ビネツ の商品レビュー

永井するみ(著者)

2017/08/29

神の手を持つというエステティシャンの話。
ミステリーなんだろうけど、ミステリー要素はほとんどなし。
エステに行きたくなった。
(図書館)

2012/01/12

「ちょとだけ出る杭になろう」。確かに出すぎた杭になると、打たれるのもしんどいし、全くでない杭は、だれにも気づいてもらえない。そんなちょっとだけ出る杭でいようと思う主人公だが、エステの才能を見込まれて引き抜かれただけに、そうはいかなかった。
ちょっとだけ、どころか、出すぎた杭になってしまう。そんな主人公麻美が働くエステをとりまく人々がうごめく話。

負の感情もストレートに書かれている。1+1は2以上というが、(-1)+(-1)も-2どころではない。ずとーんと負に落ちていく。女性の嫉妬も恐ろしい。

大人の女性向けのラノベっぽくもあるが、この本の醍醐味はエステの表現ではないかと思う。本を読んでいる間中、麻美にアロママッサージをしてもらいたい！アンチエイジングをしてもらいたい！という気持ちになった。
アロマのいい香りも漂ってきそうである。

2019/01/16

エステティシャンの麻美は「ヴィーナスの手」経営者の京子から
神の手を持つと見初められ引き抜かれた。
評判を得ていく麻美だったが
常に先代の神の手の持ち主であるサリと比較され続ける。
サリに追いつくため、そして神の手を極めるため
技術の向上に励む麻美と、彼女を面白くなく思う同僚の結花。
京子の義理の息子である柊也によって
ついに麻美は特別な美容液である「SUMI」を手にする。
装丁：田島照久

美しくなりたい、名声を得たいという女の欲が絡み合う小説です。
エステティシャン同士の対立や努力は
わかりやすくも面白くあったのですが
綾乃と舞の２人は正に女の争いという感じで嫌な気分になります。
舞だけ悪者のようにされているけれど綾乃も相当な性格ですよ。
女ばかりの諍いですが結局は柊也の掌で踊らされているだけ。

2009/10/04

ブルーもしくはブルーや、この前読んだ落下する夕方みたいに
この本にも、人間の汚さが書かれている。
小説に気分調整作用の効能があると思っているので
あんまり気持ち良いとは感じないけれど
小説が作者の人生の縮図ならば、当然入っているべきものな訳で。

ラストがスッキリなので、最終的には気分もスッキリ。

2009/10/04

これはミステリーなのか、業界（エステ）話なのか？と思いながら読みました。
ラスト、サリさんの殺害謎解きで一気に怖くなった。

2009/10/07

０５年１１月。
一応ミステリーなんだろうけど
それっぽくなくて
エステの世界を通して
人間の愚かさが書かれていました。

2009/10/07

「エステはセックスに似ている。
痛い、だけどやめないで、というあの感じ」
そんな帯が気になって、読んでみました。

青山の高級エステサロンを舞台に、
美容業界にかかわる人間たちの表と裏を克明に描き出した、
美的ミステリー！

女性は誰しもが、美しくなりたいと思う。
さまざまな思惑で店を訪れる客たち、
彼女たちの愛憎が複雑に絡み合い、ミステリーとしても、
恋愛物としても、楽しめる１冊です。

エステには行ったことがない私。
でも、エステティシャンの仕事とかがよくわかって、
興味深い物語だった。

主人公の、神の手と呼ばれるその滑らかでふくよかな手で、
マッサージを受けたい！などと思ってしまいました。。。
うとうとしちゃうくらい、気持ちいいんだろうなぁ。。。

2009/10/04

前評判も情報も全くないまま読み始めた初めての作家さん。
エステティクサロンが舞台の
ちょっとしたミステリーも絡めた
女性の生き様が描かれています。
知らない世界の女性の生き方などを読むのは好きなので
すっと引き込まれてあっさり読み終えました。
ミステリーが加わらなくても良かった気もします。