葬送 第2部(上) の商品レビュー
・「音楽家同士の友情は、互いの才能が対等であり、ともに認め、尊敬し合えるものでなければ、決して彼らの芸術の為に実りあるものとはならない。」 ・「一つの作品を手掛ける度に、この仕事さえ終われば楽になれるという気持ちはあった。しかし現実には、常に複数の作品の制作を同時に進めているので...
・「音楽家同士の友情は、互いの才能が対等であり、ともに認め、尊敬し合えるものでなければ、決して彼らの芸術の為に実りあるものとはならない。」 ・「一つの作品を手掛ける度に、この仕事さえ終われば楽になれるという気持ちはあった。しかし現実には、常に複数の作品の制作を同時に進めているので、縦え一作仕上がったとしても筆を擱く暇はない。」 ・「美術とは必然的に天才の技術なんです。…画家や彫刻家という人達は、…必然的に天才を備えていなければならないんです。…天才は何らかの規則に従って学ばれたものではなくて、自ら規則を創出し、技術に規則を与えていくものなのだから」 ・「…僕という人間を生きることは、…僕には荷が重過ぎるのです。」 ・「ショパンにとって重要なのは常にポーランドという国家であり、スラヴ世界全体を一つに包含する為の境界は、遠大過ぎて視野に這入らなかった。」
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ショパンが演奏会をするらしい! パリの社交界は噂で賑わった 『ピアノの周りに集まった親しい友人の胸の奥に巣食う本人すらも定かには知らない秘密にそっと触れ、彼らの無言の告白を自然に引き出してやるような演奏』 を好んでいたショパンがなぜ? それはショパンをどうしても元気づけたく、...
ショパンが演奏会をするらしい! パリの社交界は噂で賑わった 『ピアノの周りに集まった親しい友人の胸の奥に巣食う本人すらも定かには知らない秘密にそっと触れ、彼らの無言の告白を自然に引き出してやるような演奏』 を好んでいたショパンがなぜ? それはショパンをどうしても元気づけたく、 そして、収入を得た上で、また作曲に没頭できるようにとの仲間たちの愛だった 誰一人としてショパンをほっておくことは できなかったのでしょう 演奏会の一週間後3月革命が勃発 かつての愛人サンドの活躍や訳のわからない 世間から逃れるようにショパンは イギリスに移る スターリング嬢の思惑通りイギリス、スコットランドで演奏や、挨拶周りなどこなすうちに ショパンの体調はどんどん悪くなっていく 一方でドラクロワは親友とのすれ違い、わだかまりを抱えたまま、憂鬱な日々を過ごす 時代の流れの中で必死に生きる 歴史上の人々 こんな身動きの取れない時代だったからこそ 今尚残る名作が生まれたのだろうか? ショパンの体調が悪すぎてつらい そこまでして何が得られたのか? いよいよ最終巻に突入です
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だんだんショパンの死に近づいてしまう 保存したつもりが、失敗。感想というよりは覚書なので、再度投稿。今回は下書きを念のため保存してからの投稿。 附箋 ・ショパンの演奏の要求に完璧なまでに応えてみせた楽器こそ プレイエル社のピアノ! ・ショパンのコンサート前の12着の燕尾服 派生し...
だんだんショパンの死に近づいてしまう 保存したつもりが、失敗。感想というよりは覚書なので、再度投稿。今回は下書きを念のため保存してからの投稿。 附箋 ・ショパンの演奏の要求に完璧なまでに応えてみせた楽器こそ プレイエル社のピアノ! ・ショパンのコンサート前の12着の燕尾服 派生して タキシードと燕尾服 ※1848年2月16日 丸6年ぶりとなる演奏会 1842年2月21日以来 at パリのプレイエル社サロン モーツァルト ピアノ三重奏曲ホ長調 メンディ嬢とベッリーニアリア2曲 ノクターン№27 変ニ長調 舟唄№60(シュトックハウゼン男爵夫人に献呈) メンディ嬢とドニゼッティ2曲 エチュード№25変イ長調 同へ短調 子守歌変ニ長調 ・鑑賞者には分析より先に必ず驚嘆がある筈である。寧ろ感想とはその驚嘆を語ることではあるまいか?分析した後の様々な発見を寄せ集めてみてもそれは終に元の驚嘆を満たすには不十分であった(ドラクロワの言葉) ※第二部 チェロソナタ№65第一楽章省略 プレリュード№28嬰へ短調 嬰ハ短調 ロ長調 嬰ト短調 変イ長調 マズルカ№7の1変ロ長調(音楽におけるパンタデウシュ)7の2イ短調 ワルツ№64嬰ハ短調(ロスチャイルド男爵夫人に献呈)ワルツ№18 アンコール ワルツ№64の1 ・いかなる人数の愛を以てしても終に埋め合わせることの出来ない愛がある。与えた筈の愛情と受け取ったという愛情とは、積もり積もってまるで勘定が合わなくなっていた。 ・日常生活を離れて自然に対して自らを解放しその交感の体験の裡に作品の着想を探るといった生々しい創作の方法をショパンは苦手としていた。音楽の為というならば、鳥の鳴き声や木々のざわめきよりも、サロンでの会話の優雅な息遣いや説得力に満ちた弁論術などの方がよほど多く益するところがあった。 ・平時には誰からも珍重され非常の時が訪れるや誰よりも先に役立たずの名簿の中に加えられる そうした芸術家の無益さ 人間の生活の余剰の上に生かされているに過ぎない ・ドラクロワが彼女に求めていたのは 彼が永遠に遠ざけられている世界の輝かしさそのものであった。彼女を愛することはドラクロワをその世界との和解の現場に立たせることであった 彼女に愛されることはその世界から手を差し延べられることであった。 ・美しく彩られた称賛の言葉は確かに耳に心地よい 結局一番うれしかったのは、感動のすべてを詰め込もうとして膨れ上がったかばのようにかたちを崩した不器用な「素晴らしい」だの「信じられない」だのといった言葉ではなかったろうか? ・ベートーヴェンが交響曲まで書いた アルコレ橋のボナパルト ・イギリス ブロードウッド社製の楽器を使用する条件に同意 パリ エラール社のピアノ ※5月15日 サザランド公爵夫妻の自宅スタッフォードハウスに於いて ワルツ マズルカ モーツァルト二台のピアノの為の変奏曲ト長調 ※8月28日 ジェントルメンズコンサート 第一部 №22アンダンテスピアナート №31スケルツォ変ロ短調 第二部 №9の2ノクターン変ホ長調 №25エチュード嬰ハ短調 へ短調変イ長調 №57変ニ長調子守歌 ※その後 招待客の前で №35変ロ短調 第3楽章の前 突然半分ほど蓋の開いたピアノの胴体からマジョルカ島のカルトジオ会の修道院であの陰惨な夜に目にした恐ろしい化けもの達が這い上がって来るのが見えた ※9月27日 グラスゴー マーチャントホール №22アンダンテスピアナート №36即興曲嬰へ長調 №25の2エチュードへ短調 №27、55ノクターン1曲ずつ №57子守歌変ニ長調 №28プレリュードから数曲 №38バラードヘ長調 №7マズルカ№64ワルツから数曲 №55ノクターン(スターリング嬢に献呈)アンコール№7の1マズルカ変ロ長調 ・真になすべきはただその側に仕え、神の言葉に耳を傾けることだけ ※10月4日 ホウプタンルームズ 曲目は前回とほぼ同じ №18 華麗なる大ワルツが加えられた ・辛うじて書くことの出来たロ長調の短いワルツをスターリング嬢の姉のアースキン夫人に献呈
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「葬送 第二部(上)」平野啓一郎著、新潮文庫、2005.09.01 458p ¥660 C0193 (2023.08.26読了)(2013.10.01購入) 【目次】(なし) 一~十一 ☆関連図書(既読) 「ショパンとサンド 新版」小沼ますみ著、音楽之友社、2010.05.1...
「葬送 第二部(上)」平野啓一郎著、新潮文庫、2005.09.01 458p ¥660 C0193 (2023.08.26読了)(2013.10.01購入) 【目次】(なし) 一~十一 ☆関連図書(既読) 「ショパンとサンド 新版」小沼ますみ著、音楽之友社、2010.05.10 「ショパン奇蹟の一瞬」高樹のぶ子著、PHP研究所、2010.05.10 「愛の妖精」ジョルジュ・サンド著、岩波文庫、1936.09.05 「ショパン」遠山一行著、新潮文庫、1988.07.25 「ドラクロワ」富永惣一著、新潮美術文庫、1975.01.25 「葬送 第一部(上)」平野啓一郎著、新潮文庫、2005.08.01 「葬送 第一部(下)」平野啓一郎著、新潮文庫、2005.08.01 「ウェブ人間論」梅田望夫・平野啓一郎著、新潮新書、2006.12.20 「三島由紀夫『金閣寺』」平野啓一郎著、NHK出版、2021.05.01 (アマゾンより) 千八百四十八年二月、大好評を博したショパン六年ぶりの演奏会の一週間後、フランス二月革命が勃発する。民衆の怒涛の奔流は、首相の解任、王の退位を実現し、共和国を生み出した。貴族達の惑乱と不安、活気づく民衆。ショパンは英国に移るが、過酷な演奏旅行を強いられ、体調は悪化する。一方ドラクロワは、ある画家の評伝の執筆にとりかかる。時代の巨大なうねりを描く第二部前編。 ショパン生誕200年のメモリアルイヤーを彩る、美と感動の長編小説
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“病の牢獄”からどうやったら抜け出せるのかわからない。健康になるように工夫をしても、あまり効果は無い。 ショパンは日に日にやつれていった。スターリング嬢が病の直接的な原因では無いだろうけど、嬢に気を遣って慣れないことをして病状悪化が加速したか。 ブルジョワ側のサンド夫人が、なぜ突...
“病の牢獄”からどうやったら抜け出せるのかわからない。健康になるように工夫をしても、あまり効果は無い。 ショパンは日に日にやつれていった。スターリング嬢が病の直接的な原因では無いだろうけど、嬢に気を遣って慣れないことをして病状悪化が加速したか。 ブルジョワ側のサンド夫人が、なぜ突然共和主義革命を起こした民衆に共感して、引っ張って行こうとしたのか。 仲の良かったヴィヨとドラクロワの友情にも陰が見え始めた。それ以外でも芸術の世界の派閥が、けっこう複雑に絡まっていて煩わしそう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
今回もかなり盛りだくさんでした。 ✔︎ショパンのピアノ論(リストとの比較) ✔︎ショパンの演奏会 →表現が秀逸過ぎて音色が聞こえるようだった ✔︎人々のショパンの演奏会の感想(技術面に特化した)に対してのドラクロワの反発 →分析よりも驚嘆が先に来るはずだというドラクロワの芸術論。「知識の増加が感性の摩耗を招くというのは、どうした不幸な現象だろう?」 ✔︎フォルジェ男爵夫人の恋心と葛藤 →会えない寂しさと、会うことによって生じる寂しさ ✔︎ドラクロワの天才としての葛藤、それをヴィヨに言えなくなってしまった気まずさ ✔︎ショパンの事故 →死への恐怖よりもピアノが弾けなくなる恐怖の方が大きい ✔︎ドラクロワの花の模写 →「個々の事物を意味の交わりに於て眺めるのではなく、その色の関係に於てのみ観ることに彼は強い安堵と心地好さとを感じた。」
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ここでは各登場人物の紹介をしたい 個人的な目線なので偏っていることをご了承いただきたい ■ショパン リサイタルを好まず、小さなサロンでの演奏会や作曲活動、教育活動の方が好きな音楽家 教え方は熱心だったようだ 繊細、優美、(この辺りは想像通り)感情的にならず、醜い心もできるだけ...
ここでは各登場人物の紹介をしたい 個人的な目線なので偏っていることをご了承いただきたい ■ショパン リサイタルを好まず、小さなサロンでの演奏会や作曲活動、教育活動の方が好きな音楽家 教え方は熱心だったようだ 繊細、優美、(この辺りは想像通り)感情的にならず、醜い心もできるだけ表に出さずジェントルな姿を披露 大きなリサイタルが嫌いなのも納得ができるほどの繊細ぶり(悪く言えば神経質) 一方身に着けるものなど、結構な浪費家 それほどお金があったわけでもない割に贅沢さを随所に感じる 人に対しては誠実な印象 とにかく愛された音楽家であることがよくわかる 皆がショパンを助けようと一生懸命で必死だ ショパンが気を回さないよう気づかれないようショパンを援助する人たちがいかに多いことか 皮肉なことにショパンの愛情は報われなかった そう、サンド夫人とその娘に対する愛情だ さらに悲しいことに彼女らには届かなかっただろうが、長年にわたり相当深かったであろうと感じる そしてショパンの才能をあらわした文章 ~六週間もかかって何度も書き直した数小節が、まるで一分と掛けずに書き上げられたかのような自然さ 苦しみ抜いた挙句に発した声が賛美歌のように明るく美しい~ ショパンは感覚的でなく、緻密にロジックを以て芸術を突き詰めるタイプだったようだ ■ドラクロワ 画家 「民衆を導く自由の女神」が有名で個人的にも好きである かなり理屈っぽくこだわりがあり、自分の芸術に対する強い思想を感じる 寂しがりやで「孤独だ!孤独だ!」と嘆いている割に、人に愚痴ったり、人に会いに行ったりして、気を晴らしたりもする 他人とのコミュニケーションより、無意識に自分の芸術が最優先してしまう…というタイプ 人と考えを分かち合いたいのに、なかなかわかってくれないと寂しく思っているあたり、自分の才能をわかっているんだかいないのかしら? 家族に恵まれないタイプだが、彼の性格の災いもある気がする それでもフォルジェ男爵夫人という、なかなか好感もてる愛人とそれなりにうまくやっていく 内省的に思考(長考)するタイプで彼の独演会があちこちに出てくる 悲痛な心の悩みだろうが、凡人からすると贅沢な悩みに聞こえる(だからひがまれ敬遠されるんじゃないのかなぁ 天才ゆえの悲しさである) ただ、芸術に対するウンチクは面白いし、参考になることも多々あった (どんなに激しい気持ちを表現しようとしても、綺麗に演出することの大切さ…など為になった) ■サンド夫人 ショパンの愛人 小説家 女手で子供たちを育て上げ、小説家として独立し、政治活動にも参加する精力的な女性 勝手はイメージはショートカットでパンツにピンヒール(時代が違うけど…) そのせいか自分の考えに自信満々で人からの意見は受け入れられないタイプ 当然プライドも高い ショパンのことも「年下で子供を育てたこともないくせに!」と心で思っているため、聞く耳を持たない 娘に対しても同様、「これだけ愛情をかけてあげているのに、どうしてわからないのかしら? 一体何が不満なのかしら?…」 本気で理解できないし、しようとしない うーん、困った人だ ■ソランジュ サンド夫人の娘 母親からの愛情が希薄だと思い込み、素直になれず、ひねくれたものの見方をしている だが母親の存在を常に感じ続け、完全に母親を断ち切れない また思い込みが激しく、世間に疎く幼稚 ショパンは彼女の性格をわかっている上で、それでもとても大切にしている ■スターリング嬢 ショパンが大大大好きなスコットランド貴族 この方は非常に厄介だ 決して悪い人物ではない 彼女のショパンにたいする愛情は純真で、誠実で、一生懸命だ ただ気持ちが純粋過ぎるせいか、その気持ちにばかり夢中になり、ある意味ショパンを追い詰める羽目に ええ、ショパンのことを思っての行動なんですよね? わかるんだけど、そこまでするとショパンがほらますます追い詰められるでしょうに! 最後は彼女の善意がショパンをがんじがらめに追い詰め、体調が悪化する… この人をみていると愛情というのはバランスが大切だと実感 他にも、魅力的な人物や、いけすかないやつや、面白い人や、素敵な女性や… たくさんの個性的な登場人物に事欠かない上、彼らの心理描写も深く掘り下げられるのでドラマ性がある内容になっている 次回はとうとう最終巻となる
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ショパンの演奏会が開催されることになり、多くの人びとの注目が集まるなかで彼の芸術観が反映された演奏を、著者が緻密な文章で描写しています。しかしその後、フランス革命の勃発によってパリの街は混乱の渦に飲み込まれ、ショパンはジェイン・スターリング嬢にみちびかれてイギリスへわたることにな...
ショパンの演奏会が開催されることになり、多くの人びとの注目が集まるなかで彼の芸術観が反映された演奏を、著者が緻密な文章で描写しています。しかしその後、フランス革命の勃発によってパリの街は混乱の渦に飲み込まれ、ショパンはジェイン・スターリング嬢にみちびかれてイギリスへわたることになります。しかしそこでの生活は、彼の意に染むものではありませんでした。 一方ドラクロワも、フランス革命の混乱のなかでみずからの作品を守る術を考えます。そんななか、親友で銅版画家のフレデリック・ヴィヨが、ルーブル美術館の絵画部門部長に就任したという報せを受け、さまざまな思いが彼の胸を駆けめぐります。ヴィヨの家を訪れたドラクロワは、ヴィヨの妻を相手に「天才」についての思索を語ります。 カントの『判断力批判』における天才論などを参照しながら展開されるドラクロワの議論では、創造能力と判定能力を区別して、前者をさずかった者こそが天才であり、自然はそうした天才を通じて創造を実現するという主張が展開されています。その一方で著者は、ショパンの演奏会の魅力をことばを通して緻密にえがきだすという試みをおこなっています。本作は、19世紀に完成された「小説」のスタイルを模倣する試みだとされていますが、上のような一見矛盾するかのような試みは、「小説」の形式にのっとりつつも、そうした「形式」そのものを内側から問いなおす試みということができるでしょう。そうした意味で、本作はやはり現代小説であるというべきであるように感じました。
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210125*読了 第二部上巻の特筆すべき点は、前半のショパンの演奏会につきます。ピアノを弾くシーンはいろんな小説で描かれていますが、その中でもこの小説のこのシーンにおける描写の美しさは群を抜いている。こんなに緻密に、こんなに美しく表現できる平野さんの文章力!まるで当時、その演奏...
210125*読了 第二部上巻の特筆すべき点は、前半のショパンの演奏会につきます。ピアノを弾くシーンはいろんな小説で描かれていますが、その中でもこの小説のこのシーンにおける描写の美しさは群を抜いている。こんなに緻密に、こんなに美しく表現できる平野さんの文章力!まるで当時、その演奏会で席に座り、ショパンの奏でる音色に耳を澄まし、感動に胸をいっぱいにしているかのような、そんな気持ちになりました。 その後、革命が起き、ショパンはイギリスへ赴き、ドラクロワはフランスで自分の立場を守るために画策するわけです。病弱なショパンがますます弱っていく様子は胸が痛い…。社交や演奏会、もうやめてあげて…と仲裁に入りたかった。ドラクロワについては、ヴィヨとの関係や絵を描くことに対する気の浮き沈み、気難しさと自分としては正しいと感じる行動など、癖が強いお人だなぁと感じました。笑 どちらにも愛着があるからこそ、次巻で終わってしまうのが寂しい…。「葬送」という題名の意味するところがきっと分かるわけで、ドキドキと最終巻を手に取ります。
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※このレビューにはネタバレを含みます
二月革命の余波で,貴族に対するピアノレッスンによる生活が立ちゆかなくなり,病身を押してのイギリス渡航を決行するショパン.しかし,それはショパンの体をさらに弱らせるばかりであった.一方,天井画を完成させたドラクロアは革命後も上手く立ち回るのだが,友人ヴィヨに関してショックな出来事が起こる. 時代と病に翻弄されるショパンを軸に話が展開するが,ドラクロワとヴィヨ夫人による天才についての談義も心に残る.
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