椿山課長の七日間 の商品レビュー
少し前に読了。 歴史物が多い浅田先生の中で多少異質な感じがする。読みやすかったが、、、設定が特殊なこともあり、んーーーという感じ。
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とても興味をそそる展開だなと思いつつも、なんだかストーリーにどっぷりとは入り込めないやうな、、、微妙な感じでした。。ところどころに、うーんしっくりこないなぁと感じる場面がいくつかあったからかなぁ。
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一番良かったのは、元市役所職員の祖父があの世の役人たちに説教しているところ。役所の仕事は人々を管理することではないんだ。そんなものだけならコンピュータがすれば良い。大切なのはよりよい生活ができる手伝いをすることなんだ、と。 その次はバーゲンセールの結果を聞くところかな。女の姿で嶋田係長を問い詰め、やったと喜ぶ。そんなこと、もう気にしなくて良いのに。嶋田の勘違いぶりと部下のみんなの頑張りがわかり楽しく嬉しい。 すごく心の清い人、平凡な人、平凡な人を愛する人、浮気をする母親に日米安保を持ち出して反論する賢い子供、自分の子ではなかったとわかっても愛する父親、、、面白いだけに見えた人物像の中に深みがあって笑いながら読んだ文章を読み返すと今度は涙が出てくる。浅田次郎お得意の哲学的スピリチュアルは控えめ。
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側からみたら可哀想な人は、とても強い人なのだと思う。けれど読んでいて、悔しいとも思った。 知れば知るほど、悔しい。
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高卒デパートマンの椿山課長。誰からも慕われるが、過労死する。死後SAC(1週間現世に戻り、やり残しを解決できる)にチャレンジ!やり残したことは①夏バーゲンセールの結果は?②結婚前まで性的にも親友の知子が今何を思っているか?③ローン21年の心配。自宅に行った椿山、超美人の妻由紀が、早速後輩で上司嶋田と同棲、これは悲しすぎる~(おー妻よ!)。また、親友の知子と会い、知子が椿山に常に愛情を注いでいたことを知り、これも辛い。息子陽介、父親、事故死した少年、やくざの親分も登場、全て繋がる。切なさ+安定の1冊。
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おもしろい! のに自分の人生も省みることができる おもしろさの好き嫌いは色々あると思うけれど、 のんびりしすぎていないサクサクした展開と 色々繋がっていく感じがおもしろい。 飽きない。
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ハートフルコメディ小説と銘打つだけあって、死後の世界をユニークに描きながらも、テーマ性は意外に奥が深い。 突然死であれば、現世でやり残したことが気になるもの。現世に未練のあるサラリーマンとやくざの親分と子供それぞれが、生前とは対極の肉体を借りて生き返り、現世でその思いを遂げるとい...
ハートフルコメディ小説と銘打つだけあって、死後の世界をユニークに描きながらも、テーマ性は意外に奥が深い。 突然死であれば、現世でやり残したことが気になるもの。現世に未練のあるサラリーマンとやくざの親分と子供それぞれが、生前とは対極の肉体を借りて生き返り、現世でその思いを遂げるというお話。いささか出来すぎた結末すぎるのも、本書のテーマとモチーフからすれば当然の帰結、ここは単純に笑って泣きましょう。 デパートで使われる符牒(お客様=前主、トイレ=遠方、不良品=ウロコ)も勉強になりました。
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おじいちゃんが格好よかったねぇ。元やくざさんもすっげー温かい、子分思い。掟は破っちゃったけど、周りの誰もが幸せになった。椿山課長は、自分が納得いかなくて色々知ることで反省もして、何だか最後まで情けなかったけど、すごく人間らしかった。天国に行かれるんだろうね。
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笑いあり涙あり。 最後はちょろっと泣ける、さすが浅田次郎。 電車で読んでたら、思わず泣きそうになってしまったのでご注意を。笑
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