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21件のお客様レビュー

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2010/10/11

戦争から帰ってみると妻が見知らぬ男と同棲していた。 しばらく3人で暮らすが妻と情夫を持ち帰った拳銃で撃った。 出所してからは闇屋で稼ぎ北の方に家を買った。 そこには玄吉という浮浪者と彼の拾ってきた犬がいた。 流氷の海には映画の撮影が来ている。 表題作「蝶」ほか7編。 装丁:柳川貴...

戦争から帰ってみると妻が見知らぬ男と同棲していた。 しばらく3人で暮らすが妻と情夫を持ち帰った拳銃で撃った。 出所してからは闇屋で稼ぎ北の方に家を買った。 そこには玄吉という浮浪者と彼の拾ってきた犬がいた。 流氷の海には映画の撮影が来ている。 表題作「蝶」ほか7編。 装丁:柳川貴代+Fragment 昔の日本の情緒あふれる残酷な短編集。 負の部分ってその時代らしさを反映している。 妾とか戦争孤児とか闇市とか。静かな怖さが漂う話です。

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2010/01/28

数々の詩を絡めた幻想短編集。やっぱり綺麗だなあ。うっとり。いまいち理解しにくい、「不可解」だと思える部分もあるのだけれど(読解力が足りないのか……?)、それもまた魅力。 お気に入りは「想ひ出すなよ」。このタイトルを見ただけでぞくっと感じるものがありますね。ストーリーはわりかしシン...

数々の詩を絡めた幻想短編集。やっぱり綺麗だなあ。うっとり。いまいち理解しにくい、「不可解」だと思える部分もあるのだけれど(読解力が足りないのか……?)、それもまた魅力。 お気に入りは「想ひ出すなよ」。このタイトルを見ただけでぞくっと感じるものがありますね。ストーリーはわりかしシンプルだという気がしたけど、このラストが……何を指すのかやたらとじっくり考えさせられて。そして余韻にもぞくぞくさせられっぱなし。

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2009/10/04

冷えた六月の午後のような、すっごく綺麗な言葉を使っていらっしゃるので、途中にある小さな表現のひとつひとつに残酷さを覚えて鳥肌がたちっぱなしでした。日本を感じます。

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2009/10/07

「妙に清らな」が一番好きだったです。 ラストの眼孔に紫陽花を生けてる感じのとことか・・・素敵。 想像するととても綺麗な。それでいて残酷な風景。 やっぱ皆川さん大好きだ!

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2015/10/06

一冊の書物のなかで、わたしは何十年、ときには何百年を過ごし、恋を知り、闘争を知り、復讐を、苦悩を、裏切りを、知った。  そのくせ、私は、現実の大人の世界のことは、何もわかっていなかった。 (P.74)

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2009/10/04

文体がすごく綺麗な短編集。すごく憧れる。触ったら溶けそうな物語たち、しょっぱいのに甘い苦い感じがする。 もう一回読みたいんだけど、また図書館で借りてこなきゃ・・・。装丁もきれいなので是非欲しい。

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2009/10/04

作品全体の残酷な童話のような雰囲気も、独特の文体もいい。戦中戦後で日本が様変わりしていくことに驚き失望し、世間から外れていく人達の描写に惹かれた。

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2009/10/04

とても好きな女流作家さん。 静かな文体なのに圧倒されて、読み直す気が起こりませんでした…。 この人の書く、日本を舞台にした小説が好きです。

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2009/10/07

インパール戦線から帰還した男はひそかに持ち帰った拳銃で妻と情夫を撃つ。出所後、小豆相場で成功し、氷に鎖された海にはほど近い“司祭館”に住みついた男の生活に、映画のロケ隊が闖入してきた…。現代最高の幻視者が紡ぎぎ出す瞠目の短篇世界。

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2009/10/04

インパール戦線から帰還した男はひそかに持ち帰った拳銃で妻と情夫 を撃つ。出所後、小豆相場で成功し、氷に鎖された海にはほど近い “司祭館”に住みついた男の生活に、映画のロケ隊が闖入してきた…。 現代最高の幻視者が紡ぎぎ出す瞠目の短篇世界

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