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ウィトゲンシュタイン の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2015/03/24

『哲学探究』のあと『論理哲学論考』も再読してみたが、やはりウィトゲンシュタインの哲学には謎が多い。そこで入門的なこの解説書を読んでみた。 主著ふたつの解説全部を入れられる容量ではないので、「探究」「論考」の分析の部分に物足りなさも感じたが、生涯にわたる孤独な思考の変遷をたどること...

『哲学探究』のあと『論理哲学論考』も再読してみたが、やはりウィトゲンシュタインの哲学には謎が多い。そこで入門的なこの解説書を読んでみた。 主著ふたつの解説全部を入れられる容量ではないので、「探究」「論考」の分析の部分に物足りなさも感じたが、生涯にわたる孤独な思考の変遷をたどることで、おおむねウィトゲンシュタイン的な考え方を把握することができたように思う。 ニーチェと同様、ウィトゲンシュタインの書き方は「殺し文句」的な鋭いアフォリズムが魅力的なのだが、いつも著者自身による説明が控えめすぎて、その思考のありようはあまりにも誤解されやすい。本書を読んで、やはりウィトゲンシュタインの著作に対し古今、様々な解釈があることを知った。それはこのようなスタイルの書物の宿命だろう。ラッセルのように平易に解き明かしていく文体があれば、ウィトゲンシュタインはもっともっと大きな影響を残し得たかもしれない。 やはりウィトゲンシュタインは難しい。しかしその難しさと、丁寧に読んでいても誤読しやすい綱渡りのような読書体験の危うさとが、魅力的であることも確かなのだ。 「探究」よりもさらに後の半端な遺稿である「心理学の哲学」も読んでおきたいと思っている。

Posted byブクログ

2014/12/04

読み直したさ:★★☆ キーワード解説を読み残しているので,折に触れて読み直す。 〈感想〉  ウィトゲンシュタインについて全く知らず,入門書として読んだが,そのような目的には適さない本だと思った。彼の生涯と,思考の変遷が書いてある。彼の考えを知ろうという入門者はキーワード解説だけ読...

読み直したさ:★★☆ キーワード解説を読み残しているので,折に触れて読み直す。 〈感想〉  ウィトゲンシュタインについて全く知らず,入門書として読んだが,そのような目的には適さない本だと思った。彼の生涯と,思考の変遷が書いてある。彼の考えを知ろうという入門者はキーワード解説だけ読めば足りるのかもしれない。

Posted byブクログ

2013/02/03

iPhoneでバーコードを読み取るのが楽しいので,読書メーターにも登録したし,こっちにも登録した.ただそれだけ.ブクログはなんしか,他のといかに絡めるかだけど,その前に機能を知ることです.引用が250字迄できること,なんだっけあの,本を適当に置いてきたり拾ったりできるサービスと繋...

iPhoneでバーコードを読み取るのが楽しいので,読書メーターにも登録したし,こっちにも登録した.ただそれだけ.ブクログはなんしか,他のといかに絡めるかだけど,その前に機能を知ることです.引用が250字迄できること,なんだっけあの,本を適当に置いてきたり拾ったりできるサービスと繋げられること(ただし日本国内では期待薄.むしろ海外の先進国なんかでやる方が)くらい.後はなんか人の違いでしょうね.いうてSNS的な機能もあるし.談話室は要注意です.まだそんなにフォローすらしてないから,結局これからですよ.これから二年くらいはやってみようかな.本当は覚えてられないんだけど.一年くらいしか ,

Posted byブクログ

2009/10/04

飯田は還元主義を現象主義として、論理実証主義のドグマの一つであったと説明する。 現象主義として論考を読解することを反駁した人がいる。 飯田はそれをもって独立した命題が知覚データではなかったことに安堵する。 しかし、後に出てくるウィトゲンシュタインの直筆で、飯田はウィトゲンシ...

飯田は還元主義を現象主義として、論理実証主義のドグマの一つであったと説明する。 現象主義として論考を読解することを反駁した人がいる。 飯田はそれをもって独立した命題が知覚データではなかったことに安堵する。 しかし、後に出てくるウィトゲンシュタインの直筆で、飯田はウィトゲンシュタインが現象主義を受け入れていた可能性があることに悲観している。 ウィトゲンシュタインの「要素命題は相互にトートロジーでもないし矛盾もしない」のそれとはなんであったか。 飯田にとってはセンスデータ以外の何かである。

Posted byブクログ

2009/10/04

私の著作は、二つの部分から成っている。すなわち、ひとつは、ここに提示されている部分であり、もうひとつは、私が書かなかった部分である。そして、まさにこの第二の部分こそが重要な部分である。

Posted byブクログ