聖者の異端書 の商品レビュー
私の目の前で、雷とと…
私の目の前で、雷とともに夫となるはずだった人が消えた。しかも、結婚式の最中に。死んだと思えと言われても、とうてい納得などできない。彼を取り戻すため、私は幼馴染の見習い坊主を連れて城を飛び出した。封印された手稿が語る「名も無き姫」の冒険譚。姫君らしかなる独特な理屈をこねる主人公の一...
私の目の前で、雷とともに夫となるはずだった人が消えた。しかも、結婚式の最中に。死んだと思えと言われても、とうてい納得などできない。彼を取り戻すため、私は幼馴染の見習い坊主を連れて城を飛び出した。封印された手稿が語る「名も無き姫」の冒険譚。姫君らしかなる独特な理屈をこねる主人公の一人称が愉快です。
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名もなき大女「わたし…
名もなき大女「わたし」の視点で物語は進みます。主人公が結婚式の最中に忽然と姿を消した婚約者を探して旅をする話。淡々としている口調と表現、また、場面の展開も速いのでさらりと読めると思います。全体的に人物描写とか背景とかがやけにあっさりしてるな~とは思ったけど最後まで読むと腑に落ちま...
名もなき大女「わたし」の視点で物語は進みます。主人公が結婚式の最中に忽然と姿を消した婚約者を探して旅をする話。淡々としている口調と表現、また、場面の展開も速いのでさらりと読めると思います。全体的に人物描写とか背景とかがやけにあっさりしてるな~とは思ったけど最後まで読むと腑に落ちました。暇つぶしにどうぞ。
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結婚式の最中に消えた王子を探しに世界中を旅する王女の話。 世界観的には、中世ヨーロッパのような世界で、「王女が一人で出歩くなんて論外」の世界で繰り広げられる冒険譚。 タイトルの意味は最後まで読んでようやくわかる。 基本的に淡々と進んでいく話。すごい盛り上がりはないが、テンポが良く...
結婚式の最中に消えた王子を探しに世界中を旅する王女の話。 世界観的には、中世ヨーロッパのような世界で、「王女が一人で出歩くなんて論外」の世界で繰り広げられる冒険譚。 タイトルの意味は最後まで読んでようやくわかる。 基本的に淡々と進んでいく話。すごい盛り上がりはないが、テンポが良くて、話の端々でじんわり暖かい気分になる様な所が良い。 最後の追記と、教皇の覚え書きがグッと来る。 自分はとても好きな話です。 次作品にも期待します。
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淡々とした性格のお姫様の一人称で進む物語。お姫様の性格が面白かったけど、ストーリー自体はまるで出来の悪いRPGのようでした。どこそこに行って誰誰に会って来いの繰り返し。全体的な雰囲気は悪くないだけに、ご都合主義が目立ったのが残念。
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名前のないお姫様の冒険物語。淡々と話が進んで行くのがいい、と私は思うけど、好き嫌い分かれそう。最初に読んだのはもう何年も前だけど、でもやっぱり今でも好き。全1巻
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
友人から借りました ファンタジー。目まぐるしく、あちこちに行く、お姫様の話。 弱き者、汝の名は女。 という言葉で始まるこの物語。 姫の一人称で、進む。 この世界の女に名前はない。誰々の娘、誰々の女、誰々の妹と呼ばれるだけ。 北の地の、さして裕福ではない領地の姫として生まれた主人公は、南の地の従兄王子と結婚することになる。「橙(食べ物)」につられて(笑)。 が、王子は攫われてしまう。姫は果敢にも、王子を探しに行く。坊様見習の乳兄弟を伴い、近くの国の王子様も巻き込んで。 けっきょく、彼女は冷静に世界を見詰め続けて、自分というものがどうであり、世界が求めるものが何かわかっていて、神様を盲信しないがゆえに、この宗教社会のただ中で、自分の中の神が遠くなり、ついには殺してしまうことになる。 でも、老いて死ぬ間際に、息子に一連の旅の手記を託して、乳兄弟に届けさせる。 乳兄弟は聖人となり、教皇の座についていた。 彼は覚書をしたためる。 「死んだ後、愛した男のいる天国に行きたいから、神を殺してしまった姫様のために、私に祈れ、というだね。私の分の祈りはすべてあげるよ、姫様」と。 優しい物語。
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最後まで読み終わって初めて、その意味がわかる。 主役の王女に名前はないが、姫様なので支障がないというかそれほど意味はなかった。情緒に欠けるので王女に向いていないと自己分析する、妙に冷めた姫様なのが珍しい。結婚式の最中に掻き消えた夫王子を探しに、乳兄弟の坊主見習いのイーサンを連れ...
最後まで読み終わって初めて、その意味がわかる。 主役の王女に名前はないが、姫様なので支障がないというかそれほど意味はなかった。情緒に欠けるので王女に向いていないと自己分析する、妙に冷めた姫様なのが珍しい。結婚式の最中に掻き消えた夫王子を探しに、乳兄弟の坊主見習いのイーサンを連れて旅に出る。また共に旅する北方の王子マンフレートはちっとも優しくなく、王女と憎まれ口を叩きあう。恋が生まれる期待はもてそうにない雰囲気だが。 旅の道中の出来事は、少々ご都合主義と言わざるを得ない。登場人物の背景も性格も面白いのに、再登場するパターンは少なく、活躍シーンもないのが残念。祖父はくせ者ぽいし、父親もキャラクターが面白いのに、後半放置なのが物足りなく感じたし、王子マンフレートはイラストもイケメンで「黒衣の王子」なんてカッコいい紹介文なのに、姫のピンチに抜刀して駆けつけるなんて最高の見せ場なのに、シーンはそこまでとか、ほかにもいろいろ「もっと書いてほしい」と思う部分が色々と(どんだけ分厚い本になるのか)。 最後に添えられた手記は良かった。みなのその後がわかる。
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面白く一気に読めた。個人的に好みのタイプの主人公だったのが大きいかも。 勇敢で知的な女主人公が好きだったら、素直に楽しめる話だと思う。 脇役もそれぞれ人間味があるというか一癖ある感じで、それもまた良し。
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全体的にあっさり。神様みたいなのとの対話とかは面白いのに、あんまりどきどきはらはらしない。 2009/7/16
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2007.11.22。後半になればなるほど読まされてる感が強くなりました。前半はおもしろかったんですが。世界観の設定は結構引き込まれた部分があったんですが、ページ数が少なかったか話がざっくりすぎたか。展開が淡々としていて膨らみがなく、冒険譚としては物足りなかったです。
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