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アメリカ外交 の商品レビュー

3.5

16件のお客様レビュー

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アメリカ性悪説や陰謀…

アメリカ性悪説や陰謀論に陥らず、しかもアメリカの優位を必然と見るわけでもないバランスのとれた議論がなされており、数あるアメリカ論の本の中でも良書のひとつ。教科書的な基本知識の勉強にもなる。

文庫OFF

2017/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

非常にシンプルに、米国建国期から第1期子ブッシュ政権までの、外交を主軸とした米国政治史。海洋国家志向vs.大陸国家志向、理想主義vs.現実主義をマトリクスの如き要素として解読して見せるのは判りやすくていい。まあ、こう単純に切り分けると足元をすくわれるかもしれないが…。とはいえ、新書サイズで手頃に、かつ一気に読めるのは有りがたい。2005年刊行。著者は同志社大学法学部助教授。

Posted byブクログ

2014/02/21

アメリカ=唯一の超大国という貧困なイメージしか持っていなかったが、外交史を通して、苦悩してきた様が垣間見えた。日本の方向性を探る上でも、示唆的な部分が多々ある。偏見を正し、歴史から学ぶ姿勢すら持てるようになった。 ・アメリカの国防予算は一国だけで、世界の軍事費の40~45%を占...

アメリカ=唯一の超大国という貧困なイメージしか持っていなかったが、外交史を通して、苦悩してきた様が垣間見えた。日本の方向性を探る上でも、示唆的な部分が多々ある。偏見を正し、歴史から学ぶ姿勢すら持てるようになった。 ・アメリカの国防予算は一国だけで、世界の軍事費の40~45%を占め、2位から11位までの国の合計を上回る(2005年) ・1.ハミルトニアン:海洋国家、対外関与に積極的、国力の限界に楽観的。2.ジェファソニアン:大陸国家、選択的な対外関与、国力の限界に自覚的。3.ウィルソニアン:普遍的な理念を外交目標に。4.ジャクソニアン:国威の発揚を重視、軍事力に傾斜 ・リンカーンの独裁ぶり。 ・ベトナム戦争の悲劇は、南北問題として取り組むべきを東西問題にしてしまったこと。 ・11.9(ベルリンの壁崩壊)こそ、9.11以上に国際政治の大転換。 ・(日本は)北朝鮮問題のような東アジア地域の安全保障問題では、アメリカに見捨てられる恐怖を意識し、イラク問題や国際テロ対策などグローバルな安全保障問題では、対米協力のために危険に巻き込まれるという恐怖が強い。

Posted byブクログ

2012/11/08

お手軽なアメリカ外交概論という感じ。 ただアメリカ外交をよく知らない私でもちょっと物足りない気が。。 経済思想や宗教などもからめたものも読んでみたいかな。

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2012/07/03

「戦争学」概論の内容が思い出される。 ソフトパワー、価値としての大衆文化、ハリウッド映画の変遷を負うのも面白そう。

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2012/06/21

建国からイラク戦争までのアメリカ外交を時の大統領の政策・その背景にある思想を基に考察している。アメリカ外交入門書として優れた本といえる。

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2012/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

教科書的でつまらない。歴史を順番に並べた教科書です。 しかも初心者にはわかりづらい。この本でよく出てくる「ジャクソニアン的な」とか「ウィルソン的な」という言葉がわかりづらい。どれが、どれか確認する作業がめんどくさいです。アメリカ政治の歴史について学ぶのであれば良いと思います。

Posted byブクログ

2011/05/21

外交に関しては、これまで関心が薄かったが、政府の外交姿勢にも、それに対する世の中の批判にも、納得がいかないので、自分の考えを整理するために、何か良い入門書が無いかと思い手に取った本。 アメリカ外交の潮流を、①北東部の利害を代表して国際通商を重視する海洋国家志向の「ハミルト二アン」...

外交に関しては、これまで関心が薄かったが、政府の外交姿勢にも、それに対する世の中の批判にも、納得がいかないので、自分の考えを整理するために、何か良い入門書が無いかと思い手に取った本。 アメリカ外交の潮流を、①北東部の利害を代表して国際通商を重視する海洋国家志向の「ハミルト二アン」、②国内の安定、発展を重視する大陸国家志向の「ジェファソニアン」、③アメリカは民主主義を世界に広める使命を持つと考える「ウィルソニアン」、④アメリカの安全と繁栄を重視し、力の外交を展開する「ジャクソニアン」の4つに分類し説明しているので、それぞれの時代のアメリカ外交の姿勢が理解しやすい。また、外交そのものを分析する上での、基本的な視点を与えてくれる。 参考文献が、充実しているのも良い。 また、最後の章に引用されている福沢諭吉の言葉も良い。 「外交の事を記し又これを論ずるに当りては自ら外務大臣たるの心得を以てするが故に一身の私に於ては世間の人気に投ず可き壮快の説なきに非ざれども紙に臨めば自ら筆の不自由を感じて自ら躊躇するものなり。苟も国家の利害を思うものならんには此心得あるものにして始めて共に今の外交を論ずる可きのみ。」

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2011/01/22

 テレビ番組にも出演する同志社大学法学研究科の村田晃嗣教授が書く、よくも悪くもお手軽な20世紀アメリカ外交史の概説である。  先に佐々木卓也編『戦後アメリカ外交史』(有斐閣アルマ)を読んでしまうと、本書の内容にはいささか不満を感じてしまう。  『戦後アメリカ外交史』は大学の...

 テレビ番組にも出演する同志社大学法学研究科の村田晃嗣教授が書く、よくも悪くもお手軽な20世紀アメリカ外交史の概説である。  先に佐々木卓也編『戦後アメリカ外交史』(有斐閣アルマ)を読んでしまうと、本書の内容にはいささか不満を感じてしまう。  『戦後アメリカ外交史』は大学の教科書として書かれているのに対して、本書は一般人向けの読みやすさを考慮しているので、一概に比較するのは不当ではあるが。  本書のわかりやすい点は、アメリカの歴代大統領を、18世紀から20世紀初頭に現れた4人の大統領を典型として、ジェファソニアン、ハミルトニアン、ジャクソニアン、ウィルソニアンの4類型(とその組み合わせ)に分類しているところにある。  全般的にそれぞれの大統領の性格と主要閣僚との関係で政策決定を説明しているように見受けられるが、事実関係には触れずに抽象的な方向性(上述の類型化など)にとどまっているところはフラストレーションを感じてしまう。  さほどにマニアックな人物は出てこないが、一般向けに徹するなら、あまり多くの人物名を出さずに、外交政策のモデルの変遷を説明した方がよかったのでは、と個人的には思う。人物記述に偏るのはいただけない(同じ著者の『米国初代国防長官フォレスタル』(中公新書)などもその傾向が強いので、おそらく著者の趣味なのだろう)。  著者自身は、今までの「強引で一面的な」アメリカ外交論への反駁として本書を書いたと言っているが、文章の端々に冷戦史の第一人者ギャディスの影響が読み取れるし、そこまで目新しい主張も無かったと思う。また、ヴェトナムやら中国が出てくるのに、冷戦外交の焦点であったヨーロッパへの視点が全く述べられていないのは不十分と言わざるを得ない。  結論として、著者が意図した新しいアメリカ外交像というほどのものは読み取ることができなかったが、本書は著者自身が言うように「はなはだ不完全なスケッチにすぎない」ということを予めふまえておけば、手軽に楽しめる著作だろう。

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2010/10/09

[ 内容 ] 「ブッシュ外交」への感情論、アメリカ「帝国」論議を超える外交・国際問題を学ぶための最良の教科書。 [ 目次 ] 第1章 アメリカ外交を見る眼 第2章 建国から大国へ 第3章 二つの世界大戦―内向的な大国 第4章 冷戦の起源と本格化―超大国の自覚化 第5章 冷戦の変...

[ 内容 ] 「ブッシュ外交」への感情論、アメリカ「帝国」論議を超える外交・国際問題を学ぶための最良の教科書。 [ 目次 ] 第1章 アメリカ外交を見る眼 第2章 建国から大国へ 第3章 二つの世界大戦―内向的な大国 第4章 冷戦の起源と本格化―超大国の自覚化 第5章 冷戦の変容―ベトナム戦争とデタント、多極化 第6章 新冷戦から冷戦の終焉へ―カーターとレーガン 第7章 ポスト冷戦期―G.H.ブッシュとクリントン 第8章 九・一一からイラク戦争へ―G.W.ブッシュ外交 終章 これからのアメリカ外交と日本 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ