日本人とユダヤ人 の商品レビュー
自分たちの国を持てず…
自分たちの国を持てずに2000年間耐えてきたユダヤ人から、「安全と水はタダ」と考えているわれわれ平和ボケ日本人は学ぶべきことがたくさんある。
文庫OFF
日本人論はいろんな人…
日本人論はいろんな人がいっぱい書いてるが、これは何?ユダヤ人との比較なんて聞いたこともない。しかも作者はイザヤ・ベンダサン?いざや、便出さん・・・
文庫OFF
ウクライナとロシアの戦争は、プーチンさんが止める、といいさえすればたぶんおわる。 なんだか、はじまってからずっとそんな感じがしている。 問題はなぜあのかしこかったプーチンさんでさえ、こうなってしまったのか。 しかも、国内にチェチェンなどのいつ破裂してもおかしくない問題を抱え、足元...
ウクライナとロシアの戦争は、プーチンさんが止める、といいさえすればたぶんおわる。 なんだか、はじまってからずっとそんな感じがしている。 問題はなぜあのかしこかったプーチンさんでさえ、こうなってしまったのか。 しかも、国内にチェチェンなどのいつ破裂してもおかしくない問題を抱え、足元で100人の死者を越えるホール襲撃事件が起きてもウクライナの関与が、といいはじめる。 これって、ウクライナのせいにしたらもっと大変なことにならないか? 判断を狂わせる何がそこにはあるということなのだろう。 しかし、それにつきあわされるロシア人はどうなる? あれは、ドストエフスキーや、プーシキンや、トルストイを生んだ国民だぞ、などとずっと考えている。 この戦争はどうしても、ウクライナ側に一理あるようにみえる。 経済的には、つらいものがあるけれども、どう考えてひっくりかえしてもウクライナのほうが信じられる。 近頃のロシアには唖然としてしまうのだ。 何か、この結び付きがたい、不条理を整理する方法はないのか。 ことは、これだけにとどまらない。イスラエルとパレスチナの戦争だ。 だが、こちらは少しみえていることがある。というのは、イスラエルが国としての経験があまりに薄いし短いということだ。 だからといって、パレスチナの人々が、殺されていい理由ならない。 たぶん、国というものは微妙にその国の指導者 のもつフィルターをとおしながらの関係をとるものなのだろう。 だから、隣り合った国には、微妙にその国どうしでないとわからない阿吽の呼吸のようなものがある。 それが決定的に欠けている感触。 こんなことが、あってこの本を手に取った。 この本は、不思議な本で実をいうと同じ本を二冊買うところだった。 ためしに、図書館に行って著者の違う同じタイトルの本を二冊かり出してみるといい。 その意味がわかるだろう。 そして、ユダヤ人とと日本人と言いながら、決定的に日本人論である。 それが、とんでもない教養に裏付けされてくりだされてくる。 名著で奇書。 ただ、ひとつ問題がないこともない。 著者のいう人間敎とでもいうべき日本人の特性の中身である。 中身に何をこれから入れることができるか、によって変わるよな、ということ。 しかも、言葉にならないことまで含んでいるだろうから、できれば少しでも徳性のようなものが増えないものか、などと考える。 戦争だけにかかわらず、大きな問題を抱えつつあるのだが、未来に対して開かれている本でそのために読みつがれてきた本なのだろう。
Posted by
「内なるゲットーと外なるゲットー」と行ったのはユダヤ人国家の父、テオドール・ヘルツェル。ユダヤ人はゲットーに押し込められているが、ゲットーの内部にいる限り、安全であり自由である(少なくとも普通の国であるならば)。しかしひとたびそこから外部に出、いわゆる「同化ユダヤ人」になるなら、...
「内なるゲットーと外なるゲットー」と行ったのはユダヤ人国家の父、テオドール・ヘルツェル。ユダヤ人はゲットーに押し込められているが、ゲットーの内部にいる限り、安全であり自由である(少なくとも普通の国であるならば)。しかしひとたびそこから外部に出、いわゆる「同化ユダヤ人」になるなら、自分の精神の周りを黒幕で包んで、全く心にもない生き方をしなければならない。これは自らの精神をゲットーに押し込めることで、これを彼は内なるゲットーと呼んだのである。「内なるゲットー、外なるゲットー」という言葉は、ヘルツェルが言い出したのであろうが、こういう見方は古くからユダヤ人の間にあった
Posted by
日本人にとって「四つ足はけがれたもの」だった ただしユダヤ人も豚だけはそうだった。 遊牧民と農耕民の生き方は全然違う イスラエルは地球の模型 日本人とは「九十日の民」 日本人は全員一致して同一行動がとれるように、千数百年にわたって訓練されている 日本は鎌倉幕府の時代に二...
日本人にとって「四つ足はけがれたもの」だった ただしユダヤ人も豚だけはそうだった。 遊牧民と農耕民の生き方は全然違う イスラエルは地球の模型 日本人とは「九十日の民」 日本人は全員一致して同一行動がとれるように、千数百年にわたって訓練されている 日本は鎌倉幕府の時代に二権分立をしている 日暮硯という日本人的政治哲学研究に適したものがある 全員一致は不自然 氷川清話は日本教を理解するのに良い資料 勝海舟はその時代の第一級の人物(世界を含めて) 「目には目を歯には歯を」の原文の意味は、傷つけたのが目なら目で償え、歯なら歯で償えであって、やり返すという意味では無い
Posted by
内田樹さんの「日本辺境論」に触発されて読みたくなった本の中の1冊でした。 なるほど!と思うところが多々ありました。
Posted by
著者も指摘しているが、日本には評論家と呼ばれている人が実に多い。特に、大きな事件が起きると、すぐに○○評論家がテレビに登場する。しかし、評論家と名乗る以上、それなりの実力が必要である。単に知識が多いだけであれば、それは○○博士としてはどうだろうか。あるいは、好き勝手な持論を展開...
著者も指摘しているが、日本には評論家と呼ばれている人が実に多い。特に、大きな事件が起きると、すぐに○○評論家がテレビに登場する。しかし、評論家と名乗る以上、それなりの実力が必要である。単に知識が多いだけであれば、それは○○博士としてはどうだろうか。あるいは、好き勝手な持論を展開するだけの人もいる。これなどは、テレビに出るのはやめて、自分のブログで吠えてみてはどうだろうか。 正確で豊富な知識があるのは当然としても、普通の人が思いもしないような新鮮な切り口(物の見方や考え方)で、目の前の事象を分析できるような人を、私は評論家と呼びたいのである。 筆者の山本氏の分析は興味深い。例えば、鎌倉幕府以降大政奉還まで続く武士の時代を、「朝廷・幕府併存」と呼び、高く評価しているのである。こういう見方は、一般的にはあまりされていないように思う。実際、歴史の学習では、朝廷の話がほとんど出てこない。 私はつい最近まで山本氏のことはよく知らなかったのだが、これを機会に少し読んでみたいと思っている。
Posted by
評論家の山本七平が、「イザヤ・ベンダサン」というユダヤ人の名前で刊行した本です。 本書では、「律法」を行動原理とするユダヤ人と対比する形で、「人間性」や「人間味」を行動原理とする「日本教徒」の特殊性を浮き彫りにしようとしています。イザヤ・ベンダサンという日本社会の外部からの観察...
評論家の山本七平が、「イザヤ・ベンダサン」というユダヤ人の名前で刊行した本です。 本書では、「律法」を行動原理とするユダヤ人と対比する形で、「人間性」や「人間味」を行動原理とする「日本教徒」の特殊性を浮き彫りにしようとしています。イザヤ・ベンダサンという日本社会の外部からの観察者の視点を借りることで、そうした特殊性をよりいっそう際立たせようという戦略が採られています。 なお、朝見定雄『にせユダヤ人と日本人』(朝日文庫)で、本書のユダヤ教に関する議論の誤りが徹底的に暴かれました。もっとも、特殊な例を一般へと拡張する「エピソード主義」は、本書に限らず日本文化論一般の通弊であり、小谷野敦の『日本文化論のインチキ』(幻冬舎新書)でも、そうした本が批判されています。アカデミックな観点からは本書の意義はなく、あくまで山本七平という個人の、日本と日本人についての見方が示された本と捉えるべきなのだろうと思います。
Posted by
山本七平「日本人とユダヤ人」。この本は1970年にイザヤ・ペンダサンの名前で刊行され、300万部を超える大ベストセラーだったのだというが、恥ずかしながら読んだのは今回が初めて。しかし、既に40年以上経つ今においても頷かされる鋭い見識には驚かされると云えようか。 もっとも共感を...
山本七平「日本人とユダヤ人」。この本は1970年にイザヤ・ペンダサンの名前で刊行され、300万部を超える大ベストセラーだったのだというが、恥ずかしながら読んだのは今回が初めて。しかし、既に40年以上経つ今においても頷かされる鋭い見識には驚かされると云えようか。 もっとも共感を覚えたのは、「ユダヤ人は、迫害されたが故に人類に対して何らかの発言権があると思ってはならない」。そして日本人は、「唯一の原爆被爆国なるが故に、世界に向かって何らかの発言権があると思ってはならない」。但しこの言葉はなかなか受け入れられることができず、時には強い反発を受ける、と著者は云うのだが・・・・。では、広島の場合はどうなのか。広島の人間としては、原水爆禁止を声高に云うのが当然のことのように見られている中で、広島の人間だからこそあえて云うべきではない、という考え方はおかしいのだろうか。思うに戦争で惨い扱いを受けたのは広島の人間に限らず、東京の爆撃でも同じくらいの人間が死んだのは事実だろう。そして何よりも、もともと戦争を引き起こした日本人がそもそも被害者であることを前提に世界にモノを云うことができるのかという疑問。それが原爆という例のない場合であったとしても。世界的に見ても、ユダヤの人々のことはもちろんのこと、もっと悲惨な戦争被害はあったろうに・・・・と。 この新書版は、2004年初版で2012年の第11版だが、最初の発刊から40数年経って版を改め発行されること自体がその価値を明らかに示している。ユダヤ人に対する深い認識とそれと対比してみせる日本人の特性が明らかに。米国の力を背景に躍進した日本は、現在はあたかも擬似欧米人のごとき扱いを受けているとは云え、将来(例えば米国がこけた後)はいつ迫害を受ける立場になるやも知れず、という警告が現実味を持って突き刺さる。卓抜した日本人論と云うべきか。
Posted by
ユダヤ人を名乗った日本人によるユダヤ論・日本論。最初の刊行は1970年。 「日本人は水と安全を無料だと思っている」という言葉はあまりに有名。日本と比較しながらユダヤ人の考え方を解説し、日本のよいところを挙げながらも当然所々に批判を挟む。 日本人とは、自覚できないほどに浸透した「日...
ユダヤ人を名乗った日本人によるユダヤ論・日本論。最初の刊行は1970年。 「日本人は水と安全を無料だと思っている」という言葉はあまりに有名。日本と比較しながらユダヤ人の考え方を解説し、日本のよいところを挙げながらも当然所々に批判を挟む。 日本人とは、自覚できないほどに浸透した「日本教」の信者であり、その宗教の根本理念は「人間性」である。その「人間性」は法外の法で規定され、言外の言で語られるため異教徒が理解するのは非常に困難だと著者は言う。 ユダヤ人を自称するだけあってユダヤ文化や聖書の知識が豊富で、ユダヤ人の考え方、そして異文化から見た日本の特殊性を知ることができる。
Posted by
