椿山課長の七日間 の商品レビュー
裏社会に生きる人のエピソードは美化しすぎだと感じるし、その他の登場人物も善人ばかりが登場する。 作品の中で説明されている罪の定義について思わず自分に照らし合わせてしまった。
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初めての浅田次郎の本でした。 とても感動しました。 いろんなこと教えてくれる本でした。 やっぱり小説っていいな、って思った本でした。
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過労死した椿山課長が、自分の死を見つめなおす為に、美女となって7日間だけ現世に戻ることになり…。 という、浅田節全開の人情物。自分の死に異議を唱えて戻った椿山課長と一緒に戻ってくる仲間(というのか…)にテキヤの親分と小さな男の子がいるのだけれど、それぞれの話がまた泣ける。結局まわ...
過労死した椿山課長が、自分の死を見つめなおす為に、美女となって7日間だけ現世に戻ることになり…。 という、浅田節全開の人情物。自分の死に異議を唱えて戻った椿山課長と一緒に戻ってくる仲間(というのか…)にテキヤの親分と小さな男の子がいるのだけれど、それぞれの話がまた泣ける。結局まわりまわって全ては1つの落ちに繋っていく。 浅田次郎は最後が綺麗にまとまるから好きだ。
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かるーく読める浅田次郎の小説です。過労死したお父さんが若い美人のお姉さんの身体で7日間だけ復活します。
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若くして過労死してしまった椿山課長が、美女の肉体を借りて7日間だけ現世に戻る・・・というお話。 「地下鉄に乗って」と同様、リアルではない状況の中に、しっかりとしたテーマが根付いていて、「涙と笑い」を誘います。 それにしても、おじいちゃん(椿山課長のお父さん)は、凛々しくて...
若くして過労死してしまった椿山課長が、美女の肉体を借りて7日間だけ現世に戻る・・・というお話。 「地下鉄に乗って」と同様、リアルではない状況の中に、しっかりとしたテーマが根付いていて、「涙と笑い」を誘います。 それにしても、おじいちゃん(椿山課長のお父さん)は、凛々しくてかっこいいですね。
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「体の不自由な人も、お年寄りも、子供も。社会的な弱者ではあるけれども決して人間的に劣ってる人ではないんだ。人間に強弱はあっても優劣はない。」 んー。ずっしりきました。 この話は自分とシンクロしてるトコロがありすぎて、ドキドキしながら読んでました。 私はやっぱ子供だなぁっ...
「体の不自由な人も、お年寄りも、子供も。社会的な弱者ではあるけれども決して人間的に劣ってる人ではないんだ。人間に強弱はあっても優劣はない。」 んー。ずっしりきました。 この話は自分とシンクロしてるトコロがありすぎて、ドキドキしながら読んでました。 私はやっぱ子供だなぁって思いました。 おもいっきり受け身人間。 ほんとの愛は見返りを求めない愛なんだなぁと思いました。 そんな生き方ができればいいなぁ。。 できるんか??(笑)
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あの世のコミカルな描写に引き込まれた。微妙に絡み合うそれぞれの話も面白く、伏線の張り方が自分好み。ただ、ラストの終わり方は複雑…なにもあんな結末にしなくても。全体的には救いがあるお話。
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素直に面白い。新作落語を聴くような導入部(落語「ぜんざい公社」を思い起こさせる)で、ぐいっと引き込んで、あとは笑いと人の情があふれるお得意の世界へ。 椿山課長にとっては、仕事と家族と何から何まで未練を残して現世に戻ってきてみれば、部下は妻と浮気しているわ、呆けてると思っていた...
素直に面白い。新作落語を聴くような導入部(落語「ぜんざい公社」を思い起こさせる)で、ぐいっと引き込んで、あとは笑いと人の情があふれるお得意の世界へ。 椿山課長にとっては、仕事と家族と何から何まで未練を残して現世に戻ってきてみれば、部下は妻と浮気しているわ、呆けてると思っていた父には気を使われているわ、息子は全ての事情を知っているわ、昔遊んだ女は実は本当に本気で愛してくれていたことが分かるわ……もうとんでもない事態なわけですが、ドロドロとせずに笑いだけに逃げずに実にバランス良く楽しませて貰えるお話です。 「鉄道員」や「地下鉄にのって」といった作品も好きですが、「プリズンホテル」や「きんぴか」のように笑いのエッセンスがまぶされいる作品は中毒度が高いですね。 西田敏行さんと伊東美咲さんが演じた映画版を観てみたくなりました。 ……小心者なのでボタン1つで「反省」して極楽浄土に逝きたいです。
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新聞連載当時面白いなぁ、と読んでいましたが、所々欠けていたので読み直してみました。 いやぁ、面白い!当時では分からなかっただろう奥の深さを感じます。 読後に映画化されるのを知り、機会があれば映画も見たいと思いました。
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デパートに勤めている椿山は、取引先との会食中に突然死んだ。46歳だった。気がつけばあの世の道を歩いており、その先にある『スピリッツ・アライバル・センター』に向かっているようだった。着けば、そこはまるで現世と同じお役所のようで、係りの者の話を聞けば、ここでは極楽往生にために皆、生...
デパートに勤めている椿山は、取引先との会食中に突然死んだ。46歳だった。気がつけばあの世の道を歩いており、その先にある『スピリッツ・アライバル・センター』に向かっているようだった。着けば、そこはまるで現世と同じお役所のようで、係りの者の話を聞けば、ここでは極楽往生にために皆、生きていた時に犯した罪別に分かれて講習を受けるのだという。そこで椿山に言い渡されたのは「邪淫の罪」。しかしながらそんな罪を犯した覚えが無く、また、突然死んでしまったので現世に思い残すことがたくさんあった椿山は異議を申し立て、極楽往生できなくなるかもしれないというリスクを負う代わりに特例として七日間の現世への逆送を許されることになる。ただし、自分の姿ではなく、自分と最もかけはなれた姿で。 突然死んでしまった者が未練があって現世に戻るというのはよくある設定かもしれないが、あの世のシステム、そして戻ってからもあの世と通信をするのだが、そのやりとりがかなりおもしろい。だが、それだけではなく、突然残してきた妻や子供、父親や友達とのやりとりはいいことばかりではなく死んでからわかったことがいっぱいあり、切なくて泣ける。椿山の他にも、2年生の子供・根岸雄太や人違いで殺されてしまったヤクザの親分・武田勇もそれぞれの理由で逆送されており、現世では彼らとも絡むことになる。子供はいい子ばっかりだし、この人が描くヤクザはどうしてこうも温かいのか(笑)。しかしながら、どんな極悪人も、反省ボタンを押しただけでたいていの者は極楽に行けてしまうというそのシステムはいかがなものか(^^;
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