、大学院を卒業し現在はNYで働いている。もちろん黒人男性と結婚して。■山田詠美を読むと彼女のことを思い出す。女というより「メス」の匂い。デ...

英語が好きな同僚がいた。正確にはアメリカ黒人ラバー。基地開放日に向けてダイエットとオシャレに一生懸命。そして5年の会社員生活で貯めたお金で渡米、大学院を卒業し現在はNYで働いている。もちろん黒人男性と結婚して。■山田詠美を読むと彼女のことを思い出す。女というより「メス」の匂い。デビュー作品「ベッドタイムアイズ」には心底眩暈をしたものだ。■さすがに年を取ってくると、もう匂いにむせることはない。むしろこの本に出てくる男たちの匂いを嗅いでみたくなる。大人の女の愉しみ。うっとりと読み返す時間にはマティーニが似合う気がする。

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