椿山課長の七日間 の商品レビュー
父のススメ。 いろんな意味ですごく面白かった。 そして泣けた。 ドラマ化もされ、やっぱり良かった。 ストーリーを忘れたころにまた読みたい本。
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もうなんだか、とにかく泣けてしまった。 それぞれの人間の腹ん中で思っていることがいっぱいあって、それが交錯してできる「結果」はたった一つなわけで。 そして、死んでしまったらもう二度と生きることはできないわけで。 そうなると私たちは、いかに現世でいろいろなことをやっておかなければい...
もうなんだか、とにかく泣けてしまった。 それぞれの人間の腹ん中で思っていることがいっぱいあって、それが交錯してできる「結果」はたった一つなわけで。 そして、死んでしまったらもう二度と生きることはできないわけで。 そうなると私たちは、いかに現世でいろいろなことをやっておかなければいかんかですよね。 とりあえず椿山課長のお父さんの人柄と、 ヤクザの仁義が泣けました。
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会社のため、家族のために身を粉にして働いてきた主人公。 だが彼は突然の死を迎えてしまう。 彼を待っていたのは、天国での生前審査。 その時彼は過去の女性との付き合いを、不埒なものと言われてしまう。 このままでは彼は納得して死を迎えられない。 彼は七日間の間に、過去の女性との間柄が潔...
会社のため、家族のために身を粉にして働いてきた主人公。 だが彼は突然の死を迎えてしまう。 彼を待っていたのは、天国での生前審査。 その時彼は過去の女性との付き合いを、不埒なものと言われてしまう。 このままでは彼は納得して死を迎えられない。 彼は七日間の間に、過去の女性との間柄が潔白であったと伝えなければならない。 ただし、ひとつだけ条件があった。 「元の自分以外の誰かでなければならず、かつ自分が生き返ったと知られてはならない」 彼と、また同じ状況の人々の思いを遂げる物語。
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8/30 図書館にて 話の設定が面白かった 後半はかなり泣きながら読みました がラストの部分がちょっと引っかかるものが この作品 購入決定
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学校の課題図書でした! 冒頭から本の世界に引きこまれた! いやー課題図書での久しぶりのヒット! 厚さを感じさせないぐらい巧みなストーリー展開をみせつけてくれましたよ(笑) それぞれ分かれた話が一つにまとまっていく感じが堪らなかったなー(*^_^*) 結構泣けました。
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図書館。 七日間というか実質は3〜4日間? 死後の世界にあるお役所の特例処置で、 逆走され、生前気付かなかったアレやコレを知る椿山課長。 切ない展開が多かったけれど、大団円なんだろうなぁ。 痛々しいまでの親子愛に胸をうたれました。ちょっと大げさ?
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あったかい。本当にあったかい。 実は浅田作品は、あまりに著名過ぎて読んだことがなかった。 先に映像で見てしまう後追いがあまり、好きでないから。 たまたま手にして、心の中で少しだけ、よくある設定だよなぁなんて半分小馬鹿にしていたあたしのばかばかばか。 今の日本人が忘れてい...
あったかい。本当にあったかい。 実は浅田作品は、あまりに著名過ぎて読んだことがなかった。 先に映像で見てしまう後追いがあまり、好きでないから。 たまたま手にして、心の中で少しだけ、よくある設定だよなぁなんて半分小馬鹿にしていたあたしのばかばかばか。 今の日本人が忘れている(ような気がする)、黙って耐える、古いオヤジの姿がそこにある。 自分を殺し、他人の幸せのために自分の全てを犠牲にする、そんな古臭くもいとおしい、そんな姿が。 出来れば、そこには地獄がないことを。 ルールを破ることは罪かもしれないけれど、そのルールだって誰かが決めたものだろう。 誰しもが納得できないルールは、その遵守を潔しとしない道につながらざるをえず、ゆえに存在意義を失いはしまいか。 ・・・なんて難しく書いたけどさ、ぶっちゃけ、 ちょっとは目こぼししようよカミサマ。 そのほうがきっと、ウケルと思うよ。
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読後感にじんわり暖かい気持ちになれる一冊です。 あの世の設定が非常にユニークだけど何となく納得できるのが面白い。 最近では現世で犯した罪もボタン一つで免罪されるという形式だけのシステムになってるらしい。ホントにそうだったら何だか死ぬのも怖くない。 さて、主人公の椿山課長は現世...
読後感にじんわり暖かい気持ちになれる一冊です。 あの世の設定が非常にユニークだけど何となく納得できるのが面白い。 最近では現世で犯した罪もボタン一つで免罪されるという形式だけのシステムになってるらしい。ホントにそうだったら何だか死ぬのも怖くない。 さて、主人公の椿山課長は現世での悔いを晴らすために美女の姿になり奔走するのですが、傍から見ると家族の裏切りなど、結構悲惨な状態を目の当たりにする。 それでも家族を愛し続ける姿にじーんときてしまいます。 また椿山課長と一緒に現世に戻る二人の存在+椿山課長の父親もこの物語の中で非常に重要かつ感動させる要素を含んでおり、むしろこちらのほうに感情移入してしまいました。
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浅田 次郎の【椿山課長の七日間】を読んだ。 【椿山課長の七日間】は映画にもなったので知っている人もいるかもしれない。 毎度の如く映画は見ていないがこの作品は小説としてとても面白い作品であると思う。 デパート勤務一筋の椿山課長。46歳にして遅まきながら課長に昇進し、デパートの...
浅田 次郎の【椿山課長の七日間】を読んだ。 【椿山課長の七日間】は映画にもなったので知っている人もいるかもしれない。 毎度の如く映画は見ていないがこの作品は小説としてとても面白い作品であると思う。 デパート勤務一筋の椿山課長。46歳にして遅まきながら課長に昇進し、デパートの社運をかけたと言っ ても過言ではないバーゲンセールの初日、椿山課長は取引先との商談の最中に突然倒れてしまい、そのま ま帰らぬ人となってしまった。 コミカルに描かれる「あの世」で椿山課長は残してきた家族や仕事のことが気になり、このままでは死ん でも死にきれないという訴えを起こし、「現世特別逆送装置」なるもので自分とは似ても似つかない美女 の体を借りて7日間だけ蘇ることを許される。 基本的に主人公は椿山課長なのだが、この「現世特別逆送装置」で7日間蘇ることを許された人間が他に も2人いる。武田というヤクザの親分と雄太というまだ小さな子供でこの2人の物語も同時進行で進んで いく。 現世に戻り、無事にあの世へ戻る事への条件は「正体を知られないこと」「7日間の期限を守ること」 「復讐をしないこと」の3つ。このひとつでも破れば「こわいこと」になるのだという。 「こわいこと」とはつまり、戻っても地獄行きということである。 そうして3人の悪戦苦闘、抱腹絶倒の7日間が始まるのだ。 言うまでもなくとてもハートフルな物語が次々と展開されていく。そしてこれまた言うまでも無くほろ苦 い結末や切ない現実といった内容は読み応え充分、大満足の内容で浅田ワールド全開だ。 「自分」の姿、形では知りえることのなかった現実が次々と3人の前に現れ、それに翻弄されながらも3 人の死者は現世でやり残したことをひとつひとつ解決していく。 そして迎える衝撃かつ切ない結末。この世に生きることの意味というものを深く考えさせられる。 浅田次郎の著書で【プリズンホテル】というのがあるが、それと同じ系統で、コミカルな展開の中に人情 味溢れるストーリーが随所に散りばめられている。ハートフル・エンターテイメントとでも言っていいの かも知れない。 この作品を読んで強く思ったことは、小説の世界にしろリアルな世界にしろ、全ては人間の物語なのだと いうことだった。人が人とふれあい、人として生きていくなかで起こる様々な物語。人はその物語に心打 たれ、泣いたり笑ったりするのだ。物語の主人公として、時には傍観者として。 僕にとって浅田次郎とはそれを教えてくれる人としての心の教科書なのかも知れない。
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浅田次郎さんの本が大好きになるきっかけになった本です。 彼の文章は救いが無い状況の時にも、必ず逃げ道があって、そんばとこが好きなんです。
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