分冊文庫版 魍魎の匣(上) の商品レビュー
「奇妙な小説」、同級…
「奇妙な小説」、同級生に憧れる少女の巻き込まれる事故、ハコを祀る新興宗教などが平行し、そして始まる猟奇的殺人事件。一体、誰が何のために? 理不尽としか思えない出来事が次々と起こりますが、そこは京極夏彦の文章力、長編にもかかわらず引き込まれていきます。長いからといって下巻を別に買お...
「奇妙な小説」、同級生に憧れる少女の巻き込まれる事故、ハコを祀る新興宗教などが平行し、そして始まる猟奇的殺人事件。一体、誰が何のために? 理不尽としか思えない出来事が次々と起こりますが、そこは京極夏彦の文章力、長編にもかかわらず引き込まれていきます。長いからといって下巻を別に買おうなんて思っていると夜中に続きが読みたくて深夜営業の本屋に走ることになるかも。
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バラバラ殺人、箱の中…
バラバラ殺人、箱の中で生きてる少女、気持ち悪いけど覗いてみる?
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いろんな事件が平行し…
いろんな事件が平行して行われていく、、、これがどうつながるんだ!とハラハラドキドキ。すぐ中下巻を読みたくなります。
文庫OFF
それぞれにシンクロし…
それぞれにシンクロしているいくつもの事件。一体,これらが「不思議でない」事なしに解決できるのかどうか気になってしまい,一気に読んでしまいます。
文庫OFF
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※このレビューにはネタバレを含みます
姑獲鳥、狂骨と読んで初めてこれが”百鬼夜行”シリーズであると知る。京極堂という作者の名前を使った主人公(?)中禅寺の蘊蓄トークが炸裂するこのシリーズは物語半分、作者京極氏の蓄積された知識のライブラリの品評会よろしくどこまでも広く深く夥しい文字数を使って怒涛のごとくページ数を貪り尽くすかのように書き連ねたトーク半分で構成されている笑 一冊もので読むと文庫本なのに手にして読むことを拒絶するかのように重くページがめくりにくい、しかしその実、京極氏による綿密なレイアウトに収められた文字列は読みやすいからどうしろっていうものなので、今回は分冊シリーズで読んでみた。正直とても読みやすい。ただ、上中下と別れているので借りるタイミングを逃すと間が空いてしまうので、このシリーズ、間が空くと訳が分からなくなるので要注意。できる事なら一気集中して読みたいところである。 さて、内容的には上巻では匣の存在が大きく取り上げられ、匣をめぐって様々な事件が起こる。今回は刑事の木場が中心となり物語の渦中に立たされるわけで、これを読んでようやく”狂骨の~”に繋がるのだ。上巻の後半でいよいよ真打中禅寺が登場するとペテンが何者なのかが延々と蘊蓄が始まり、ああ、これこれってこのシリーズはこれがなくっちゃね、インディージョーンでいう大量演出(蛇や蟲)さながらこれが楽しみの一つだ。 評価的には上巻は物語でいう起承転結の「起」までしかないので何とも評しがたい。”匣”をめぐるダレかの回想シーンと現実が交互に構成されているので何かが始まっているのは感じるがまだ点でしかなく線に繋がらない。謎の施設の匣で管理された謎の少女もまだこれからで、期待しながら中巻に進む!
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登場人物のキャラクターが今回も生き生きしている。謎解き時に出てくる、人とはなにをもって人といえるのかを考えさせるのが奥深い。
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取り急ぎ上巻読了。 姑獲鳥の夏からの登場人物が出てくるおかげで、話がわかりやすく、記憶も呼び起こされる。 設定時代も戦後?で古いが、登場人物の心象風景は受け入れづらくはない。 上巻後半の京極堂ワールドは秀逸。御託は多いが関心させられることが多い。 鳥口さんはおとぼけ君かと思いきや、結構しっかりとした考えの持ち主。 関くんは姑獲鳥の夏の頃よりはマシになった?が情緒不安定。情けないなあと思いながら共感している自分はやはり関くん(ワトソン)タイプなんだなと思う。 この後の中巻への期待も大きい。
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初めての京極作品。 前半の不穏な雰囲気にいまいち馴染めなくて読み切れるか不安だったけど、後半の関口鳥口京極堂でオカルト云々を議論してるシーンは楽しく読めた。妖怪ファンタジーかと思ったけど、意外とリアリティーな要素もあるらしい。 続編も読んでみようか迷うところ
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凄まじき情報量、非常に楽しめる。 中途に挟まれる話も良い。あの隙間を埋めたくなる奇妙な感覚に妙に共感。
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※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 14歳の楠本頼子は、憧れの同級生柚木加菜子と親しくなり、ある日二人で湖を見に出かける。しかし加菜子は、駅のプラットフォームから転落し瀕死の重傷を負う。加菜子を轢いた列車に偶然乗車していた東京警視庁の木場修太郎は、加菜子が運ばれた病院で恋焦がれていた元女優美波絹子と出会う。加菜子の姉である絹子(本名陽子)は、加菜子を絶対に死なせないと宣言し、巨大な箱のような「美馬坂近代医学研究所」へ加菜子を移送する。その後陽子のもとに加菜子の誘拐予告状が届き、警察による厳重な警備にも関わらず、加菜子は忽然と姿を消す。一方作家の関口巽は、カストリ雑誌の編集者鳥口守彦とともに連続バラバラ殺人事件と穢れ封じ御筥様との関連を調査することになる。御筥様の信者リストには、バラバラ殺人事件の被害者と思われる少女や新進気鋭の作家久保竣公の名前があった。二人は京極堂こと、陰陽師の中禅寺秋彦に助言を求める。 【感想】 冒頭から何度か挿入されている不気味な話が、最後に久保の書いた小説とわかるまで、終始気になった。ハコが全てに共通している理由、それぞれの事件や事実がどのように関連していくのかなど、謎が多く次も楽しみ。京極堂のうんちくが少々長く、読むのに時間がかかった。あらすじ書くのも時間がかかった。
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