少女には向かない職業 の商品レビュー
思い通りには決してならない世界がなぜか面白かった。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-168.html
Posted by
中学2年生の大西葵は,血が繋がっていない父をずっと憎んでいる。 あるときクラスメイトの宮乃下静香から,ぜったいみつからない人の殺し方を教えてもらう。 桜庭一樹は人気ライトノベル作家とのこと。 登場人物の設定がそこそこディープなのに, ストーリーは軽すぎないか?という印象。 なん...
中学2年生の大西葵は,血が繋がっていない父をずっと憎んでいる。 あるときクラスメイトの宮乃下静香から,ぜったいみつからない人の殺し方を教えてもらう。 桜庭一樹は人気ライトノベル作家とのこと。 登場人物の設定がそこそこディープなのに, ストーリーは軽すぎないか?という印象。 なんだか不満。
Posted by
今年の読書感想文に選んだ本。 少女達の気持ちの描写が綺麗で、 なんかすごく賛同できた。 ラストはなんか丸投げされた感じ。 でもこの後味は私的には大好きですw
Posted by
これは、ふたりの少女の凄絶な《闘い》の記録。 ときわ姫さんにオススメされましたので読んでみました。 桜庭さんはラノベ出身だったのですね。そのせいかとてもさらさらと読めました 「賛否両論のラスト」とのことでしたが、こういうお話・ラストでしたか~。 現実でも親殺し、子殺しのニュー...
これは、ふたりの少女の凄絶な《闘い》の記録。 ときわ姫さんにオススメされましたので読んでみました。 桜庭さんはラノベ出身だったのですね。そのせいかとてもさらさらと読めました 「賛否両論のラスト」とのことでしたが、こういうお話・ラストでしたか~。 現実でも親殺し、子殺しのニュースが世間を騒がせていて「またか」と思ってしまう今日この頃。 もちろん肯定するつもりはありませんが、さつじんしゃになってしまう少女の心の動きがとても丁寧に描かれていて、そうせざるを得なかった、という気にさせられてしまいました。 そして中学生の女の子たちの行動や考え方のリアルさにはびっくり。 すでに20年くらい経過しようとしていますが、「そうだったそうだった」とうなずくことしきり。 今思えば3年間なんてあっという間ですが、あのころはその世界がすべてで、永遠に続くような気がしていました。 こどもなりにいろいろ大変だったんだよねぇ。。。 このお話はこのラストでよかったです。 きっとこの表紙のような気持ちで前へ進める日がくると信じています。
Posted by
内容(「BOOK」データベースより) 島の夏を、美しい、とふいにあたしは思う―強くなりたいな。強くて優しい大人になりたい。力がほしい。でも、どうしたらいいのかな。これは、ふたりの少女の凄絶な“闘い”の記録。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中学2年生の1年間で、あたし、大西葵一三歳は、人をふたり殺した。---どうして少年犯罪で捕まる同世代の男の子はぜんぜん飄々としてぶるってないのか。---わたしはもうだめ。こわくて…。少女の魂は殺人に向かない。そんな衝撃的なプロローグで始まる、ある少女の夏から冬にかけての記録。母親は今どきらしい自己愛のみのただの女で母性なんてない。義理の父は元漁師で今は酒浸り、暴力をふるう怪物。学校ではお笑い担当という明るい面を見せているが、本当の顔は見せられない。仲の良かった幼馴染には最近彼女ができた。夏休みのある日、これまで全く接点のなかった目立たないクラスメイト宮乃下静香と付き合うようになってから、葵の運命はひとつの方向に向かって動き出す。葵の家庭は酷いもので同情を禁じ得ないが、彼女の語り口が軽いので、陥っている状況の暗さがあまり感じられない。表面的でどこか薄っぺらいような印象も全体的に感じるが、その流れで二つの殺人が起こってしまうことに、どうしようもない無力感と無念さがある。表面上はなんともないような葵が、時々発散させる怒り(山羊に殴りかかったりアルバイト代を盗んだ父親を罵倒したり)は危険信号だったのか。静香の告白…裕福な老人の家に遺産狙いでもぐりこむ…どこかで聞いた話だと思ったら…某サスペンス小説を静香がアレンジしたもの^^;。あれ?でもそういえば肝心なこのタイトルの元ネタは全くオマージュされてないのね…。自分の受け取り・読み取り力不足のせいかもしれないが、巷の評判ほどには面白いと感じられず、なんとなく納得のいかない物足りなさが残ってしまったのが残念。
Posted by
暗い話だけど、さらっと読めてしまった。 少女の追い詰められてる感(環境的・心理的にも)が、すごいウマイと思う。桜庭さんは、この年頃の、ぐるぐるドロドロした感じを書くのがホントうまいと思う。
Posted by
中学2年生の1年間で、あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した-。これは、ふたりの少女の、血の噴き出すような闘いの記録。痛切なストーリーが胸を抉る衝撃作
Posted by
泣ける本、というより、泣きそうになる表現ばっかりの本。平気なんかじゃない、けど逃げる場所なんてない。 心をすり減らさずに生きることって、無理なんだ、きっと。 絶望だけじゃないけど、だからこそ生きるのは苦しい。
Posted by
若い頃には感じていた、独特の閉塞感というか、行き場の無さ、帰る場の無さなんかを思い出させてくれる。 年齢相応の思慮の足りなさも含めて。 折角の地方都市なんだから、多少は方言を入れて欲しかったなと思う程度の不満しかないかな。地元民としては。
Posted by