モーツァルトと日本人 の商品レビュー
1925年生まれの筆者が自身の体験も含めて、モーツァルト好きが多いという日本でモーツァルトがどのように語られてきたかを哲学的に述べる。 モーツァルトと日本人、というよりは筆写よりさらに一世代上の評論家達によるモーツァルト評かやはり哲学的かつ古い文体で語られるためなかなかに取っつ...
1925年生まれの筆者が自身の体験も含めて、モーツァルト好きが多いという日本でモーツァルトがどのように語られてきたかを哲学的に述べる。 モーツァルトと日本人、というよりは筆写よりさらに一世代上の評論家達によるモーツァルト評かやはり哲学的かつ古い文体で語られるためなかなかに取っつきにくい本だ。 分かりやすかったのは、「神」バッハと「楽聖」ベートーベンの間に挟まれて軽い(親しみやすい)モーツァルトが戦前の日本では不遇な扱いを受けがちだったことと、モーツァルトだけではないが終戦の翌年にもクラシックコンサートは開かれ、演者も観客も皆貧しく停電と中断を繰り返しながらも熱気に溢れたコンサートになっていたという描写だ。
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モーツァルトの音楽が日本に入ってきた模様を記しているが、非常に詰まらない。受容の詳細も描かれないし考察もされていない。調べたことをだらだら述べているだけ。
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[ 内容 ] 日本人に最も人気のある作曲家、モーツァルト。 モーツァルトは、なぜ好まれるようになったのか。 それはいつごろから始まったのか。 明治以来の西洋音楽受容史を詳細に振返り、日本人の「モーツァルト体験」と、自らのモーツァルトへの傾倒を体験的に語る。 [ 目次 ] クラシ...
[ 内容 ] 日本人に最も人気のある作曲家、モーツァルト。 モーツァルトは、なぜ好まれるようになったのか。 それはいつごろから始まったのか。 明治以来の西洋音楽受容史を詳細に振返り、日本人の「モーツァルト体験」と、自らのモーツァルトへの傾倒を体験的に語る。 [ 目次 ] クラシック音楽との出会い モーツァルトとの出会い 日本人の西洋音楽受容 初期のオーケストラ活動 クラシック音楽の普及 昭和戦前のモーツァルト像 モーツァルトのSPレコード 小林秀雄の『モオツァルト』 河上徹太郎の『ドン・ジョヴァンニ』 モーツァルティアン大岡昇平 吉田秀和とモーツァルト 遠山一行とモーツァルト モーツァルト文献の邦訳 戦後のコンサートとオペラ LP・CDによるモーツァルトの普及 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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小林秀雄・河上徹太郎・吉田秀和といった超一流のインテリが、インテリであるゆえに理屈ではなくモーツアルトの生命そのものを苦心しながら言葉で掘り当てていく過程も含めた、すぐれた日本人のモーツアルト受容史。
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モーツァルト研究家として何冊も著書を出された井上氏言われるように、多くの日本人に愛された作曲家だったことを改めて知った。
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