英語を学べばバカになる の商品レビュー
グローバル化やテロとの戦いというのは帝国主義の新名称とする 。 アメリカの自由は勝ち組と多数派の自由など、興味深い記述もある一方、自由主義、平等主義、民主主義の概念が雑多に混在し、著者自身本当は理解してないのではないかと思われても仕方がない記述も点在される。
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英語かぶれを批判するフランスかぶれ。 論旨以前に、相手を批判するときはデータ持ち出すのに、自分が主張する際には経験や事例をすぐ一般化するのはどうなんだろう。
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読了:2012/2/1 Amazonレビューでも指摘されているが「英語を学べばバカになる」、という内容を書いた本ではない(知っていて読んだけど)。副題の「グローバル思考という妄想」の方が内容を表している。 「アメリカ偏重」を糾弾しつつ、二言目には「ヨーロッパでは~」を出してく...
読了:2012/2/1 Amazonレビューでも指摘されているが「英語を学べばバカになる」、という内容を書いた本ではない(知っていて読んだけど)。副題の「グローバル思考という妄想」の方が内容を表している。 「アメリカ偏重」を糾弾しつつ、二言目には「ヨーロッパでは~」を出してくるのには辟易した。 本全体を通して、主張の根拠がほとんど誰かの本の引用である、というのはどうなのだろうか。 著者が共感した引用にはさしたる根拠もなく称賛を与え、著者と異なる意見には、やはり特にデータや調査研究を示すこともなく、著者の印象をもとに批判を行う。 共感するところも多々あるけれど、「この世界はアメリカの価値観が絶対ではないのだ」って、当たり前のことだからな、それ。 最初から最後まで印象批評のみで通した本であり、著者(あなた)こそヨーロッパ偏重じゃないですか大丈夫ですか、と問いたくなる本だった。
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この本を読んで、自分自身英語を学ぶことをやめよう、とは思わなかった。それでも英語は重要である、と思えたからだ。 ただこの本は無意味だったのかといったらそうではない。むしろ、英語を学ぶにあたってこれは読んでおかなくてはいけない本である。 英語は絶対に重要だと妄信することは間違い、...
この本を読んで、自分自身英語を学ぶことをやめよう、とは思わなかった。それでも英語は重要である、と思えたからだ。 ただこの本は無意味だったのかといったらそうではない。むしろ、英語を学ぶにあたってこれは読んでおかなくてはいけない本である。 英語は絶対に重要だと妄信することは間違い、それは自分自身も思う。だからこの本を読んでも英語を学ぼう、そう思えた人だけ英語を学べばいい。
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[ 内容 ] 「アメリカ型のグローバル・スタンダード」だとか「グローバリゼーションの世界的標準化に対する備え」だとか「英語公用語論」だなどと言われれば、とにもかくにも英語を学ばなければ、この先の世の中で生きてゆくことはできないと感じてしまうかもしれない。今からでも英会話を始めなけ...
[ 内容 ] 「アメリカ型のグローバル・スタンダード」だとか「グローバリゼーションの世界的標準化に対する備え」だとか「英語公用語論」だなどと言われれば、とにもかくにも英語を学ばなければ、この先の世の中で生きてゆくことはできないと感じてしまうかもしれない。今からでも英会話を始めなければ負け組になってしまうと心配になるかもしれない。 あるいは、自分はもう無理でも、せめてわが子にだけは是が非でも英語を身につけさせてやりたいと願うかもしれない。 しかし、あえて断定的に言おう。 これらの主張や懸念は、どれも幻想である。 妄想だとさえ言える。 膨大な時間と大金をつぎ込んで英語を学ぶことにどれだけの意味があるのか、今一度、一人一人が冷静に考え直してみて欲しいと思うのである。 [ 目次 ] 第1章 英語をとりまく状況(英語で言えばエラい? 英語=世界標準には根拠がない ほか) 第2章 英語支配の虚像(国際標準という“長い物” 「グローバル化」と「世界」と「英語」の混同 ほか) 第3章 アメリカ妄想(「ソフト・パワー」は英語の支配力を維持するか 「アメリカ=民主主義国」は世界の共通見解ではない ほか) 第4章 英語学習と言う徒労(なぜ日本人は英語ベタなのか 英語ができなければ、この先生きてゆけないのか ほか) 第5章 グローバル化幻想(グローバル化のつもりが英語世界への「閉じこもり」 アメリカに反旗を翻しはじめたヨーロッパ ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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12月8日~12月15日。 『目にあまる英語バカ』(中途半端な感想http://cpbb.jugem.jp/?eid=224)に、この本が好意的に紹介されていて、こういう本を書く人が同感だと思うのはどんな本なんだろうと思い、読んでみた。ただ、『目にあまる英語バカ』自体は1年ぐらい...
12月8日~12月15日。 『目にあまる英語バカ』(中途半端な感想http://cpbb.jugem.jp/?eid=224)に、この本が好意的に紹介されていて、こういう本を書く人が同感だと思うのはどんな本なんだろうと思い、読んでみた。ただ、『目にあまる英語バカ』自体は1年ぐらい前に読んだため、日本はいい国だよみたいなことを嫌な感じに言っていたという印象はあるが、もはやうる覚え。本書を読んで、おじさんは、強者をくさすような週刊誌的切り口が好きだなあとは思った。 内容は、英語を学ぶとなぜバカになるのかというのは二の次で、英語公用語論(というか船橋洋一)に対する反論らしかった。反射的に、英語公用語論(というか船橋洋一)の言っていることを否定してみせているだけのように見えた。ただ、英語公用語論自体を知らないせいか、理解できないところがあった。 船橋洋一の書いた『あえて英語公用語論』は2001年に出た本で、なぜ2005年になってこの本を出したのか疑問だ。刊行時に読めばまた違ったかもしれないが、今読むと、時代錯誤の感がある。著者にとって世界といえば欧米で、そのほかの国はおまけ、もしくは、状況に応じて必要なときに出てくるだけの存在のようだが、グローバル化して、すべての国が同じ視野に入ってくるようになった。この感覚が著者にはないようだった。
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めっちゃ鋭い。英語熱への懸念は私も感じていたので、なぜ英語が出来るようになりたいのかを再考したほうがいい。語学習得の道のりを歩くより、日本をよく知ることで真のグローバルな人間になれる。
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世間に喧嘩を売ってるようなタイトルですが、 中身は至極真面目に客観的・論理的に語っており、 なるほどと思う点も多々見受けられた。 目から鱗の1冊。 〈目 次〉 第1章 英語をとりまく状況 英語で言えばエラい?/英語=世界標準には根拠がない/国連の公用語/「英語は世界...
世間に喧嘩を売ってるようなタイトルですが、 中身は至極真面目に客観的・論理的に語っており、 なるほどと思う点も多々見受けられた。 目から鱗の1冊。 〈目 次〉 第1章 英語をとりまく状況 英語で言えばエラい?/英語=世界標準には根拠がない/国連の公用語/「英語は世界の共通語」は日本の常識?/世界人口の八割以上は英語と無縁 ほか 第2章 英語支配の虚像 「グローバル化」と「世界」と「英語」の混同/消えゆく第二外国語と言語的視野狭窄/不自由な英語強制社会/戦前はドイツだった/日本人の勘違い/勘違いがもたらす悲劇/世界各地で嫌われる勘違いした日本人/着々と進むアメリカ離れ ほか 第3章 アメリカ妄想 「アメリカ=民主主義国」は世界の共通見解ではない/ヨーロッパ人には耐えがたい規格同調主義/誰でも意見を出し合えば「中身」が生まれるのか/アメリカが訴訟社会である理由/アメリカ型民主主義が反共産主義とイラク戦争を生んだ ほか 第4章 英語学習という徒労 なぜ日本人は英語ベタなのか/英語ができなければ、この先生きてゆけないのか/英語が苦手でも発展を遂げてきた/「英語ができれば何とかなる」幻想/英語を勉強するのは効率が悪い/アメリカ人もできないTOEFL ほか 第5章 グローバル化幻想 グローバル化のつもりが英語世界への「閉じこもり」/アメリカに反旗を翻しはじめたヨーロッパ/ヨーロッパもまたアメリカの犠牲者だという自覚/アラブ諸国で高まるフランス語学習熱/「贋エリート」/多文化共生主義/異文化が存在しなくなる世の中 ほか おわりに
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