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「塩」の世界史 の商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2024/07/31

古い料理に書いてある料理がだいたい美味そう。多分実際食べたら違うんだろうけど。 ケチャップやアンチョビが思っているものと全然違うことが印象的。 あと塩の象形文字がキャラクターっぽくて可愛い。 塩の日本史も書籍があるみたいなので読んでみよう。

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2017/04/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

 富が満ちているように見えるときほど、国が貧しいときはない。(老子の言葉、『塩鉄論』紀元前81年)(p.22)  塩ダラの利益があがったのは、人工池を作る技術が進歩して海塩の生産量が増大したためである。これはフランスで顕著だったが、大西洋沿岸ではどこでもその恩恵にあずかっている。結果として塩漬けの肴の生産量の増大にもつながった。両氏は、魚を少し捕るたびに腐らないように市場に駆け込まなくとも、塩漬けして何日か余裕を持つことができるようになった。ニューファンドランドへの遠洋漁業は、春から秋までシーズンオフだった。塩のおかげで、ヨーロッパ人の貧しい階層にも北方の海の幸がたっぷり行きわたるようになった。(p.128)  製塩は瀬戸内海に集中した。理想的な塩産地ではないものの、比較的温暖な気候の地域で二つの島にはさまれているという理由から、国内で海塩を作るには一番良い場所だと考えられたのだ。瀬戸内海の大部分、大阪から広島にかけて第二次世界大戦で大打撃を受けたが、塩田は1950年代に復活した。先進国となった日本は漬物、塩漬けの肴、醤油、味噌に必要な食用塩を自給してきた。(中略)「野菜や魚や肉を、塩漬けで保存するために大量の塩を使う」ことを発見した。中国人と日本人の塩の消費量が多いゆえんである。(pp.165-166)  今日、アメリカの塩の受容に関して、主たる用途は道路の凍結防止である。日本では、ソーダ工業用がじつに8割を占め、あとは一般工業用が5パーセント、食品加工用が10パーセント強、家庭用に至ってはわずか4パーセントである。「食塩」は塩の主役の座から降りたのだ。塩鉱の封印力を生かした核廃棄物の廃棄上や石油の備蓄上なども、かつては考えられなかった利用法だ。(p.445)

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2014/07/12

塩に目をつけたあたりは鋭い。 ただ、話の柱がないというか、読み進めるのに、パワーが必要だった。 過去から現在に至る塩の物語だけど、塩というものの汎用性というか、つまり、あまりにも、身近すぎて、全世界的過ぎて、話も発散気味というかんじ。 料理、国、時代、を特定して書いてもよかっ...

塩に目をつけたあたりは鋭い。 ただ、話の柱がないというか、読み進めるのに、パワーが必要だった。 過去から現在に至る塩の物語だけど、塩というものの汎用性というか、つまり、あまりにも、身近すぎて、全世界的過ぎて、話も発散気味というかんじ。 料理、国、時代、を特定して書いてもよかったのでは?と思う。

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2013/08/01

いよいよ、夏本番。熱中症の予防に、水分とともに欠かせない塩。塩は、生きていくのに必要不可欠。サラリーマンの語源でもあり、とっても身近なもの。本書では、古代エジプトのミイラ作りから漬け物まで、塩について幅広く取り上げられている。塩分濃度が高い土地で見つかったミイラは保存状態がよく、...

いよいよ、夏本番。熱中症の予防に、水分とともに欠かせない塩。塩は、生きていくのに必要不可欠。サラリーマンの語源でもあり、とっても身近なもの。本書では、古代エジプトのミイラ作りから漬け物まで、塩について幅広く取り上げられている。塩分濃度が高い土地で見つかったミイラは保存状態がよく、民族衣装や髪の色までわかる。スウェーデンでは、塩にまつわる夢占いがある。などなど、夏こそ、塩の歴史を紐解いてみては?

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2013/06/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原題はSALT: A WORLD HISTORYとそのまま。「塩」を主題に、世界中のエピソードを集めた書。話題があちこちに飛ぶため、理解しながら読み進めるのに時間がかかる。

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2013/04/14

江戸時代の日本でも、山奥の村では塩が極端に不足していて、眼病の人が多かった、と何かで読んだ事があります。ビタミンCが不足すると、壊血病になりますが、塩が不足すると眼病になるだけなのでしょうか?  内容で、「現代のアメリカ人は日に百三十五グラム近くも摂取している」とあったのですが、...

江戸時代の日本でも、山奥の村では塩が極端に不足していて、眼病の人が多かった、と何かで読んだ事があります。ビタミンCが不足すると、壊血病になりますが、塩が不足すると眼病になるだけなのでしょうか?  内容で、「現代のアメリカ人は日に百三十五グラム近くも摂取している」とあったのですが、これはさすがに取り過ぎ、もしかしたら単位かなにかを間違えたのかもしれませんが。

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2012/05/10

生命が生きるに欠かすことの出来ない「塩」がどのように生産され、流通し、使われていったか、という視点から世界史を見詰めるという内容です。この本を買って良かったな~と思えたところは、バルト海のタラ漁と塩の関係に枚数をさいていること。南で製塩して、北に運び、北で獲れたタラを塩漬けにして...

生命が生きるに欠かすことの出来ない「塩」がどのように生産され、流通し、使われていったか、という視点から世界史を見詰めるという内容です。この本を買って良かったな~と思えたところは、バルト海のタラ漁と塩の関係に枚数をさいていること。南で製塩して、北に運び、北で獲れたタラを塩漬けにして、ヨーロッパ全土に運ぶ。西欧は肉食というイメージがありますが、キリスト教は肉食を奨励しなかった(もちろん高いという理由もあるだろうが)ので、基本的に魚が蛋白源だったみたいです。

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2012/01/24

人類の歴史は塩獲得と利用の歴史といってもいいのでは、というほどに、各地での塩にまつわる話がつまっています。 塩の入手で争わなくなった僕らは幸せなのか。塩との関わりが今より楽しそう、といったら不謹慎かもしれませんが、貴重なものだと考えたほうがいいのではないだろうか。などと思っていま...

人類の歴史は塩獲得と利用の歴史といってもいいのでは、というほどに、各地での塩にまつわる話がつまっています。 塩の入手で争わなくなった僕らは幸せなのか。塩との関わりが今より楽しそう、といったら不謹慎かもしれませんが、貴重なものだと考えたほうがいいのではないだろうか。などと思っていましたが「数千年がかりで塩を白くし、均一な大きさに出来たと思ったら、今度はふぞろいで色がついた塩に金を払いたくなった」という記述に見透かされてしまった気がします。一言二言では言い表せない密度の本です。

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2011/01/17

おもしろいけど作者がアメリカのひとなので 内容にちょっと距離感を感じる。(第一部第二部) 西洋の歴史が好きな人には良いかも

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2012/03/20

第1部 塩、死体、そしてピリッとしたソースにまつわる議論 第2部 ニシンのかがやきと征服の香り 第3部 ナトリウムの完璧な融合

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