聖骸布血盟(上) の商品レビュー
「ダヴィンチコード」…
「ダヴィンチコード」ブームの勢いで翻訳されたものと思いきや、「ダヴィンチコード」よりも面白い。テーマはイタリア、トリノ大聖堂の聖骸布。舌のない男たちの秘密教団やテンプル騎士団の謎とあいまって、美術品特捜部のマルコとジャーナリストのアナが謎を突き止めていく。そして衝撃のラスト!マジ...
「ダヴィンチコード」ブームの勢いで翻訳されたものと思いきや、「ダヴィンチコード」よりも面白い。テーマはイタリア、トリノ大聖堂の聖骸布。舌のない男たちの秘密教団やテンプル騎士団の謎とあいまって、美術品特捜部のマルコとジャーナリストのアナが謎を突き止めていく。そして衝撃のラスト!マジかよ!ヨーロッパのキリスト関連ミステリーはほとんど伝奇小説の愉しみ。
文庫OFF
キリストの聖骸布をめ…
キリストの聖骸布をめぐって、過去と現実が交差するストーリー。キリストと聖骸布の関係がいまいちよく把握できなかったけれど、これを読めば読者なりの解釈ではあるだろうけれど、聖骸布がどうしてあの場所にあり、そして一部では本物ではない、といわれているのか、という疑問も払拭されます。かなり...
キリストの聖骸布をめぐって、過去と現実が交差するストーリー。キリストと聖骸布の関係がいまいちよく把握できなかったけれど、これを読めば読者なりの解釈ではあるだろうけれど、聖骸布がどうしてあの場所にあり、そして一部では本物ではない、といわれているのか、という疑問も払拭されます。かなりおもしろい。歴史好きの人にはオススメ
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『聖骸布血盟』という本は、歴史ミステリーとしてのジャンルで、ダン・ブラウンの『天使と悪魔』や『ダ・ヴィンチ・コード』と比較しやすい書物である。 歴史的史実を現社会で起こった事件と絡ませるスリリングな展開は、ダン・ブラウンの手法と良く似ている。 ダン・ブラウンのように文章がビジ...
『聖骸布血盟』という本は、歴史ミステリーとしてのジャンルで、ダン・ブラウンの『天使と悪魔』や『ダ・ヴィンチ・コード』と比較しやすい書物である。 歴史的史実を現社会で起こった事件と絡ませるスリリングな展開は、ダン・ブラウンの手法と良く似ている。 ダン・ブラウンのように文章がビジュアル化してせまってくるような迫力はないものの上巻を半分くらいまで進むと次が読みたくて、ページをめくる指がとまらないのは同じであるし、史実に基づきつつ、聖骸布を命をかけて守ってきた人々がいきいきと描かれてゆくさまは圧巻だ。 時代が次々と変化していくので、登場人物が多すぎるのが少々難だが、ダン・ブラウンに見られる暗号の謎解きなどはない。 冒頭も、らい病に罹ったエデッサの王が聖骸布によって病が癒える場面や、トリノ大聖堂の不審火あとから発見された舌のない男の遺体など、劇的主題の導入が成功している。 歴史上の人物たちもリアリティをもって描かれ、読者の好奇心を喚起する。 数奇な運命と歴史を経て、現代と謎が交差した時やがて、結末は明かされる。 トリノの聖骸布は、ダ・ヴィンチが関わっていたなどという説もあるが、さて、この小説の結末は・・・読んだ人のみぞ知る である。
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ある程度は読ませてくれますが… 物語の流れが停滞ぎみで、どうでもいいことを引っ張りすぎて疎ましくなります。
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「聖骸布」について 歴史探訪できるミステリー 話もさくさく進むし、 難しいことは書いてないので 読みやすく、面白かった。 キリスト教徒か世界史に ちょっとでも知識があると さらに読みやすいかも
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あんまり内容覚えてないです。 ダ・ヴィンチコードのころにやたらと出てきた歴史ミステリもののひとつ。 ついつい読んじゃう自分もミーハーだと思う。
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舌が切り取られ指紋のない死体、聖骸布、テンプル騎士団。 おもしろそう!と期待して読み始めたのだが・・・。
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世界史を学んで、西洋史やキリスト教史に興味を抱くようになりました。そういったテーマが好きな方にこの本はお勧め。『テンプル騎士団』は「ダ・ヴィンチ・コード」にも出ていましたね。男性登場人物が皆さん素敵です。美男揃いなのが少し気になりますが(笑) 違う場面・時代設定のチャプターが複数...
世界史を学んで、西洋史やキリスト教史に興味を抱くようになりました。そういったテーマが好きな方にこの本はお勧め。『テンプル騎士団』は「ダ・ヴィンチ・コード」にも出ていましたね。男性登場人物が皆さん素敵です。美男揃いなのが少し気になりますが(笑) 違う場面・時代設定のチャプターが複数存在するので、慣れてくるまでは分かりにくいかもしれません。
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聖骸布とはキリストの遺体を包んだ埋葬布のことだそうで、この布に関する過去と現在の物語です。宗教系や美術鑑賞が好きな方におススメです。この作品で初めてカラビニエリ(イタリアの国家憲兵・美術遺産保護部隊)の存在を知りました。
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イタリアのトリノ大聖堂が火災に見舞われる。 原因は電気工事のショートらしいが、中には舌が切除されて指紋の無い男性の遺体が・・・。 これまでにも度々火災や盗難事件に見舞われてきたトリノ大聖堂。 過去の盗難未遂事件で牢獄にいる男性も舌も指紋も無い男性である事から過去からの事件の殆どが...
イタリアのトリノ大聖堂が火災に見舞われる。 原因は電気工事のショートらしいが、中には舌が切除されて指紋の無い男性の遺体が・・・。 これまでにも度々火災や盗難事件に見舞われてきたトリノ大聖堂。 過去の盗難未遂事件で牢獄にいる男性も舌も指紋も無い男性である事から過去からの事件の殆どが、トリノ大聖堂にある聖骸布に関わるのではないかと直感した美術品特捜部本部長のマルコは、調査を開始する。。。。 聖骸布の謎を追い、過去の聖骸布にまつわる話と現代の捜査が交わりながら話が展開してゆき、とても面白かった。 キリスト教は嫌いなので、これまで殆ど興味が無かったが、歴史として見る分には謎が多い分、面白い。 キリストの聖遺物に関する話は多いが、聖骸布に関しては、一応実物が有って公開されているだけに、その真偽や歴史に関しては興味がつきない。 本には炭素14の検査で12、3世紀の物と判明された記述が出ているが、最近の調査結果に 関する或る報道では、鑑定されたのは聖骸布の端の方の布であり、その辺りは過去に何度も修復された部分なので炭素14の結果は当然であり、実際の、キリスト像が写っている箇所の測定をしたわけではない、と書かれていたので、もしそれが事実であるなら、偽物とは断定しきれない。 それに、炭素14の結果のままだとしても、その転写の謎は解明されてはいないので、まだまだ謎の多い聖骸布である。 本の方は大変面白かったのだけれど、ジャーナリストである作者がこの作品が処女作とあって、文章の構成面で、少々読みにくいと感じる部分が多々あった。 人物の心中をかかれた場面で、いきなり語られる人物が変わるのである。 時々、誰の心中かすぐにはわかりかねたりして、戸惑うことがあって、その辺が少々読みにくいかな、、、と。 決して難解な文章ではないし、全体として読みやすいのだけれど、急な場面変更がちょっとね。 あとは、結局のところ、最終的には「奇跡」に依存してる感じが否めない。 聖骸布の謎、と言うよりは、それに関わってきた人達と、聖骸布の辿ってきた道筋の謎って感じかな。 最後はちょっと納得いかない終わり方だったけれど、面白くて一気に読んじゃいました。
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