θは遊んでくれたよ の商品レビュー
ミステリーも楽しめましたが、登場人物たちの会話と行動も楽しめました(森氏の描く登場人物たちの会話は実に楽しいし面白い)。 前回のギリシャ文字のΦと今回のΘ、そしてシリーズ名のGシリーズ。 登場するギリシャ文字それぞれに繋がりがあるのか無いのか、あるいはシリーズ全体に仕掛けがあるの...
ミステリーも楽しめましたが、登場人物たちの会話と行動も楽しめました(森氏の描く登場人物たちの会話は実に楽しいし面白い)。 前回のギリシャ文字のΦと今回のΘ、そしてシリーズ名のGシリーズ。 登場するギリシャ文字それぞれに繋がりがあるのか無いのか、あるいはシリーズ全体に仕掛けがあるのかどうかと最後まで楽しめそうな雰囲気です。 また、S&Mシリーズに限らず、Vシリーズの登場人物も出てきて(あの人が登場するとは!)ますます探偵・赤柳さんの正体が気になります。 そして、気になるあの人の存在…。 わくわくします。
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Gシリーズ第2作。θの印の連続自殺の謎! 読了日:2006.10.20 分 類:長編 ページ:298P 値 段:900円 発行日:2005年5月発行 出版社:講談社ノベルス 評 定:★★★ ●作品データ● ---------------------------- 主人公:反...
Gシリーズ第2作。θの印の連続自殺の謎! 読了日:2006.10.20 分 類:長編 ページ:298P 値 段:900円 発行日:2005年5月発行 出版社:講談社ノベルス 評 定:★★★ ●作品データ● ---------------------------- 主人公:反町 愛、加部谷 恵美他 語り口:3人称 ジャンル:ミステリ 対 象:一般向け 雰囲気:森博嗣らしい 結 末:決着、ただし少し続く感 ブックデザイン:熊谷 博人・釜津典之 カバーデザイン:坂野 公一(welle disign) フォントディレクション:紺野 慎一(凸版印刷) ---------------------------- ---【100字紹介】----------------------- 飛び降り自殺とされた男性遺体の額には「θ」が描かれていた。 さらにその後も同じマークの飛び降り遺体が次々と…。 自殺?連続殺人?θとは? 旧友・反町愛から事件の情報を得た西之園萌絵らが 事件を推理する第3作 ----------------------------------------- 「Φは壊れたね」に続き、ギリシア文字がタイトルに入る「Gシリーズ」の第2作です。 S&Mシリーズで登場していた、西之園萌絵の旧友、医学部の反町愛が今回のゲスト・メイン・キャラでしょうか。 S&Mシリーズでは比較的はっきり主人公が分かりました。Vシリーズでは、メイン4人が中心、という主人公グループがいました。Gシリーズでは、メインが持ち回りなのか!?という感じ。第1作ではC大学の院生の山吹君がメインでしたが、今回はN大学医学部の反町さんが比較的メインかな。でも主人公と言うほどでもないのですが…。加部谷&西之園も主人公としてあげられそうですし。どんどん視点が変わるので、特に主人公という概念はないのかも。まあ現実世界でも勿論、その個々人が、人生の主人公なわけで、そういう概念は別に奇妙でもなんでもなく、ごく自然でしょう。犀川せんせが、ちょっとだけ顔出しというのも前作と同じ。もう表舞台には戻ってこないつもりでしょうか?でもすっかりふつーの人っぽくなってしまって、嬉しいような、ちょっとがっかりなような。萌絵に負けるな!頑張れ、犀川せんせ! 本作はこれまでとはちょっと違う特徴がありました。密室もののイメージがばっちりついたS&Mシリーズに続き、Gシリーズ第1作「Φは壊れたね」も密室ものを踏襲しました。が!本作はどれもが「飛び降り」。確かに第1の事件はマンション自室のベランダから飛び降りたと見られ、この自室には鍵がかかっていて、密室ではあったのですが、それについてはあまり議論は盛り上がらず。以降の事件も、密室もどきではありますが、必ずしもそうとは限らない、つまり抜け穴だらけの密室。思いっきり毛色が違う事件です。 どの遺体も、額や手のひらなどに「θ」のマークが描かれている…、という共通点があった、というのも、いかにも受けそうな。そう、ミステリ好きの心をくすぐるような設定。自殺か、他殺か?シリアルキラーか?「θ」は赤い口紅で描かれていました。ここで事件のキーポイントとなるのが反町愛。彼女はこの口紅の成分分析をするという役割を担っていたのです。楽しいじゃないですかー。 そしてもうひとつ。変な探偵(この人、もしかしてVシリーズに出てきた人だっけ?)が、何か調査していました。彼の調査の結果、さらりと出てきたあの名前。別シリーズとの繋がりを示唆するものでした。何か大きな力が、このシリーズと他のシリーズを繋いでいるのか…?前作の事件との関連は…? 期待は高まったのですが、うーん、最後にたどり着いてみると、ややがっかりかな。思ったほど、愉しくなかったな、という読後感。でも途中は楽しめたので評価は★3つにしておきます。次作に期待。 ●菜の花の独断と偏見による評定● --------------------------------- 文章・描写 :★★★+ 展開・結末 :★★★ キャラクタ :★★★ 独 自 性 :★★+ 読 後 感 :★★ --------------------------------- 菜の花の一押しキャラ…国枝 桃子 「あ、えっと…、あのね。困ったなぁ。とにかく、そこからすぐに下りなさい。 えっと、下りるって、その、階段かエレベータを使ってだよ」 (犀川 創平)
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Gシリーズ2作目。 前作に比べて萌絵ちゃんの活躍が多いです。ちょっと嬉しい。 海月君が、やっぱいいです! このシリーズは、結末が内輪の中だけでまとまって、実際の後日談的なところにはあまり触れられていないように感じます。 前のシリーズでは萌絵ちゃんや紅子さんが直接警察とのつながり...
Gシリーズ2作目。 前作に比べて萌絵ちゃんの活躍が多いです。ちょっと嬉しい。 海月君が、やっぱいいです! このシリーズは、結末が内輪の中だけでまとまって、実際の後日談的なところにはあまり触れられていないように感じます。 前のシリーズでは萌絵ちゃんや紅子さんが直接警察とのつながりが会ったのに比べ、今シリーズではメインの3人(加部谷・海月・山吹)と警察は、萌絵を通じてつながっているので、直接情報のやり取りはされてないわけで、そのあたりの描写が少なくなるのかな?と思いました。まあ、だからといって物足りないわけではないです。 まだ2作目ですが、φ、θとギリシャ文字に絡んだ事件が続いているあたりに、何か裏を感じています。 彼女の名前も出てきましたしね。
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Gシリーズだそうで(^^;なんでGなんだろう? 前作は期待外れだったけど、これはなかなかいい。まぁ、名前だけでも四季やVを絡ませるのは小細工だけど、S&Mの延長線となる。この二人の関係は平行線かいな(笑)解決の仕方に不満は残れど、設定と人物の軽妙な会話が面白い。しかし、登場人物が...
Gシリーズだそうで(^^;なんでGなんだろう? 前作は期待外れだったけど、これはなかなかいい。まぁ、名前だけでも四季やVを絡ませるのは小細工だけど、S&Mの延長線となる。この二人の関係は平行線かいな(笑)解決の仕方に不満は残れど、設定と人物の軽妙な会話が面白い。しかし、登場人物がS&MやVの、どの事件で出てきたのか思い出せなかったりする。ミステリーってのは読み直す気にならないもんなぁ~
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新シリーズ第2作。 第1作目『φは壊れたね』と同じ雰囲気の本作品。徐々にですがこのシリーズの輪郭が見えてきます。 過去の作品から読んでいる人には懐かしいあんな人やこんな人の名前も登場、そして本作から正式に 『Gシリーズ』 と命名されています。 なぜ『G』なのか?既に読まれ...
新シリーズ第2作。 第1作目『φは壊れたね』と同じ雰囲気の本作品。徐々にですがこのシリーズの輪郭が見えてきます。 過去の作品から読んでいる人には懐かしいあんな人やこんな人の名前も登場、そして本作から正式に 『Gシリーズ』 と命名されています。 なぜ『G』なのか?既に読まれた方ならこのイニシャルが誰のものなのかが予想できると思いますが、読み終わると『?』と思ってしまいます。 1作目もそうであったように本シリーズの特徴なのか。明確な回答は導かれていません。 あくまで推論止まり。これは次回以降への伏線となり続いて行くのか、それとも敢えてこの形式をとっているのか。どちらにしても次回作『τになるまで待って』の発売が待たれます。 KEY WOED>>θは遊んでくれたよ(著:森博嗣) 立て続けに起こる飛び降り自殺。どの自殺を見ても争いの痕跡が見当たらない。 しかし、これらの自殺にはひとつだけ共通点が。それは彼らの体の一部に『θ』という文字が書かれていたのであった。 これは自殺なのか他殺なのか。引き続き第1作目からのメンバーがこの謎に挑む。
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ストイックで良し。 森作品はGシリーズしか読んでないので登場人物わかんね。これは他シリーズも読めって事か。
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2010/1/10読了 シータとはあなたと私の関係・・・。 人と人との関係性は決して表面には現れない。形にも数字にも、できない。でもつながりたい、と願う。分かり合いたいと思う。 なぜ? 自分への肯定、安定、精神的な心地よさを手に入れるため? 決して、全てを分かり合うことはあり得な...
2010/1/10読了 シータとはあなたと私の関係・・・。 人と人との関係性は決して表面には現れない。形にも数字にも、できない。でもつながりたい、と願う。分かり合いたいと思う。 なぜ? 自分への肯定、安定、精神的な心地よさを手に入れるため? 決して、全てを分かり合うことはあり得ない、と分かっていて、分かり合うことを願うのか。他者との関わりを継続させるのか。 現実の理想?なのか。
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Gシリーズにしては面白かった。 四季さんのにおいが色濃く残る作品。 萌絵ちゃんも犀川先生もたくさん出てきた感じ。 ・口紅でシータ ・反町愛(ラブちゃん) かな?思い出すキーワードは。
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Gシリーズ第二作。今度は西之園萌絵に大きくスポットが当たっているのです! ますます気になる犀川助教授との関係や、久々に登場のラヴちゃんこと反町。そして意外な人物の名前まで!! 今後どんな風にストーリーに絡んでくるのかが楽しみです。
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連続して起こる飛び降り自殺。死体にはいずれも身体のどこかに口紅で書かれた“θ”の文字が・・。萌絵の友人、反町愛が久々登場。今回重要な役どころ。 S&Mシリーズから時が過ぎて彼女は研修医になっている。 このシリーズでは、最後の謎解きはそれまでじっと黙っている海月くんが怒涛...
連続して起こる飛び降り自殺。死体にはいずれも身体のどこかに口紅で書かれた“θ”の文字が・・。萌絵の友人、反町愛が久々登場。今回重要な役どころ。 S&Mシリーズから時が過ぎて彼女は研修医になっている。 このシリーズでは、最後の謎解きはそれまでじっと黙っている海月くんが怒涛の如くしゃべり倒してロジックを解き明かす・・というのがお決まりのスタイルなのですね。φに続き今回も。あまり詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうのだが、一言物申すと 物理的なトリックはすっきり解決するのだけど早川と田中のPCのくだりだけが、矛盾していると思うのは、気のせいだろうか。ここが何度読んでも納得いかないのだけど・・。そして、ひとつの事件は解決したかに見えてその実、裏に“あの人”の姿が見え隠れするのが恐怖でもある。事件は終わっていない。
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