創価学会 の商品レビュー
創価学会の成り立ちを宗教学者が客観的に記述したもの。現状では客観的な書物が創価学会の閉鎖性やマスコミのスキャンダルを求める姿勢からほとんど世に出ていないとする著者の認識からこの本の必要性を感じたとのこと。 1代目は教育者が日蓮正宗に帰依したことで創設、2代目が元々経営者でカリスマ...
創価学会の成り立ちを宗教学者が客観的に記述したもの。現状では客観的な書物が創価学会の閉鎖性やマスコミのスキャンダルを求める姿勢からほとんど世に出ていないとする著者の認識からこの本の必要性を感じたとのこと。 1代目は教育者が日蓮正宗に帰依したことで創設、2代目が元々経営者でカリスマ性も高く戦後発展の礎を築く。3代目池田大作も庶民の出でカリスマ性を発揮して発展を進めた。またそのときに日蓮正宗と袂を分かつ。 高度成長期、都市には農家の2、3男が大量に流入、彼らは人脈もなく本家の仏壇を引き継ぐこともなくそこに対して都会での互助組織として創価学会が非常にワークしたとしている。それゆえ労働組合などどの軋轢も強かったが、日本の労働組合は大企業の正社員中心で、創価学会の方がポテンシャルが大きかったことが発展の可能性を高めたとしている。 公明党は元々政教分離ではなかったが、創価学会による盗聴や出版妨害などの事件により党是から宗教色がなくなって現在に至る。
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なかなか実態が明らかにならない「創価学会」。流れを含めて整理できた。高度経済成長に伴って、発展した背景が理解できた。
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値段の割に、少しページ数が少なく感じました。まあ、この本はあくまで客観的な視線で創価学会という団体を見つめる、という目的なので、仕方ない部分もありましょうが。 創価学会のできた経緯から、現名誉会長・池田大作の過去および人間像、そして創価学会がどのような団体になっているのか、どの...
値段の割に、少しページ数が少なく感じました。まあ、この本はあくまで客観的な視線で創価学会という団体を見つめる、という目的なので、仕方ない部分もありましょうが。 創価学会のできた経緯から、現名誉会長・池田大作の過去および人間像、そして創価学会がどのような団体になっているのか、どのような団体になっていくか。 このようなことをカバーしています。不満が残ったのは、創価学会と公明党の政教分離の問題については結構サラッと片付けている点です。その議論については全くの薄っぺらなものでした。 この作者は特に創価学会擁護的な書き方でも、創価学会徹底批判型な書き方もせず、中立的な立場から、無難な情報を提供してきます。 ただ、印象に残ったある段落があるので、そこだけ抜粋してみたいと思います。 『創価学会が実現しようとしたことは、ある意味で、日本の戦後社会が実現しようとしたことでもあった。……豊かな生活の実現を求めて……組織を作り上げ、組織に忠誠を尽くしながら勤勉に働き続けた。その姿は、創価学会の会員たちの姿と重なる。一般の国民は、……追求する価値については、創価学会会員と共通したものをもっているのである。』 この部分はだいぶ、なるほどな、と感じるところがありました。 創価学会と、我々は、案外紙一重な存在なのかもしれません。 ★★★☆☆
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「なるべくスキャンダルを排し、客観的に」 書くことを目指した創価学会の解説書らしいが、 まあ控えめに言っても退屈な本です…。 確かに賛美にも批判にも走ってないので 『まず知る』ためにはいい本、なのかも。 (ある程度興味なければ絶対挫折してたが) ぶっちゃけ俺もコ...
「なるべくスキャンダルを排し、客観的に」 書くことを目指した創価学会の解説書らしいが、 まあ控えめに言っても退屈な本です…。 確かに賛美にも批判にも走ってないので 『まず知る』ためにはいい本、なのかも。 (ある程度興味なければ絶対挫折してたが) ぶっちゃけ俺もコレ系については あんま知らなかったので、 「自民党と公明党の連立なんぞ、絶対認めん!!」 と思ってたが、背景を知ると なるほどねーとちょっと納得してしまったり。 まだまだ知らなければ、 この問題はうかつに論じられません。 次はどれから読もうかしらん。
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宗教学の専門家による「フラットな」視点における創価学会研究。宗教団体にも関わらず「学会」と名乗っている所以であるとか、団地に住んでいる人に会員が多い理由とかがよく理解できる一冊。自分の中ではだいぶ身近な存在ではあったものの、尋ねるのはタブーな感じもあったので、よくも悪くも正確な知...
宗教学の専門家による「フラットな」視点における創価学会研究。宗教団体にも関わらず「学会」と名乗っている所以であるとか、団地に住んでいる人に会員が多い理由とかがよく理解できる一冊。自分の中ではだいぶ身近な存在ではあったものの、尋ねるのはタブーな感じもあったので、よくも悪くも正確な知識を得るにはちょうどよいレベル感だったと思う。
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創価学会と関わりある団体を紹介してくれと依頼をうけ 手に取ったのがこの本であった。 イメージだけで公明党とのつながりや 宗教団体の気味悪さだけで 依頼を断るわけにもいかないと思い 「客観的な資料に基づき、創価学会の歴史を追い、それがいかなる性質をもつ組織であるのか明らかにする...
創価学会と関わりある団体を紹介してくれと依頼をうけ 手に取ったのがこの本であった。 イメージだけで公明党とのつながりや 宗教団体の気味悪さだけで 依頼を断るわけにもいかないと思い 「客観的な資料に基づき、創価学会の歴史を追い、それがいかなる性質をもつ組織であるのか明らかにする」と著者が序章で述べるとおり 創価学会が発展した歴史、歴代の指導者の性格などよく理解できるものであった。 創価学会は日本の社会が作り上げ、そのコミュニティ内での相互依存関係から抜け出せない事実 これらが新興宗教において創価学会が一人勝ちした理由であると理解したが まだ何かしっくりこない部分があるが それは自分のこれまでの知識や読解力が足りないからであろう。 創価学会とは何かを知らずにきた今までとは少し違った対応ができそうだ。
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創価学会についてその成り立ちから現在に至る過程が書かれている。いわゆる「創価学会の悪」について書かれているのではなく、あくまで創価学会について知るための本。
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客観的な立場から、創価学会の歴史を解説。なぜ創価学会が誕生しここまで成長したのか、とてもわかりやすく書かれている。でもやっぱり謎だけど。こういう事実を、学会員の識者の人たちはどう考えてるのかなぁ。
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創価学会のことが客観的に説明されています。 私は宗教のことはよくわかりません。ただ、創価学会=公明党のことはなんとなく知っておいて損はないかなーと思って読んでみました。「肯定も批判もしない」ということで、冷静に読むことが出来ると思います。 創価学会=公明党のことを全く知らずに、ニ...
創価学会のことが客観的に説明されています。 私は宗教のことはよくわかりません。ただ、創価学会=公明党のことはなんとなく知っておいて損はないかなーと思って読んでみました。「肯定も批判もしない」ということで、冷静に読むことが出来ると思います。 創価学会=公明党のことを全く知らずに、ニュースに出てくる「公明党」という言葉を聞いていた今まで。それに比べると、政治に影響を与える大きな団体のことなので、多少なりともその正体を知ることが出来てよかった気がします。
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創価学会と色々と揉めている新潮社からの出版ですが、意外にも中立的なスタンスに立った記述になっています。著者はオウム問題で色々な批判に晒された反省から、適度な距離の難しさを手探りで計りながら不即不離を意識して書いた感は否めず、やや遠慮しているような印象が随所に見受けられました。ある...
創価学会と色々と揉めている新潮社からの出版ですが、意外にも中立的なスタンスに立った記述になっています。著者はオウム問題で色々な批判に晒された反省から、適度な距離の難しさを手探りで計りながら不即不離を意識して書いた感は否めず、やや遠慮しているような印象が随所に見受けられました。ある程度は仕方ないことでしょうが、二次資料や他書からの引用が多い割に、将来への展望を含めてバランス良く分析を纏めていると思います。
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