グッドラックららばい の商品レビュー
個性派が揃っためちゃ…
個性派が揃っためちゃくちゃな家族を描いた物語です。身勝手でマイペースな姿が笑えます。
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登場人物全員が、自己…
登場人物全員が、自己チューとも言えますが、その自己チューぶりが徹底していて小気味良い!第3章ぐらいから、ぐんぐん進みます。
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文庫にすると結構な厚…
文庫にすると結構な厚さですが、意外とすぐに読めてしまいます。「個々が自分の道を歩む家族」というのは、悪く言えばまとまりが無く自分勝手なのですが、それでもこんな爽やかな気持ちになるのは何故なのでしょう?女性にお勧めしたい1冊です。
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登場人物がみんな自分…
登場人物がみんな自分勝手であきれるばかり、…といいつつ読み進むうちに小気味よく思えてくるから不思議でした。これだけ、好き勝手やりたい放題だからこその読後感のよさなんだろうなぁ、と思いました。
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カラリと明るい、ある意味ぶっこわれた家族の20年間の物語
書き方によっては暗~く重~くなりそうな内容なのに、カラリと明るい。それぞれが好きなように自己責任で生きている(そして「好きなように」の幅が常人よりかなり広い)、ある意味ぶっこわれた家族の20年間の物語です。
midori
褒められた人物なんて一人も出てこないのに、 なんなんだこの爽快感は・・・ ひたすら人間臭く我が道を行く主人公たちの逞しさよ。 家族全員が、「家族とは・・・」みたいやステレオタイプの観念を持ち合わせていないため 本当の意味で自分の人生を生きている。真に自分らしく生きていられたら、き...
褒められた人物なんて一人も出てこないのに、 なんなんだこの爽快感は・・・ ひたすら人間臭く我が道を行く主人公たちの逞しさよ。 家族全員が、「家族とは・・・」みたいやステレオタイプの観念を持ち合わせていないため 本当の意味で自分の人生を生きている。真に自分らしく生きていられたら、きっと世間の評価や価値観なんて気にしないでいられるんだろうな。 面白かった〜!! (誰一人として、自分の家族だったら大変困るけどな・・・)
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この物語には、多くのテーマが埋め込まれていると感じました。何を言いたいのか、は読み手によって変わると思います。 私が印象的だったのは、物語の主人公の1人である鷹子の言葉でした。 「世の中、難しく考えることはない。生命さえあれば、偶然ぽろりと落ちた土の上で咲けるのよ。」 「うんと若...
この物語には、多くのテーマが埋め込まれていると感じました。何を言いたいのか、は読み手によって変わると思います。 私が印象的だったのは、物語の主人公の1人である鷹子の言葉でした。 「世の中、難しく考えることはない。生命さえあれば、偶然ぽろりと落ちた土の上で咲けるのよ。」 「うんと若かった二十代の頃のほうが、もっと先行き暗かった。これから先の世界がじぶんのためにあるなんて、到底思えなかった。」 結婚して妻となり、子供が産まれて母となり、その後何になるのだろうか?家族での役割を取ったら自分に何が残るのだろうか?そんなことが頭をよぎる女性も少なくないような気がします。タンポポの綿毛のように、私達はどんな場所や環境でも偶然落ちた土の上で自分を咲かせることが出来る可能性を持っているとしたら。何かを目指そうとしなくても、何にもなれていないように感じても、知らない間にたくさんの花を咲かせてきたのかもしれない。そう思うと自分の生命がとても愛おしく大切に感じられました。 鷹子の破天荒にもみえる人間臭く正直な生き方は、自分を二の次にして家族を大事にしてきた女性にとって、疑似体験のように清々しい気持ちになるかもしれません。 夫や子供であっても自分以外の個々の存在であり、離れていても信頼するという鷹子の生き方は、こういう愛の形もあるのだということを教えてくれました。 自分がしたいように生きることで、時に周りの人々に生きる力を与えることが出来る不思議。 いつの間にか染み付いてしまった「こうあるべき」といった概念から解き放たれて、好きなように生きてもいいと背中を押してくれる。そんな考えさせられる一冊でした。
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家族で食卓を囲むことが少なくなった。 「個食」と言われ、1人で食べる時が増え、中食(なかしょく…持ち帰り惣菜・弁当)産業が発達し、家庭の食卓に日本食、中華、イタリアン、フランス料理風とごちゃごちゃ並べられる時代だ。 例えば、朝から肉まんと焼きそば、とりから揚げにポテトサラダな...
家族で食卓を囲むことが少なくなった。 「個食」と言われ、1人で食べる時が増え、中食(なかしょく…持ち帰り惣菜・弁当)産業が発達し、家庭の食卓に日本食、中華、イタリアン、フランス料理風とごちゃごちゃ並べられる時代だ。 例えば、朝から肉まんと焼きそば、とりから揚げにポテトサラダなんて…。 そんなゴタゴタ感の物語が『グッドラックららばい』。 導入部、娘の高校卒業の式に出席した帰りに突然蒸発してしまった母がいる。式服姿にハンドバックひとつで。 このことを知った家族、まじめでおとなしい父、我関せず手前勝手な姉、中学生だけど甘ったれでおこりんぼの妹が織り成す驚きと戸惑いは、笑わされる。ここは平安寿子の筆が冴える。 さて、何年も帰ってこない母。母は何処へ行ったか、残された家族はどうしたか? それぞれが個性的にその後をたどるのだが、もうその個性が半端じゃない。共通しているのはみんな自分のことばかり、わががま勝手にふるまう。モラルなんてそっちのけ。 日本の朝食は「味噌汁にご飯、のり、納豆、佃煮、漬物」か、せめて「トーストにコーヒーミルク、目玉焼きと生野菜」にしたいよ。そうしないと調和が取れないのではないか。そう、食卓が美しくないのだ!と言うはやすいが、それは浅慮。 てんでばらばらの人生をたどって過ごす人達、でも家族、されど家族。ごちゃごちゃっとした経過をユーモアたっぷり、「知ったこっちゃない!」とうそぶく、ふてぶてしい作者平安寿子であった。
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人間の印象って見る人によって変わるなと思った。 あと家族は個々の集合体だなって思ったけど、一緒にずっと暮らしていることが家族が家族たる愛着を生むのだろうと思った。
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読んでいてこれほど感情を高ぶらせた作品は初めてかもしれない。最初は夫の不甲斐なさに憤り、次は身勝手な妻に呆れ、我が道を行く子供たちに茫然。そして読み終わった今は、もう勝手にしろ(笑)と言った感じ。抜群に面白い。今年に入って平さんの作品を読み始めたがすっかりファンになってしまったよ...
読んでいてこれほど感情を高ぶらせた作品は初めてかもしれない。最初は夫の不甲斐なさに憤り、次は身勝手な妻に呆れ、我が道を行く子供たちに茫然。そして読み終わった今は、もう勝手にしろ(笑)と言った感じ。抜群に面白い。今年に入って平さんの作品を読み始めたがすっかりファンになってしまったようだ。 あらすじ(背表紙より) プチ家出から何年も戻らない母、いいじゃないか、と言う“文鎮”こと父、ダメ男に貢いで飄々と生きる姉、そんな家族にいらだち、上昇志向を実現しようと邁進する妹…。他人の迷惑顧みず、「自分の気持ち」に素直に生きるタフな4人がここにいる。けちなモラルや常識なんて笑い飛ばす、新しい家族の物語。
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