東大法学部 の商品レビュー
BOOKOFF店舗で前に買っておいた本。時間ができたから今回読了。 私は東大文学部卒だ。学生時代にESSに入ったら文科三類であることを(3年時から法学部に進学するのは文科一類)かなり露骨に馬鹿にされた。馬鹿にされたのはそれだけが要因ではなかったのだろうが、田舎の公立高校から東大...
BOOKOFF店舗で前に買っておいた本。時間ができたから今回読了。 私は東大文学部卒だ。学生時代にESSに入ったら文科三類であることを(3年時から法学部に進学するのは文科一類)かなり露骨に馬鹿にされた。馬鹿にされたのはそれだけが要因ではなかったのだろうが、田舎の公立高校から東大に入った私にはわからないことだらけだった。その後ESSは自分の居場所ではないとわかってすぐ辞めた。 大学を卒業してから30年近く経つが(そして私は一流企業に入ったわけでもなく今は一介の専業主婦だ)、あれは何だったんだろうかと今でも考える。 この本にはその答えの一片があった。要するに中高一貫などの有名難関高校から東大文科一類に入る人達というのは、人種が違うのだ。見ている目線も違う。司法試験や国家公務員試験を経て弁護士や官僚になる人達、選ばれたエリート達なのだ。 彼らは選ばれるべくして選ばれたエリートであることを誇りに思っていただろうし、私は単に成績が良かったから東大に入った(とはいえ、文科一類を目指すほどには成績が良くなかった)だけの人間だったから、お互いに分かり合える余地はなかったのだなぁ、とつくづく思う。
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「インターネットで検索ができる現代に知識が豊富な人を教養人とは呼ばない。真の教養人は、学ぶ方法を持つこと、問題を発見する力を備えるということである」
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前半は東大法学部についてうまくまとまっていたが後半がひどい 東大を叩きたいだけの筆者の脳内をそのまま紙に落とした感じの内容で、作者の主張もエビデンスも弱かった 研究者や専門家が書いたんじゃなくてメディアの人間が書いたんだなって本だった
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以前「天皇と東大」(立花隆)を読んだが、東京大学の成立と戦前の歴史についてはその方が詳しかった。 本書は戦後について詳しく書かれているのと、政治との距離をも書き込んでいるのが目につくが、書体は週刊誌的にも感じられ深みがない。 新書であるからこの程度で充分なのかもしれないが、知るこ...
以前「天皇と東大」(立花隆)を読んだが、東京大学の成立と戦前の歴史についてはその方が詳しかった。 本書は戦後について詳しく書かれているのと、政治との距離をも書き込んでいるのが目につくが、書体は週刊誌的にも感じられ深みがない。 新書であるからこの程度で充分なのかもしれないが、知ることができるのが概略のみというのにはやや不満が残った。 2017年8月読了。
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うーん。著者のスタンスがわからなかった。 官僚を育てるべくして設立された東大法学部、けれども官僚が力を失い腐敗するに従って東大法学部の意味もなくなってきた……というような書かれ方をしているけれど、その当時、著者は記者クラブで官僚たちを見てきたのでは? なぜそこできちんと糾弾し...
うーん。著者のスタンスがわからなかった。 官僚を育てるべくして設立された東大法学部、けれども官僚が力を失い腐敗するに従って東大法学部の意味もなくなってきた……というような書かれ方をしているけれど、その当時、著者は記者クラブで官僚たちを見てきたのでは? なぜそこできちんと糾弾しなかったのだろう。なぜ今更言うのだろう? と不思議でならない。 こういう目で見られたら、東大って名乗りたくない気持ちもわからなくは無いな、と思いました。
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ブックオフをぶらぶらしてて、タイトル見て即買っちゃった本。東大法学部の歴史でも書かれてるのかな、それなら知ってても悪くないかな、と思った。 最初は東大法学部の歴史が書いてあった。日本を成長させる官僚を養成する学校だったんだって。 それがだんだんそうじゃなくなってきた・・・...
ブックオフをぶらぶらしてて、タイトル見て即買っちゃった本。東大法学部の歴史でも書かれてるのかな、それなら知ってても悪くないかな、と思った。 最初は東大法学部の歴史が書いてあった。日本を成長させる官僚を養成する学校だったんだって。 それがだんだんそうじゃなくなってきた・・・。官僚たちの夏みたいな時代じゃなくなってきて、官僚の魅力が薄れてきて、学生の質も落ちてきて・・・・。といった流れ。途中からはかなーり厳しいことかかれています。ちょっとへこむ。 でも昔の学生の様子とか知れるしいいと思った。途中多くのOBも登場するからOB訪問している気分になるし。昔はゼミに入れる人は3人に1人だったらしい。昭和までは2類が一番多かったらしい。 自分たちが無批判に受け入れている体制を批判的な視点から書かれた本を読むことでまた違った感じで見ることが出来る。自分が批判されているような気がして身が引き締まった。 そして、大学だけじゃなく、官僚制にまで突っ込んでいくところはすごい。当然なのかもしれないけれど。 とにかく、東大法学部の人には読んでほしいな、すぐ読み終わるし。貸します。
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東大法学部を憂う内容になっています。 否、東大法学部のみならず、 日本の教育自体を憂いているといった方がいいかもしれません。 一側面の捉え方としては、著者の言っていることは正しいのだと思いますが、 一方的すぎるのではないかと思うところもありました。 しかし、著者の言っ...
東大法学部を憂う内容になっています。 否、東大法学部のみならず、 日本の教育自体を憂いているといった方がいいかもしれません。 一側面の捉え方としては、著者の言っていることは正しいのだと思いますが、 一方的すぎるのではないかと思うところもありました。 しかし、著者の言っているように、 このままの日本の教育制度のままでは、 完全に世界においていかれるのは間違いないと感じています
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東大法学部は、近代国家を形成する上でとても重要な役割を果たした。明治時代、日本は西欧列強に伍していくため、法律が整備された法治国家を早急に構築する必要があった。その法律を作る人材を供給する機関として東大法学部は創設された。いまでも霞が関において、東大法学部卒の人間が大きな力を持...
東大法学部は、近代国家を形成する上でとても重要な役割を果たした。明治時代、日本は西欧列強に伍していくため、法律が整備された法治国家を早急に構築する必要があった。その法律を作る人材を供給する機関として東大法学部は創設された。いまでも霞が関において、東大法学部卒の人間が大きな力を持っているルーツはここにある。 しっかりとした制度がまだない真っ白な状態で、制度を作っていくことが必要だった時代は、そういう能力を持った官僚がすさまじい権力を握っていた。しかし、ある程度制度が完成し、先進国の仲間入りを達成した頃には、当初作られた制度は時代に合わなくなってきており、新しく制度を作り直さなければならなかった。しかし官僚は、一度作った制度を消すことはできない。なぜなら、既存の制度によって既得権を得ている集団があるからである。そこで制度を作り直すことができる政治家に、徐々に権力が移っていった。 現在の東大法学部において、もはや官僚は人気の進路ではなくなっている。東大法学部生たちは人材としての「代替不可能性」を求めて、弁護士になったり、外資系企業に就職したりする道を選んでいる。このような進路を選ぶ学生たちに、国立大学に国費を投入するというかたちで援助する必要があるのだろうか。もはやその必要性は薄く、私立大学と区別なく補助金を使うか、学生個人に補助金を出すべきだろう。 真のエリートには、「公共の精神」「総合的な知力」「問題解決力」などが求められる。そのようなエリートを育成するためには、現在のような東大を頂点とするピラミッド型ではなく、多様性を持つ構造にしなければならない。 この本は簡単にいってしまえば「東大法学部批判」の本である。かなり前に購入して読み始めたが、当時は全く興味がわかず放置した本であり、最近部屋の整理をしていたらたまたま見つけたので、読んでみるとすらすら読み終えてしまった。この3年間ほどで少しは成長したのかもしれない。
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本書をどう読むか、人によって大きく異なるだろう。 エリート官僚養成機関の実績が、時代の変化とともに様相が変わり、それを取材を通じて紹介している。 では、その変化があって悪いところばかりなのだろうか。私はそうは思わない。これだけあらゆる価値観が多様化した今日において、学生の進路選択...
本書をどう読むか、人によって大きく異なるだろう。 エリート官僚養成機関の実績が、時代の変化とともに様相が変わり、それを取材を通じて紹介している。 では、その変化があって悪いところばかりなのだろうか。私はそうは思わない。これだけあらゆる価値観が多様化した今日において、学生の進路選択に幅がでるのはある意味当然だと思う。ごく一例を取り上げて東大全体を批判する、「金ぴかエリートの敗北、東大を見放す高校生」といった見出しは事実と状況の表現がフィットしていないと感じた。 戦時中に大卒者が海軍に主計官の将校として任官される「短期現役」があったそうだ。主に経理・兵站・文書管理・秘書を担当したという。 昭和55年の中曽根内閣はこの短現出身者の大臣が多かった。法律と予算を扱う際に、海軍の合理性が精神として必要で、独特の文化が一定期間できたそうだ。 ちなみに、著者の卒業した学校は、自由学園最高学部は各種学校。法令上は大学ではない。あとがきの185頁に「自由学園という大学」と書いてある。この表記はいいのかなぁ。
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高校時代に読んだからか、退屈な内容ではあった よく言われている、真のエリートたちの官僚離れとかいろいろ。 でもまぁ、東大で官僚がどうとか本人はそこまで気にしてないっていうね。
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