だれかのいとしいひと の商品レビュー
タイトルがすごくい…
タイトルがすごくいい みんな誰かの愛しい人だと思うと 生きていく勇気が湧いてきませんか??毎日が誰かの誕生日だと思うだけでおめでたいような
文庫OFF
せつない感じがイイ
どこか不器用にぎこちなく生きる主人公たちの、8つの(失)恋を描いた短編集。瞬間的に訪れる「どうにもならない」孤独や切なさを抱えながら、己と向かい合う彼女たちの姿が、自分と重なる瞬間があって、少し痛い。
yoko
オーディブルにて読了。 朗読は女優の橋本愛。 繊細な風景と心情の描写により、主人公である女性たちに感情移入させられた。 1人の時間って、自分を見つめ直せて大事だよね。
Posted by
10年近く前に買った気がするけど、何度も読み返したくなってしまう。 恋愛小説。というのもなんか違う気がする。 だいすき。
Posted by
リアルな女性の歪な恋愛を描いているのに、表現が美しいのですらすらとなぞるように読める作品ばかり。 『完璧なキス』では珍しく男性視点にて話が進められる中で、相手として現れる女性像がとても印象に残りました。
Posted by
複数人の女性の、恋愛にまつわる短編小説。 「好きってなに」ってテーマに対して、好きとか欲望とかが自分の中で明確にできなくて、分からなくなることが、昔の自分もあった気がする。好きなんてきっと最初から言語化できない、それでいいんじゃないかと思う。 一番印象に残ったのは、「誕生日休暇...
複数人の女性の、恋愛にまつわる短編小説。 「好きってなに」ってテーマに対して、好きとか欲望とかが自分の中で明確にできなくて、分からなくなることが、昔の自分もあった気がする。好きなんてきっと最初から言語化できない、それでいいんじゃないかと思う。 一番印象に残ったのは、「誕生日休暇」。 なんでこうなったんだ、もしあの時ああしていたら、まだあの人と一緒にいたのか?この人に出会えなかったのか?そんなことを時折思うことがある。 今の自分のいる場所、一緒にいる人が、すごい奇跡の連続で、ここにあるということを実感する。そして、私たちはそれぞれの行き先に向かって、時に離ればなれになることもある、また一緒に乗り合わせることもある。でもそれでいい。無理して引き留めなくても、無理して居座ろうとしなくても、会うべき人とはまた会えるし、いくべき場所にはまた行ける。そんな凧のような自由で柔軟な生き方をこれからもしていきたいなと感じた。そういう生き方が、私は好きだから。 ○特に好きなフレーズ ・だから、あたしのココロは星とかハートとか木とか、そこにあてはめるものが何ひとつ見つからなくていつまでも空洞のまんまだ。 ・変わらずにいることに価値なんかこれっぽっちもない。
Posted by
抽象画を見ているような感じ。 物語というより感情とか思いをフォーカスしているような作品。 恋愛(失恋?)に関する短編集。 全部どこか歪な愛というか、 だけどそこがすごくリアルで、 劇的な愛の作品も多い中、 形のない感情だからこそいろんな恋愛があって、 その複雑な感情を作者の独...
抽象画を見ているような感じ。 物語というより感情とか思いをフォーカスしているような作品。 恋愛(失恋?)に関する短編集。 全部どこか歪な愛というか、 だけどそこがすごくリアルで、 劇的な愛の作品も多い中、 形のない感情だからこそいろんな恋愛があって、 その複雑な感情を作者の独特な表現に絵画的な魅力を感じました。
Posted by
繊細な筆致がそれぞれの短編の主人公をありありと描き出していて良かった。みんなひっそりと生きているように見えても、必死に自分の恋愛観と向き合っているんだなと思った。
Posted by
共感できる主人公もいれば、 正直よくわからない感覚の主人公もいる。 今までであって来た人たち、 人生で巡り合ってきた人 一人一人、それぞれの記憶から消えてしまったとしても、一瞬一瞬のその瞬間が奇跡だなと改めて思った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
恋愛もの短編集なので、強烈的に印象に残るようなエピソードはなかったけれど、「あぁ、”こういう会話”ってとても角田光代さんらしいなぁ」って安心して読めてしまう。 「本当に世の中って、一見普通そうに見えても、色んな人がいるよね〜」って感じの。 人と人は、結局のところ個々の生き物なので、「ほんのちょっと」のことが、「理解できなかったり」「許せなかったり」「納得がいかなかったり」する。 そして、そんな自分にも「これだけは妙に拘ってしまう」とか「一般的な常識から外れてしまっている」部分もあって、そういうほんの些細な価値観のズレや、人間関係・人間模様を描くのがとても上手な作家さんだなぁと思う。
Posted by