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だれかのいとしいひと の商品レビュー

3.5

239件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2010/07/18

角田さん大好きなバイトの子が薦めてくれた一冊。 過去に一冊読んだ本が あんまりにもダメダメな女子の話で 次はどうかなぁ…って思ってたのですが 角田さんは、色んな話が書ける人なんだなぁって。 誕生日休暇とかバーベキュー日和とか だれかのいとしいひとが良かったかな〜。

Posted byブクログ

2019/01/16

転校生じゃないからという理由でふられた女子高生、元カレのアパートに忍び込むフリーライター、親友の恋人とひそかにつきあう病癖のある女の子、誕生日休暇を一人ハワイで過ごすハメになったOL…。どこか不安定で仕事にも恋に対しても不器用な主人公たち。ちょっぴり不幸な男女の恋愛を描いた短篇小...

転校生じゃないからという理由でふられた女子高生、元カレのアパートに忍び込むフリーライター、親友の恋人とひそかにつきあう病癖のある女の子、誕生日休暇を一人ハワイで過ごすハメになったOL…。どこか不安定で仕事にも恋に対しても不器用な主人公たち。ちょっぴり不幸な男女の恋愛を描いた短篇小説集。 《ブックデータベース より》 ①転校生の会 学生新聞の記事でみかけた「全国転校生友の会」の会合に参加した。自身は一度も転校の経験はないけれど、別れたばかりの彼が転校を繰返していたという。 ②ジミ、ひまわり、夏のギャング 過去7年間のあたしを「見守り続けてきた」ジミ・ヘンドリックスのポスターを同棲解消した元カレの家に貼ったまま、忘れてきてしまった。彼の留守を見計らい、合鍵を持って2人で過ごした部屋へ忍び込んだ。 ③バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく) 大切な友人モトコとナミちゃん。その彼氏・コーちゃんとマモちん。 あたしを加えた5人でバーベキューの計画。 大切な友人の全部が知りたいし、全部が欲しい。 あたしは、どこか病気なんだ・・・ ④だれかのいとしいひと ツネマサとのデート。姉の娘・チカを伴っての公園へくりだす。 これといった理由も原因もなく、「もうすぐツネマサとは終わるんだろうな」と思う。ツネマサもまた、そう考えていると思う。 ふとよぎる幼い頃のこと・・・父と女のひとと3人で月に一度の割合で出かけた記憶。 ⑤誕生日休暇 中途採用で勤めはじめた会社には「誕生日休暇」の制度があり、とくに予定もなかったので、出勤する腹づもりでいたが、親切心か?おせっかいか?職場の面々の計らいで、ハワイへの一人旅に赴くこととなった。立てていた予定をうっちゃり、寂れたホテルにこもりっきりだったある夜、バーで「結婚式を明日に控えた新郎」と隣り合わせる。 ⑥花畑 つらいことや苦しいことには、いつか「終わり」があると信じていた。長いトンネルの先に出口の光があるように・・・ 始まりは、弟の起こしたバイクの接触事故だった。その後、もはや「終わり」のないつらい日々が続く。 つらくて、苦しいのに、ふとしたことで微笑むわたしがここにいる。 ⑦完璧なキス ぼくはキスが好きだ。女性の身体のどの部分を触るより、性交より、射精よりずっと好きなのだ。 けれど、前カノと別れてから長らくキスをしていない。 行きかう人の唇を観察し、“完璧なキス”を妄想し、思い出に浸る。誰もぼくがそんなことを考えてるなんて思ってもいないだろう。 ⑧海と凧 近頃、些細なことで言い合いになってしまう同棲中の彼とわたし。 ある夜、彼に尋ねられた「初めての彼氏」のこと。 高校生だったわたしと、他校の男子校の彼氏とのデートは、もっぱら“海岸での凧揚げ”だった。いわゆる和凧を、持ち歩くのは憚られたので、砂浜に埋めて毎日通った。 「そこに行ってみよう」と彼が提案した。 不器用な男女の“恋愛”模様。 しばらく恋愛をしていなかったり、 振られたばかりだったり、 どちらかといえば、「ちょっと不幸」な主人公たち。 テンション低かったり、 落ち込んだりしながらも、毎日は続く。 1話1話、「不幸な題材」が消えてなくなるラストでないが、 その先・・・ 近いかもしれない、 まだまだ遠いかもしれない先に 「希望」の垣間見られる。 夫も子どももいるわたしにとって、 悲しいかな、すでに“恋愛”は昔の想いででしかない。 なので、 “恋愛”絡みの「ちょっとした不幸」も、 同じく記憶の奥底に埋もれている。 ---そんなコトがあったかすら、 とんと記憶にないほどに--- 故に、 共感するのはちょいと難しいのだが、 “恋愛”真っ最中の読者の中には、 現在の心境とリンクするものがあったりするかもしれない。 角田氏って、 誰にでも、どこにでも転がっているような “恋愛”を描くのはとても上手いと思う。 著者のエッセイも評判が良いようだが、 あまりこのジャンルを読むことのないわたし・・・ 過去に読んだ 『三面記事小説』や 『八日目の蝉』のような、 ミステリー寄りの作品は断然好きなので、 「そっち方面の作品を書いてくれないかしら」 と、願ったりしている。 《2010年5月7日 読了》

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2010/05/05

短編集なので さくさく読めます。 主人公はみんな 幸せかそうじゃないかと問われたら しあわせじゃないほうの人たちだと思う。 どこかでかなしく、さびしいひと。 好みなのは 「バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく)」 「だれかのいとしいひと」 「誕生日休暇」 「海と凪」 あた...

短編集なので さくさく読めます。 主人公はみんな 幸せかそうじゃないかと問われたら しあわせじゃないほうの人たちだと思う。 どこかでかなしく、さびしいひと。 好みなのは 「バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく)」 「だれかのいとしいひと」 「誕生日休暇」 「海と凪」 あたり。

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2010/04/10

ちょっと疲れている日にでも気軽に読める短編集。個人的には不幸続きの女の人が出てくる話(タイトルはなんだっただろうか?)が印象に残った。つらいことが続き、底がみえないとき、普段ではなにも感じないだろうことが大事にみえたりするんだよなぁ。

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2010/03/30

だれかのいとしいひと。 もうこの題名だけで、切なくなります。 内容が好きなのは 「ジミ、ひまわり、夏のギャング」 「バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく」 「誕生日休暇」 「花畑」 かな。 特に「バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく」。 大切にしたいのに...

だれかのいとしいひと。 もうこの題名だけで、切なくなります。 内容が好きなのは 「ジミ、ひまわり、夏のギャング」 「バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく」 「誕生日休暇」 「花畑」 かな。 特に「バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく」。 大切にしたいのに 大好きだから傷つけたくないのに とても汚い方法でしか その気持ちを満たすことが出来ない。 不器用。 でも、大好きなものや大切なものを 手放したくない。 そんな、やるせない感じがたまらない話です。 一番印象に残っているのは 「誕生日休暇」。 淡々と語られる「運命のいたずら」は 何だかとても切ない。 この一冊に詰まった 「やるせなさ」をぜひ感じてもらいたいです。

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2010/04/13

短篇集。 「ジミ、ひまわり、夏のギャング」が好きだ。 元彼を想う女の話。 ソファに腰掛けていると、思いだし、動き出す無数の影。過去の二人の幻が見える。そのシーンが好きだった。 幸福が悲しみになる、そんな心がずんと深く伝わってきた。 この短篇集はどれもこれも、悲しくて愛しいものが...

短篇集。 「ジミ、ひまわり、夏のギャング」が好きだ。 元彼を想う女の話。 ソファに腰掛けていると、思いだし、動き出す無数の影。過去の二人の幻が見える。そのシーンが好きだった。 幸福が悲しみになる、そんな心がずんと深く伝わってきた。 この短篇集はどれもこれも、悲しくて愛しいものが詰まった作品だった。

Posted byブクログ

2010/03/05

角田光代さんに、「ちょっぴり不幸な」恋愛を書かせたら右に出る者はそういないのではないか。 どこか理解できなくて、でもどこかで自分にも共通するところもあって、そんな主人公たちに魅了されてしまう。

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2010/02/09

好きという気持ちがなんなのか、 いつからか分からなくなっていた。 離れてみて、分かったような気がした。

Posted byブクログ

2010/01/05

負け犬脱却小説。 まだまだ恋だって人生だって、いくらだってやり直せるもの。 そういう勇気をもらえます。

Posted byブクログ

2009/12/29

細切れ時間に少しずつ読んだのでどっぷり浸かれなかった。あとがきをよんで、あーこういう風に読んだら素敵な話だったんだと分かった。好きな話は「誕生日休暇」と「海と凧」

Posted byブクログ