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必笑小咄のテクニック の商品レビュー

3.6

34件のお客様レビュー

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2013/11/18

人に強くなる極意 からリファレンス。やはりロシアンジョークこそ最強。寒い国だからこそ爆笑は最高のご馳走だったのでは、とか勘繰ってしまうw。 落語「壺算」にみる詐欺的なジョークから、後半持ち返すセクシー系のノンストップジョークまで網羅的に材料として挙げられている。が、著者は少女時...

人に強くなる極意 からリファレンス。やはりロシアンジョークこそ最強。寒い国だからこそ爆笑は最高のご馳走だったのでは、とか勘繰ってしまうw。 落語「壺算」にみる詐欺的なジョークから、後半持ち返すセクシー系のノンストップジョークまで網羅的に材料として挙げられている。が、著者は少女時代をプラハのソビエト学校で過ごし、ロシア語会議通訳として多方面で活躍される作家さん。 ロシア人が取るに足らない事でもジョークにして激動の二十世紀を乗り切ったと評価している。例えばとして、挙げられていたのが以下。 ーモスクワの郊外のマッチ工場が火災で、ほぼ全焼した。が、唯一燃えなかったものものがあった。それは、その工場が製造するマッチだったー 何故かこのジョークを読んでから♪カーリンカ、カカリンカ、カカリーンカマヤ、庭にはイチゴ、私のカリンカ♪ が止まらない♪

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2013/11/10

納得の連続。 でも、ひとりで読んでると、 無性に寂しくなってくる。 笑いは、 ひとりよりも大勢の方がいい。 大勢をつくるための テクニックかもしれない。

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2013/10/16

 小咄(とこの本の中でひとまとめにした、短いジョークの類)に関して、その創作の仕方を方法論で語った本である。  実話から何から、実例を多く取り入れて、非常にわかりやすい内容になっている。  採った話はピンキリだが、なかなかクスリと笑えるものも多いし、方法論を語る点では充実した内容...

 小咄(とこの本の中でひとまとめにした、短いジョークの類)に関して、その創作の仕方を方法論で語った本である。  実話から何から、実例を多く取り入れて、非常にわかりやすい内容になっている。  採った話はピンキリだが、なかなかクスリと笑えるものも多いし、方法論を語る点では充実した内容だった。  惜しむらくは政治談義。小泉政権批判にはユーモアの欠片もなく、なぜハウツー本に加えたのかはなはだ疑問である。内容の強度がその時事部分の量に比例して下がっている。  この手のハウツー本では時に見られる政治談義であるが、あたかもハウツーは撒き餌であって自分の主張をこそ聞かせたいように見えて、読者に対して不誠実に思えるところだ。  料理のレシピ集で政治談義をする人はいないだろう。同じように、プロ意識を持ってもらいたいと切に願う。  また、日本の政権と野党と国民を嘲笑い、哀れむ一方で、例えばプーチンを扱った135ページなどではその論調はなりを潜めていて不可解である。むしろ、事情に明るいロシアでこそ、その舌鋒は鋭くあるべきだと思うのだけど。

Posted byブクログ

2013/02/25

いつものエッセイのつもりで読んだら、テクニック論でした。 「面白い文章を書きたい」「人を笑わせたい」と思う人には参考になると思う。 ただ自分は、そういう努力をして面白い文章を書こうというする気はさらさらないナマケモノで、なおかつ優雅に泳いでいる白鳥の水面下の必死の水掻き運動は...

いつものエッセイのつもりで読んだら、テクニック論でした。 「面白い文章を書きたい」「人を笑わせたい」と思う人には参考になると思う。 ただ自分は、そういう努力をして面白い文章を書こうというする気はさらさらないナマケモノで、なおかつ優雅に泳いでいる白鳥の水面下の必死の水掻き運動はあえて見たくないという人間なので、ちょっとはずした感があります。

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2012/10/22

制作の勉強に。 笑いについて、方法論的に整理して考えることの必要性は感じていた。 ・予想していた展開と実際のオチとの落差が、笑いになる。 (そこを大きくする努力をしないと笑えない) →落とすために、先に持ち上げておく。 →動物、子どもなどの存在が、急に理性的なことを言い出...

制作の勉強に。 笑いについて、方法論的に整理して考えることの必要性は感じていた。 ・予想していた展開と実際のオチとの落差が、笑いになる。 (そこを大きくする努力をしないと笑えない) →落とすために、先に持ち上げておく。 →動物、子どもなどの存在が、急に理性的なことを言い出す。 →弱者、被害者など反撃すると思われない者が反撃する。 ・異なる論理と視点が出会うことによって、落差は生まれる。 (もとの論理を、相対化、転覆させる) ・ギャグは逆 その論理が想定している対象を正反対のものに転化することで論理をハイジャックする。 ・観念的、理想的な人vs現実的な人 ・木を見せてから森を見せる(ミスリード) ・人間の生死など大げさなことを矮小化する  どうでもいいことを誇張する ・危機的状況を設定する  些末なことを生死より上に置く ・言わないで、想像させる ・失われたものの回復、の失敗  

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2012/04/29

米原万里さんがご存命なら東京Mxテレビ「5時に夢中!」のレギュラーコメンテーターになって頂きたかった。今の木曜レギュラー岩井志麻子&中瀬ゆかりの回のコピー「エロ&インテリジェンスの波状攻撃があなたを襲う!」という言葉がこれほどハマる本はないと思うので。

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2012/09/12

2012年2月18日読了。ロシア語通訳として活躍する著者が、ロシアのユウモア小咄をベースに、短くて人を笑わせる小咄の構造を分析、つまらぬ小エピソードを笑える小咄に転換する技法を説く・・・。表紙折り返しの「日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、(中略)笑いの本質に迫る」...

2012年2月18日読了。ロシア語通訳として活躍する著者が、ロシアのユウモア小咄をベースに、短くて人を笑わせる小咄の構造を分析、つまらぬ小エピソードを笑える小咄に転換する技法を説く・・・。表紙折り返しの「日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、(中略)笑いの本質に迫る」という文章を読むとげんなりするが・・・「笑いの構造を分析する本」は、必ずしも「笑える本」ならず、だな。「必ずオチをつける」「オチに至る前提条件(背景など)を前段で満たす」などの構造に気を配りつつ、「政治家など有名人を茶化す(自国政府に対する自虐ネタ?)」「登場人物を緊急事態に置く」「『死』などの問題を矮小化、あるいは些細な問題を拡大化する」など適切なテーマを選択することで小咄は作ることができる、ということ。

Posted byブクログ

2020/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 短くて人を笑わせる話―単にネタを暗記するのではなく、笑いの構造を理解すれば、臨機応変・自由自在に小咄を創り出せる。本書では、日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、世間に流布する笑いの法則を突き止めて分類し、自作も含めて豊富な例をあげながら、笑いの本質に迫る。詐欺にも似た、相手を錯覚させる方法、同じ内容の順番を変えるだけで悲劇が喜劇になる方法、マクロとミクロを反転させる方法など、思いがけないオチをつけるテクニックをマスターして、窮地に立ったときこそ、周囲に笑いを呼び込もう。 簡単に言うとおちの作り方とでも言いましょうか、話の持って行きかたとかそういうもののhow to本でした。 それにしてもロシア人って、シュールだなぁ。 イギリス人のブラックジョークとも違うんだよね。

Posted byブクログ

2011/08/29

もうなんなら小咄集でもよかった。テクニックや分析も面白いが、やはり米原さんが選んだ小咄だけで一冊読みたい。 小泉批判に力が入ってるが、これも笑いとばす小咄に変換してくれれば実践も伴っててなおよかったのに。

Posted byブクログ

2011/02/24

こういう分類をされると、 自分が笑えるところとそうじゃないところがあり、 なんだか自分の笑いポイントを探っているようでした。 しかし、米原さんは小泉首相がキライだったんだなぁ笑。 あとがきが少し悲しい。

Posted byブクログ