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江戸人物科学史 の商品レビュー

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2020/02/16

中公新書 金子務 江戸人物科学史 江戸時代の近代化に貢献した偉人たちの略伝と史跡を巡る本。 江戸時代の近代化が、インフラ整備、解体新書の翻訳、儒教と科学の両立、町民学者の活躍により進んだことがわかる。 印象に残ったのは *科学を儒教に取り込もうとした三浦梅園 *無鬼論、夢の...

中公新書 金子務 江戸人物科学史 江戸時代の近代化に貢献した偉人たちの略伝と史跡を巡る本。 江戸時代の近代化が、インフラ整備、解体新書の翻訳、儒教と科学の両立、町民学者の活躍により進んだことがわかる。 印象に残ったのは *科学を儒教に取り込もうとした三浦梅園 *無鬼論、夢の代の山片蟠桃 インフラ整備 *角倉了以〜京都、水運開発 *玉川兄弟〜羽村市、上水道開発 *河村瑞賢〜奥羽海運 解体新書、蘭学 *青木昆陽〜サツマイモの効用 *前野良沢〜解体新書。中央区 *大槻玄沢〜蘭学階梯 *稲村三伯〜江戸ハルマ 三浦梅園 *天地に条理あり〜人の話を鵜呑みにするな〜天地を師とせよ *乞うから盗みが生まれ、盗みが〜殺しになる。乞わずは現代の警句になる〜足るを知り、恥を知る

Posted byブクログ

2013/04/27

 本書は、江戸期の「蘭学者」など36人の事跡をまとめたものだが、どのような読者を想定した本なのだろうかと思った。  それぞれの人物の紹介にしては、結構詳細だが、一人ひとりを詳しく知ろうとするには不足のようにも思える。  「江戸期の蘭学者全体を俯瞰する本」とも言えるかもしれないが、...

 本書は、江戸期の「蘭学者」など36人の事跡をまとめたものだが、どのような読者を想定した本なのだろうかと思った。  それぞれの人物の紹介にしては、結構詳細だが、一人ひとりを詳しく知ろうとするには不足のようにも思える。  「江戸期の蘭学者全体を俯瞰する本」とも言えるかもしれないが、「中途半端」のようにも感じた。  本書の「江川坦庵」の項を読んでいて、「みなもと太郎」の歴史コミック「風雲児たち」のギャグキャラの顔を思い浮かべてしまった。  コミックのイメージ創造力の大きさもすごいものであるが、本書の「江川坦庵」の事跡も興味深い。もっと深くこの人物を知りたくなった。  そういう意味で本書は、「人物紹介」という位置づけで読むのが良いのかもしれないと思った。

Posted byブクログ

2013/03/08

“本書は,漢学と洋学,東洋と西洋の教養体験の狭間にあって,多くの先輩知識人たちが,呻吟しつつ,それぞれの分野で活躍した記録でもある”. テーマの切り口が私にとってはとても新鮮で,それだけで勉強になりました.どうしても聞きなれない事柄が多いので,読むのに時間がかかってしまいました...

“本書は,漢学と洋学,東洋と西洋の教養体験の狭間にあって,多くの先輩知識人たちが,呻吟しつつ,それぞれの分野で活躍した記録でもある”. テーマの切り口が私にとってはとても新鮮で,それだけで勉強になりました.どうしても聞きなれない事柄が多いので,読むのに時間がかかってしまいましたが,日本の知識人の歴史を追うことも大事なのでは?と改めて思った次第です.

Posted byブクログ