猫はなぜ絞首台に登ったか の商品レビュー
[ 内容 ] 次第に都市化しつつあった十八世紀なかばのヨーロッパでは、動物への残虐行為がいたるところで見られていた。 なかでも、パリの印刷工場で起きた事件は異様だった。 そこに勤める職人たちが、猫を一匹残らず集めてきて、皆殺しにするという事件が起こったのだ。 しかも猫に対して裁判...
[ 内容 ] 次第に都市化しつつあった十八世紀なかばのヨーロッパでは、動物への残虐行為がいたるところで見られていた。 なかでも、パリの印刷工場で起きた事件は異様だった。 そこに勤める職人たちが、猫を一匹残らず集めてきて、皆殺しにするという事件が起こったのだ。 しかも猫に対して裁判を行い、厳正なる裁判の結果、有罪判決が下されると猫たちを即席の絞首台に吊す。 事件の最大の異様さは、猫を絞首台に吊すと、そこで大爆笑が起きたことである。 これらは何を意味しているのか。 ホガースの版画とパリの事件から、秘められた謎の答えを探し出す。 [ 目次 ] 第1章 十八世紀、猥雑のロンドン 第2章 コンタは見た-印刷工たちのパリ 第3章 都市の詩学 第4章 この世は笑う 第5章 絞首刑のアーケオロジー 第6章 穀物霊と神話の力 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
Posted by
神話をからめた近代のヨーロッパ文化の研究本。図書館でちょっとお勉強のつもりで手にとったのだが、最後まで読むのがつらかった。難しい訳じゃないのだが、なんだか、理論がこじつけに思えて・・・でも、ギリシャ・ローマ神話の話や北欧神話の話はまあ、面白かったからいいか。「獣王星(樹なつみのマ...
神話をからめた近代のヨーロッパ文化の研究本。図書館でちょっとお勉強のつもりで手にとったのだが、最後まで読むのがつらかった。難しい訳じゃないのだが、なんだか、理論がこじつけに思えて・・・でも、ギリシャ・ローマ神話の話や北欧神話の話はまあ、面白かったからいいか。「獣王星(樹なつみのマンガ)」のトールやオーディンは、北欧神話から取ったって、今回初めて知った。内容もちょっとは北欧神話の影響あるんだろうか???
Posted by
大学でこの先生の授業受けました。 話の内容はこの本とリンクしてたけど、北欧神話とか中世好きな私にはとても楽しめました。
Posted by
うーん。ちょっと想像と違ったか。 勝手に「魔女裁判で一緒に燃やされた猫=魔性の存在。それに関する考察」みたいのを期待してました。(タイトルから) これはこれで悪くないと思います。が、なんかイマイチ…。こういうの好きなんですけどね。
Posted by
いまいち。中世ヨーロッパの動物裁判を例に、如何に神話が庶民の行動と結びついていたかを論証しているつもりなんだろうけど、前提的に論拠に欠ける部分が多い。そもそも馴染みの浅い神話学を馴染みの薄い中世欧州の動物裁判と紐づけても、「ふーん、それで?」で終わってしまうのがオチなのに・・・
Posted by
- 1