1,800円以上の注文で送料無料

リサーチ・マインド 経営学研究法 の商品レビュー

4.4

7件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/05/13

今年の2月に65歳の誕生日を迎えた後、4月から大学院に通っている。経営学研究科に属しているが、MBAを取得しようとしているわけではなく、リサーチ・研究をするためのコースに進んだため、修士2年間のうちに修士論文を仕上げる必要がある。大学院を受験する際には、英語についてTOEICのス...

今年の2月に65歳の誕生日を迎えた後、4月から大学院に通っている。経営学研究科に属しているが、MBAを取得しようとしているわけではなく、リサーチ・研究をするためのコースに進んだため、修士2年間のうちに修士論文を仕上げる必要がある。大学院を受験する際には、英語についてTOEICのスコアを提出し、専門科目の筆記試験を受験し、更に面接試験を受ける必要があった。また大学院でどのようなテーマで研究したいのかを述べた「研究計画書」を提出することも必要だった。一応、それらしく「研究計画書」を作成したけれども、そもそも、研究ってどうやるのかもよく分かっていないままに書いた計画書なので、実際には、何もかも一から始めることになる。ということで、研究のやり方を学ぶために手に取ったのが本書である。経営学の分野では名の通った5人の先生方による共著。 研究の「方法論」といった実際的・技術的な内容も書かれているが、この本の中で一番面白く読み応えがあったのは、先生方の研究の経験談である。優れた研究業績をあげるのは並大抵のことではないということがよく分かると同時に、それでも、皆さん、「研究が好き」で、それが研究を継続させることが出来た最大の要素であるのだと思った。 5人の共著者の方々は、言えば、一生を研究にささげた方たちである。それに対して私は、65歳になってから、研究のイロハから学ぶので、書いてあることは参考になったりならなかったりする(例えば、「10年ががりで博士論文を書いた、10年ががりの研究であった」というのは、私の年齢からすれば現実的ではない)。それでも、この世界の端っこに足を踏み入れることが出来て良かったと思う。具体的なテーマにはここでは触れないが、私は、少しおおげさに言えば、大学院では「これまでの社会人人生で仕事として取り組んできたことを学問的な視点で見直す」ことをやってみたいと思っている。私はそういうことが好きなのだと思う。私の意気込みに対して、進むための後押しをしてもらえるような本だった。

Posted byブクログ

2021/01/01

5人の東大教授から経営学の研究とは、が学べる一冊。所謂ハウツー本ではなく、5教授の経験をストーリーで見ながら本質が理解できる。 理論とは現実をよりよく理解するためのものであり、研究とは理論と現実の結び付けをする作業であるから、すなわち良い研究とはその研究をした後で人々が現実をより...

5人の東大教授から経営学の研究とは、が学べる一冊。所謂ハウツー本ではなく、5教授の経験をストーリーで見ながら本質が理解できる。 理論とは現実をよりよく理解するためのものであり、研究とは理論と現実の結び付けをする作業であるから、すなわち良い研究とはその研究をした後で人々が現実をより良く理解できるようになることとした解説は当たり前だが、非常に納得感があった。

Posted byブクログ

2017/12/10

実際にお会いしたことのある教授陣の人間らしい側面と、研究者としての側面を知れて面白かった。また研究は創発的な要素により絶えず進化するもので、飽くなき探究心が大切だと思い知らされる。博士論文を書いてしまったから気軽に読めるが、書く前の学生も面白く読めるのではないだろうか

Posted byブクログ

2016/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

経営学研究の方法論、というよりはむしろどのようなマインドで研究にアタックすべきかが書かれていて面白かった!他にない。

Posted byブクログ

2018/10/14

経営学の論文を書こうとする学徒向けの「研究の手引き」という趣きだが、普通のビジネスパーソンにとっても、データ取得や解釈の方法という面で参考になる内容が多い。何よりも東大のエラい先生方が、研究とはどのようにするのか、論文はどうやって書くのか、自身の失敗経験も踏まえてフランクに告白し...

経営学の論文を書こうとする学徒向けの「研究の手引き」という趣きだが、普通のビジネスパーソンにとっても、データ取得や解釈の方法という面で参考になる内容が多い。何よりも東大のエラい先生方が、研究とはどのようにするのか、論文はどうやって書くのか、自身の失敗経験も踏まえてフランクに告白しているのがとても面白い。

Posted byブクログ

2012/05/18

学術的関心とは少し違うけど、監査人も対象をより深く理解し、問題なりを発見しその原因を考察するもの。 その意味で、こうした企業研究のノウハウは少なからず有益なはず。 まあ、読んだ内容は遠く記憶の彼方だけど、なんとなくの印象が直観的な質問項目の想起を促進してると信じる。 さて、...

学術的関心とは少し違うけど、監査人も対象をより深く理解し、問題なりを発見しその原因を考察するもの。 その意味で、こうした企業研究のノウハウは少なからず有益なはず。 まあ、読んだ内容は遠く記憶の彼方だけど、なんとなくの印象が直観的な質問項目の想起を促進してると信じる。 さて、監査論なりの研究者さんがインタビューなり監査の進め方のもっと詳細な方法論を研究してもよさそうだけど、監査法人なんかにはそういうプログラムがあるのかな?

Posted byブクログ

2009/10/04

“経営理論”の成り立ちを少しだけ知ることができる。なかでも、「現場調査方法」や「ぬるま湯理論の成り立ち」は非常に面白い。また、経営学者という人たちがどのような苦労をしているのかを知ると、有名な経営理論の理解にも深みが出るような気がしてきた。

Posted byブクログ