1,800円以上の注文で送料無料

隠蔽捜査 の商品レビュー

4.1

80件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2009/10/04

キャリア官僚竜崎の変人っぷり…というか一途なまでに自分の信念を貫き通す辺りが可愛くも思える。 幼馴染かつ警視庁刑事部長(!)の「伊丹」に、某ドラマファンならドキっとさせられること請け合い(笑)。

Posted byブクログ

2011/09/13

スピーディーな展開で一気に読めてしまいました。いろいろな偽装や事実隠蔽など問題になってたりしますがそれを指示している人間が許せませんね。作品としては主人公 キャリア竜崎の心理描写が面白かった。今野敏 要チェック!

Posted byブクログ

2011/07/23

「果断」が面白かったので、本作品もトライしました。前半からエリート警察官僚である主人公の人物像が丹念に描かれ、これが終盤に生きてきます。連続事件の真相に迫る過程で、主人公の正義を貫こうとする姿勢、常に何が正しいかを自問自答し苦悩する姿がうまく表現されていると思います。また、脇役で...

「果断」が面白かったので、本作品もトライしました。前半からエリート警察官僚である主人公の人物像が丹念に描かれ、これが終盤に生きてきます。連続事件の真相に迫る過程で、主人公の正義を貫こうとする姿勢、常に何が正しいかを自問自答し苦悩する姿がうまく表現されていると思います。また、脇役である「幼なじみ」の対照的なキャラクターも小説を面白くさせています。

Posted byブクログ

2009/10/04

【第27回吉川英治文学新人賞受賞作品】警察内部の内輪揉めを描いた作品です。主人公・竜崎のふるまいは、まさに大半の人がイメージする官僚そのもので、小説とはいえ読んでいて非常に不愉快になりました(笑)しかし、読み進めていくうちに、自分の進退よりも組織としての警察庁のとるべき『真の危機...

【第27回吉川英治文学新人賞受賞作品】警察内部の内輪揉めを描いた作品です。主人公・竜崎のふるまいは、まさに大半の人がイメージする官僚そのもので、小説とはいえ読んでいて非常に不愉快になりました(笑)しかし、読み進めていくうちに、自分の進退よりも組織としての警察庁のとるべき『真の危機管理』を考える竜崎の姿勢に次第に高感度がアップ!特権とともに大きな義務も背負うことをきちんと自覚しながらエリート意識をもつこと、そして情に流されず、理性と正確な判断で最善策をくだす竜崎の行動こそ、まさに我々が望むキャリア像と言えますね。まぁ、現実にこんな事態になったら、組織に潰されてしまうのがオチでしょうが(ぷっ)

Posted byブクログ

2020/10/10

いいっ!!警察小説というと、現場刑事視点のものが多いし、またそちらの方がおもしろい。だけど、これはキャリアが主人公。読む前は、キャリア主人公にしても大しておもしろいストーリーは描けないんじゃないの〜?なんておこがましいことを考えていましたが・・・おもしろすぎますっ!! 竜崎とい...

いいっ!!警察小説というと、現場刑事視点のものが多いし、またそちらの方がおもしろい。だけど、これはキャリアが主人公。読む前は、キャリア主人公にしても大しておもしろいストーリーは描けないんじゃないの〜?なんておこがましいことを考えていましたが・・・おもしろすぎますっ!! 竜崎という警察官僚。そしてそれを取り巻く人々。全ての人物像が絶妙。 特筆すべきはやはり主人公の竜崎。キャリアという設定なので、理想を追い求めるばかりの、清廉潔白で正義感に満ちあふれた人間では現実味がない。かといって、自己保身ばかりに目がいく腐敗した官僚像でもおもしろみがない。 その中間を行く官僚が竜崎なのです。「東大でなければ大学でない」なんて平気で言ってのけ、出世欲も旺盛。ただ、彼は出世のために人に与することはない。己の信念に従って、なおかつ一人で突っ走ることもなくうまく立ち回る。 綺麗ごとばかりではやっていけない。汚い部分も多くある。けれど、それをうまく受け入れながら妥協しつつも、決して理想を失ってはいない。譲れない一点は決して譲らない。それが国のためならば。 常に『国のため』『警察組織のため』・・・これが彼の原則なのです。自己保身なんて何のその。常にベストな選択を模索し、それが実行されるよう奔走する。すごいです。「こんな人いないだろうな」と思う反面、「こんな人がいればな」と思える、いいとこをクサッとついてくる人物なのです。 人間味がなくてパーフェクトに見える彼も時には誘惑にかられ、自己保身と警察組織を秤にかけて逡巡したりする。そういうところもまた彼の魅力の一つであったりします。 あぁーーー!!他にもいっぱいいいところあるんですが書ききれない(笑)読んでください、是非!! サブキャラもみんないい味だしてます。同僚の伊丹さんも好きだし、竜崎の奥様も好き。ついつい竜崎のストイックさに目が行きがちですが、それもこれも内助の功あってのもの。すごくよくできた奥様です。一緒にいて愛をささやくばかりが夫婦じゃないなとつくづく実感。ただ、私には竜崎の妻はつとまりそうにないけど・・・(笑)

Posted byブクログ

2012/06/03

まだまだ続くぞ、今野敏ブーム。「隠蔽捜査」を一気読み。先日のドラマの記憶があるので、俳優のイメージが浮かんでしまいますが、それはそれで仕方がない。一人の警察官僚の、あくまでも正義を貫く姿が熱い。ドラマの方は細かいところが多少変更されていましたが、原作のエッセンスはちゃんと活かされ...

まだまだ続くぞ、今野敏ブーム。「隠蔽捜査」を一気読み。先日のドラマの記憶があるので、俳優のイメージが浮かんでしまいますが、それはそれで仕方がない。一人の警察官僚の、あくまでも正義を貫く姿が熱い。ドラマの方は細かいところが多少変更されていましたが、原作のエッセンスはちゃんと活かされていたように思いました。こうなると次回作も読みたいところですが、図書館の予約待ちでしばらくお預け状態です。

Posted byブクログ

2009/10/04

キャラクターが実に良い。最初は「はぁ?」っていいたくなるような主人公が、最後には「でかした!」っていいたくなるような実に痛快なイメージに大変身。なかなか面白い作品でした。

Posted byブクログ

2009/10/04

平成18年度の第27回吉川英治文学新人賞受賞作。話の中盤までキャリアの常識は世間の非常識という言葉通りの主人公だと思わされたけど、キャリア同士の馴れ合いや本音と建前を使い分けるのを頑なに拒否し続けて孤立無援で突き進む主人公は、ラストでは読み始めたときとまったく逆にかっこよくさえ思...

平成18年度の第27回吉川英治文学新人賞受賞作。話の中盤までキャリアの常識は世間の非常識という言葉通りの主人公だと思わされたけど、キャリア同士の馴れ合いや本音と建前を使い分けるのを頑なに拒否し続けて孤立無援で突き進む主人公は、ラストでは読み始めたときとまったく逆にかっこよくさえ思えて中々良かったです。

Posted byブクログ

2009/10/07

この筆者のは初めて読んだ。ま、結構面白い。警察って内部は階級世界なんだろうなあ、とは思っているけど、益々その思いに拍車をかけた。主人公は正義感溢れる、こういう方ばかりがキャリアだといいんだろうけど、実際はどうなのかなあ。

Posted byブクログ

2009/10/04

久しぶりに1日で読み終えてしまった。とにかく斬新な設定ではないし、内容も斬新では無いが読了後は清清しい。「踊る」シリーズの室井管理官を彷彿とさせる「キャリア」像は面白いと思った。よって☆5つ。

Posted byブクログ