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空中ブランコ の商品レビュー

4.1

625件のお客様レビュー

  1. 5つ

    197

  2. 4つ

    247

  3. 3つ

    143

  4. 2つ

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義父のヅラが良い

表題作、悩めるやくざの「ハリネズミ」も良いが、義父のヅラをとってしまいたい衝動にかられる症状の作品に深く感情移入した。作者の魅力が出た作品。

平塚 泰司

おもしろい!

破天荒な精神科医・伊良部が帰ってきた!今回の犠牲者(=患者)は5人。それぞれ深刻な(はずの)悩みを打ち明けるも、返ってくる言葉は……。これは、新感覚の癒しか!? 第131回「直木賞」受賞。

yama

2026/03/18

第131回直木賞受賞作。伊良部シリーズ第二作となる連作短編集。 前作に続き、破天荒な精神科医・伊良部のキャラクターは一切ぶれることなく健在であり、その強烈な存在感が物語全体を引っ張っていく。見た目や言動はどこか現実離れしているが、不思議と患者の本質を突くような振る舞いを見せる点...

第131回直木賞受賞作。伊良部シリーズ第二作となる連作短編集。 前作に続き、破天荒な精神科医・伊良部のキャラクターは一切ぶれることなく健在であり、その強烈な存在感が物語全体を引っ張っていく。見た目や言動はどこか現実離れしているが、不思議と患者の本質を突くような振る舞いを見せる点が印象的である。 登場する患者たちはそれぞれ異なる悩みや症状を抱えているが、伊良部の型破りな診療によって、思いもよらない形で状況が変化していく。その過程はユーモラスでありながら、どこか人間の本質を突いているようにも感じられる。 短編集としての完成度も高く、各話ごとにしっかりとしたオチが用意されている点は本作でも健在である。軽快な文体とテンポの良さも相まって、最後までストレスなく読み進めることができた。 コント、漫画の脚本として読んでる自分がいた。 実写では松尾スズキが演じキャスティングも絶妙。 個人的には安西先生(スラダン)、ダイジョーブ博士(パワプロ)、バカボンのパパ、志村けんが目に浮かんだ。 次作も安定している事でしょう。

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2026/02/28

いやもーやっぱり面白かった! 伊良部シリーズを求めて図書館へ。 読切だから良いかなって「空中ブランコ」を手に取ったけど、ほんっと面白い。 でここであのヤクザが出てくるのね!笑 マユミちゃんの絶妙な立ち位置がほんとに好きすぎて、伊良部先生のダメ具合を知ってても適当にあしらうところが...

いやもーやっぱり面白かった! 伊良部シリーズを求めて図書館へ。 読切だから良いかなって「空中ブランコ」を手に取ったけど、ほんっと面白い。 でここであのヤクザが出てくるのね!笑 マユミちゃんの絶妙な立ち位置がほんとに好きすぎて、伊良部先生のダメ具合を知ってても適当にあしらうところがツボすぎて好きだなぁ。 自分にも刺さるところがあったので結構入り込んで読めたなぁ

Posted byブクログ

2026/02/17

風変わりな精神科医のもとを訪れる患者さんの話。患者にとっては深刻な悩みも変わり者の医者のおかげかせいか、軽く前向きに変わってしまう。気持ち一つだか、気持ち一つを変えることって簡単なようで難しいようで。先生の風変わりが一方向しか見えず苦しくなった患者の視点を別の方向から眺めるスイッ...

風変わりな精神科医のもとを訪れる患者さんの話。患者にとっては深刻な悩みも変わり者の医者のおかげかせいか、軽く前向きに変わってしまう。気持ち一つだか、気持ち一つを変えることって簡単なようで難しいようで。先生の風変わりが一方向しか見えず苦しくなった患者の視点を別の方向から眺めるスイッチになるのかな。 そして、最後の章に素敵な文章を見つけました。 人間の宝物は言葉だ。一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが言葉だ。 言葉や本の出会いのありがたさをまた見つけました。

Posted byブクログ

2026/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伊良部先生、自分の家族とか親戚にいたらたまったもんじゃないけど、悩みがあったり落ち込んだりした時に話聞いてもらえたらどんなに楽になるだろうと思った。 先生自身のやばさが救いになる。ガン見されながらビタミン注射打ってもらいたい。

Posted byブクログ

2026/01/26

 ちょっと前に奥田英朗さんの「コメンテーター」を読んでみました。  結果、採録されていた短編のすべての作品が大満足というわけではありませんでしたが、試しに、その前作である本書も手に取ってみたという次第です。  こちらも短編作品集で、どれも面白かったのですが、強いていえば、収録され...

 ちょっと前に奥田英朗さんの「コメンテーター」を読んでみました。  結果、採録されていた短編のすべての作品が大満足というわけではありませんでしたが、試しに、その前作である本書も手に取ってみたという次第です。  こちらも短編作品集で、どれも面白かったのですが、強いていえば、収録された5作品を読んで私がつけた星取表は “2勝2敗1分” でした。

Posted byブクログ

2026/01/19

マユミちゃんがどんどん愛おしくなってきました。 伊良部先生(博士?)が近くにいたらメンタル病んでも突飛な考えに圧倒されて冷静になれるんだろうなぁ…といて欲しいけど、かなりいて欲しくない人物だとしみじみ思います

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2026/01/05

伊良部が面白すぎた。 ヅラの回ではニヤニヤと笑ってしまった。短編集ということもあって軽快な話が多かったが、真剣な悩みと様子のおかしい医者のコントのようなやり取りが愉快で、情景が浮かんで楽しかった。 さまざまな脅迫観念を抱いている人たちが登場したが、ホットコーナーでの、期待の新人が...

伊良部が面白すぎた。 ヅラの回ではニヤニヤと笑ってしまった。短編集ということもあって軽快な話が多かったが、真剣な悩みと様子のおかしい医者のコントのようなやり取りが愉快で、情景が浮かんで楽しかった。 さまざまな脅迫観念を抱いている人たちが登場したが、ホットコーナーでの、期待の新人が持て囃され、自分が負けるはずないと頭では理解していても、心の奥底で不安に駆られている自分、というのは感じたことある気持ちで強く共感できた。

Posted byブクログ

2025/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伊良部シリーズ② 悩みを抱え、伊良部総合病院の神経科の扉を開けると甲高い声が迎え入れてくれる。 「いらっしゃーい」 注射が大好きで、患者にはとりあえず注射を打つ。そして、なんでも首を突っ込む大胆な性格で空中ブランコに挑戦し、野球を始めたがり、作家になり印税生活を目指す伊良部先生。 同級生の間で、伊良部先生の大学卒業に、秋篠宮殿下のご成婚特赦説や、医師国家試験合格にはフリーメーソン関与説が出るなど、学生時代から、しっかりめちゃくちゃな模様。 伊良部先生の破天荒さに笑いました。電車で読むのは危険です。 悩んでいた患者さん達が、伊良部先生に振り回され、怒りながらも、いつしか自分自身を振り返り、原因に気がついていく。 伊良部先生は何も変わっていないのに。 何より、患者さんが、周囲の人への嫉妬や不信感を抱いていたのが、相手を知る事ができ、周囲の気遣いに気づかいや優しさに気づいていく姿にホッコリしました。

Posted byブクログ