椿山課長の七日間 の商品レビュー
死にそうな人間の言うことは深い。死んだ人間の言うことも深い。コミカルな語り口が、読みやすくしてくれてる。
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デパート課長の椿山。仕事のしすぎか、突然死後の世界へ。未練のある者に許された「特例」で、仮の姿を伴って現世へ。出てくる人物がかっこよくて(特におじいちゃんですか)。私の一押しは陽ちゃんですが・・・。ちょうど今日、知人のお母さんのお通夜があったのでいろいろと考えるところもありました...
デパート課長の椿山。仕事のしすぎか、突然死後の世界へ。未練のある者に許された「特例」で、仮の姿を伴って現世へ。出てくる人物がかっこよくて(特におじいちゃんですか)。私の一押しは陽ちゃんですが・・・。ちょうど今日、知人のお母さんのお通夜があったのでいろいろと考えるところもありました。自分が死んだ後、現世がどうなっているのかなんて、知ろうとする椿山さんの勇気に献杯。知りたいかな?こわいだろうな。やっぱり。自分にはどうすることもできないと思うもの。生きている人たちで何とかしていくしかないんだよね。死者にくちなしと言うけれど、生きている間に想いは伝えようと思った本でした。
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すっごく泣けます。 幸せだと思っていた家族に実は秘密がたくさんあって、それでもやっぱり家族を愛する椿山課長にひたすら泣かされました。
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本当に自分が死んだら、こんな風に7日間だけ現世に戻れるとしたら・・・ 切ないというか、なんというか。 でも号泣でした。
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〜映画化作品シリーズその弐〜 ありえない設定。でもその無謀さをかき消すくらいストーリーはサプライズあり、笑いあり。もちろん感動も… 浅田作品に多く見られる家族愛ここにあり
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とてもおもしろかったです。 ほろりとしたり、くすっと笑えたり。 浅田次郎、他の作品も読んでみたくなりました。
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せ・・せつないっ 浅田次郎は鉄道員がイマイチだったからしばらく読んでなかったんだけど、 やっぱりうまい!おもしろい!
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子供を大切にするというのは、未来を大切にすることだよ。 愛した記憶だけで、一生幸せよ。 大切な何かを遺したまま逝くのは哀しい。 妻子のあるデパートマンだって、子分を抱えたヤクザの親分だって、お金持ちに貰われた10歳の男の子だってみんなおんなじ。 生き返ることはでき...
子供を大切にするというのは、未来を大切にすることだよ。 愛した記憶だけで、一生幸せよ。 大切な何かを遺したまま逝くのは哀しい。 妻子のあるデパートマンだって、子分を抱えたヤクザの親分だって、お金持ちに貰われた10歳の男の子だってみんなおんなじ。 生き返ることはできないし、現世に戻ったって辛い真実を知ることにもなる。 だとしても、愛したひとたちに伝えたいことがある。 哀しい、それでもふんわり穏やかな作品で、文体はまさに浅田作品。 もしかしたら明日死ぬことになるかもしれない。 そんな儚い毎日の中で、其のとき思ったこと。其のとき伝えたいこと。全部出せれば良いと思った。
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突然死してしまった椿山課長が、冥土の管理人に交渉して、?初七日までに時間厳守で戻ってくること、?正体を明かさないこと、?復讐しないこと、という3つの誓約をし、期限付きで現世に戻ってやり残したこと、気持ちの整理などをする、という物語。課長のほかに、殺されてしまったヤクザの組長と、交...
突然死してしまった椿山課長が、冥土の管理人に交渉して、?初七日までに時間厳守で戻ってくること、?正体を明かさないこと、?復讐しないこと、という3つの誓約をし、期限付きで現世に戻ってやり残したこと、気持ちの整理などをする、という物語。課長のほかに、殺されてしまったヤクザの組長と、交通事故死した少年もそれぞれ現世に戻ります。 この冥土や管理人の描写が、日本の役所&公務員のパロディになっていて、おもしろい!3つの誓約を守れなかったらどうなる?と訪ねる椿山課長に向かって、暗い表情で 「・・・・・こわいことになります。」 このユーモアセンスが、実際の役所にもあればいいのに、と思いました。 コミカルな面もありながら、3人とそれぞれをとりまく人々の人生は美しくも非情で哀しいというのは 『鉄道員(ぽっぽや)』 や 『ラブレター』 にも通ずるところであり、読みながら泣きました。
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2006/12/13 wed 家族の絆がテーマです。やっぱり泣かされました。 過労死で46歳にして死んでしまった椿山課長。現世に思いを残し、さらに邪淫の罪を着せられ、それを晴らすために現世に逆送致を願う。生前とは似ても似つかぬ姿で、さらに期限付きで現世に戻る。椿山課長のほかに、ヤ...
2006/12/13 wed 家族の絆がテーマです。やっぱり泣かされました。 過労死で46歳にして死んでしまった椿山課長。現世に思いを残し、さらに邪淫の罪を着せられ、それを晴らすために現世に逆送致を願う。生前とは似ても似つかぬ姿で、さらに期限付きで現世に戻る。椿山課長のほかに、ヤクザの組長さん、小学2年の男の子も同じように逆送致を願い、現世に戻るのだけれど…。 もちろん、家族の絆、愛で泣かされるのだけれど、浅田次郎の描く冥土が面白い。「よみがえりキッド」もその安っぽさが今っぽいのかも知れない。 佐伯知子が語る章は、構成がガラッと変わってこれまた面白かった。 やっぱり人間味溢れる作品でした。
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