資本論(第1巻(上)) の商品レビュー
これを経済学書としてだけ読むと、誤るのではないだろうか? 「要は」とか、「超訳」とか彼を侮辱するようなことをいう本や解説が多いけれども、なぜこれが書かれたのか、を考え「科学も特定分野の哲学」として、眼前の世界を想定して読んでみることが、この本の読み方ではないだろうか? 例えば、彼...
これを経済学書としてだけ読むと、誤るのではないだろうか? 「要は」とか、「超訳」とか彼を侮辱するようなことをいう本や解説が多いけれども、なぜこれが書かれたのか、を考え「科学も特定分野の哲学」として、眼前の世界を想定して読んでみることが、この本の読み方ではないだろうか? 例えば、彼は、はたして、唯物史観なのだろうか?彼は唯物史観論者になりたかったのではなくて、現実の社会をどうとらえるべきで、どう変えるべきなのか?の課題を語っていて、その切り取り方、彼が解決したかった課題を語っているのではないだろうか?それが「語り」だけを切り取り、眼前の世界を忘れて読むものだから「唯物史観」とかたずけられるのではないだろうか? 「唯物史観」を研究する書物と、哲学の手法としての科学とは異なり、加藤が言うように、マルクス研究家とマルクスの言うところが異なることは、素直に、彼の思想をともに彼の紡いだ言葉を歩むことで、おのずとわかるのではないだろうか?
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第四章まで読了。 労働価値説を受け入れるとするならば、きわめて論理的に組み立てられた精緻な理論であると思う。しかし、肝心の労働価値説の説明は、循環論法のようで、いまいち腑に落ちなかった。 本書の訳はわかりやすく、思ったより読みやすかった。
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有名なマルクスの経済書。労働の価値について書かれている。産業革命のときに小さな子が1日20時間くらい働かされているという話には、衝撃を受けた。経済を優先させるとこうなってしまうのだろう。途上国では、今でも厳しい状態。
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