1,800円以上の注文で送料無料

コーランを知っていますか の商品レビュー

3.8

72件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2013/07/08

イスラムと日本の感情的な距離感はヨーロッパよりも圧倒的に遠い。 また、まったくの無根拠ながら何やら 前近代的なイメージを僕自身が浮かべがちでもある。 とはいえ、世界の3大宗教のうちのひとつであり、 今、政情の不安定さからも特に注目すべき宗教だと思う。 不謹慎な言い方をするが、 ...

イスラムと日本の感情的な距離感はヨーロッパよりも圧倒的に遠い。 また、まったくの無根拠ながら何やら 前近代的なイメージを僕自身が浮かべがちでもある。 とはいえ、世界の3大宗教のうちのひとつであり、 今、政情の不安定さからも特に注目すべき宗教だと思う。 不謹慎な言い方をするが、 ルールも知らずにスポーツの観戦は十分に楽しめない。 この本はそれくらいカジュアルな層に向けて書いているが それというのも、前述した距離感を念頭において いかにして日本の読者に読まれるべきかを真摯に考えた結果と思われる。 また、イスラムについて理解を深めると同時に、 おそらくキリスト教から見ての日本も相当に深い溝があるだろうことも 十分に想起させてくれる。 広く異文化との接触におけるガイダンスの役割を果たしてくれるであろう良書です。

Posted byブクログ

2013/03/16

イスラムの教えのエッセンスがわかる良書。 世俗の運不運も不公平も最後の審判で全部アラーが精算してくださる、だからひたすらアラーを敬い、教えに従っていれば目の前の些細なことは気にしなくてもよい…ある意味シンプルな生き方かもしれない。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教とも神はみな同じ...

イスラムの教えのエッセンスがわかる良書。 世俗の運不運も不公平も最後の審判で全部アラーが精算してくださる、だからひたすらアラーを敬い、教えに従っていれば目の前の些細なことは気にしなくてもよい…ある意味シンプルな生き方かもしれない。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教とも神はみな同じというのも興味深い。アラーがイエスに「自分が神様だと言いふらしてるんじゃないか?」と尋ねてイエスが必死に否定するくだりは笑える。

Posted byブクログ

2013/08/19

アラーからいつも絶対正しい命令がなされ、破ると業火に焼かれ続けるという…、イスラム教徒は安心して生きることを楽しめているのだろうか。しかしイスラム教が着実に世界に広がっていることを考えると、自力で生き抜くことの方がよほど苦しい事なんだろう。

Posted byブクログ

2012/05/18

テレビで阿刀田さんのことを知り、手に取ってみました。今の日本ではイスラムというだけで「過激派?」や「テロを起こした人たちでしょ?」という偏見があるが、これを読むことでイスラム教自体が悪いわけではないと知った。むしろ、私が思っていたものよりよっぽど親しみやすいものだった。 阿刀田さ...

テレビで阿刀田さんのことを知り、手に取ってみました。今の日本ではイスラムというだけで「過激派?」や「テロを起こした人たちでしょ?」という偏見があるが、これを読むことでイスラム教自体が悪いわけではないと知った。むしろ、私が思っていたものよりよっぽど親しみやすいものだった。 阿刀田さんの軽快な突っ込みもあり、さくさく読めた。

Posted byブクログ

2012/04/07

読んだきっかけは、「旧約聖書を知っていますか」「新約聖書をしっていますか」に引き続き、中東の紛争に、民族や宗教が絡んでいる理由について、少しでも理解したい・・と思ったから。 ・・・なのですが、む・・無理でした、全部読むの・・^^; 図書館から借りて1ヶ月以上手元にありましたが、...

読んだきっかけは、「旧約聖書を知っていますか」「新約聖書をしっていますか」に引き続き、中東の紛争に、民族や宗教が絡んでいる理由について、少しでも理解したい・・と思ったから。 ・・・なのですが、む・・無理でした、全部読むの・・^^; 図書館から借りて1ヶ月以上手元にありましたが、どうしてもページが進まなかった。 筆者は頑張って解説してくれていたのでしょうが、 コーランは旧約聖書程ドラマティックなストーリー仕立てになっていないこと。 新約聖書ほど、ゆかりの美術品がなくて付加的な魅力がなかったこと。 コーランの内容自体が規律ばかりのような気がして、面白くないこと。 ・・などの理由で、私には受けつけませんでした。 飛ばし飛ばしで読んでの感想ですが、 コーランは、精神的な宗教を唱えているというより、民族内をまとめる為の規律、民族が生き残っていく為の規律・・・のようなものを目的としているような印象を受けました。

Posted byブクログ

2012/02/23

タブー感の高いイスラム教の聖典に、思いっきり率直に踏み込んでると思う。 比類なく分かりやすい上に、感覚的にもぐっと落としこんでよくわかった。 イスラム教とキリスト教、ユダヤ教の近さ 教えの基本路線 断食の意味 新しい知識が盛りだくさん。 2012年、トップ3に入る本になるかも...

タブー感の高いイスラム教の聖典に、思いっきり率直に踏み込んでると思う。 比類なく分かりやすい上に、感覚的にもぐっと落としこんでよくわかった。 イスラム教とキリスト教、ユダヤ教の近さ 教えの基本路線 断食の意味 新しい知識が盛りだくさん。 2012年、トップ3に入る本になるかも。

Posted byブクログ

2011/12/13

コーランとコーランを通してイスラム教の世界を知る為の入門書としてお勧め。著者のツッコミが日本人から見ると的を得ていて面白いと思う。

Posted byブクログ

2011/11/20

ユダヤ教とキリスト教とイスラム教は兄弟のようなものだが、 本当はイスラム教が一番なのだ。 そうアラーの神は言っている。 ユダヤ教もキリスト教もすべてアラーが使わした預言者のなせる技であった。 最後に、総まとめ役預言者としてマホメットは登場したというわけ。 アラブ世界はイス...

ユダヤ教とキリスト教とイスラム教は兄弟のようなものだが、 本当はイスラム教が一番なのだ。 そうアラーの神は言っている。 ユダヤ教もキリスト教もすべてアラーが使わした預言者のなせる技であった。 最後に、総まとめ役預言者としてマホメットは登場したというわけ。 アラブ世界はイスラム教を抜きにして語れない。 この一冊は入門書として必読の一冊だ。

Posted byブクログ

2011/10/04

今回、この本を読んでみて初めて腑に落ちたのは「イスラム教の神とユダヤ教やキリスト教の神は基本的には同じもの(要するに唯一の絶対神)であり、イスラム教の始祖とされるムハンマドはモーセ、アブラハム、イエスといった預言者の一人であり、それらの先輩預言者に成し遂げられなかった『唯一の絶対...

今回、この本を読んでみて初めて腑に落ちたのは「イスラム教の神とユダヤ教やキリスト教の神は基本的には同じもの(要するに唯一の絶対神)であり、イスラム教の始祖とされるムハンマドはモーセ、アブラハム、イエスといった預言者の一人であり、それらの先輩預言者に成し遂げられなかった『唯一の絶対神』に対する信仰を広めるために最後に遣わされた者である」というものだということでした。  中世以降現代に至る世界情勢と照らし合わせた際に感じる、「ユダヤ教」「キリスト教」との確執を思えば決して仲が良いとは思えない「イスラム教」だけど、それでも敬虔なイスラム教徒曰く 「異教徒との結婚は原則ダメ。(これはわからないじゃない。)  でも、ユダヤ教徒やキリスト教徒なら許される。  多神教を信じる者は絶対ダメ。  仏教は人間(お釈迦様)が考えたものだから宗教ではなく哲学。  イスラム教は『神の言葉』で、こういうものこそが宗教。」 とのこと。  なるほど~。  よくわかんないけど、何となく言わんとすることはわからないじゃない・・・・。  まあ、KiKi なんかの感覚だと「ムハンマドが預言者ならお釈迦様だって預言者と考えればいいんじゃない??」と思わないでもないんだけど、やっぱり「唯一無二の絶対的な神」という形而上的な存在を肯定するかしないか?がポイントらしい・・・・・。 (全文はブログにて)

Posted byブクログ

2011/10/23

【75】 旧約聖書、新約聖書に続き読了。 以下メモ 1.全世界の支配者にして唯一の支配者であること 2.最後の審判という総決算が存在すること 3.アラーがその支配者であること。 ユダヤ教、キリスト教と同じ唯一神を仰ぐ マホメットは最大の預言者 コーランの解り辛さはマホメットに...

【75】 旧約聖書、新約聖書に続き読了。 以下メモ 1.全世界の支配者にして唯一の支配者であること 2.最後の審判という総決算が存在すること 3.アラーがその支配者であること。 ユダヤ教、キリスト教と同じ唯一神を仰ぐ マホメットは最大の預言者 コーランの解り辛さはマホメットに二十余年かけて下った啓示であり、周辺状況の理解が必須 コーランの最後の審判における賞罰はユダヤ教、キリスト教と較べてひときわ克明で顕著 聖地メッカ/カアバ神殿 孤児救済 全ては神によって決定されている コーランは神の言葉であり、神の音楽(朗読)→翻訳の禁止 イサク・イシュマイルとユダヤ人・アラブ人の関係が逆 メッカ啓示1/2、メディナ啓示 六信(アラー/天使/啓典/預言者/来世/天命)五行(信仰告白/礼拝/斎戒/喜捨/巡礼) 偶像崇拝の禁止 利子収入の禁止=対ユダヤ人? コーラン/マホメットの言葉は含まれない ハディース/マホメットによる示唆 シャリーア(法学者)、イジュマー(共同体)/教義についての正当とされる解釈 ⇨コーランが何を示しているかによって様々な解釈が生じ得る マホメットの生涯 ジャーヒリーヤ時代▷遊牧民族にとって略奪は当たり前 クライシュ部族(メッカを支配)のハシーム家▷正統な血筋だが、大商人中心の主流派に対する抵抗勢力 隊商で頭角 ハディージャと結婚、末娘ファーティマ 四十歳の時、初めての啓示 迫害された理由 メッカ/カアバ神殿は原始多神教の聖地であり、巡礼者はクライシュ部族の収益源 部族内ヒエラルキーの否定 血族の結束を崩す アカバの誓い→ジハード思想 ヤスリブ(現メディナ)移住=ヒジュラ、アラビア暦元年 バドルの戦い、大勝利の意味 1経済的自立 2アラーへの信仰強化 3マホメットの地位向上→預言者4クライシュ部族の衰退 イスラム教の確立⇔ユダヤ教との対立 メッカ入城 マホメットの死 正統カリフ 第一代アブーバクル(親友) 第四代アリー(従弟、ファーティマの夫 勢力争いの中で、三代、四代は暗殺→スンニ派とシーア派の対立へ ウマイヤ朝以降のイスラム王朝時代へ スンニ派:穏健派の緩やかな連合体/9割を占める/現実主義 シーア派:シーア=シーア・アリー(第四代正統カリフ)/アリーのみが正統カリフ/理想主義/過激派/分裂 2011.10.13読了

Posted byブクログ