無名の人 石井筆子 の商品レビュー
実家がある長崎県大村市出身の方の生涯を綴った図書。僕の中では今後なんどか読んでいくことになる本だと思います。
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石井筆子とは、鹿鳴館の華とも呼ばれ、仏英語に長け、米国へ派遣されたり、また女子の自立を目指した女子教育をしたとされる人。その道では津田塾大学の創始者 津田梅子が有名だが、2人は朋友である。この書籍では、筆子の人生を全体的に浮かび上がらせようとしているので、このような革新的、進歩的...
石井筆子とは、鹿鳴館の華とも呼ばれ、仏英語に長け、米国へ派遣されたり、また女子の自立を目指した女子教育をしたとされる人。その道では津田塾大学の創始者 津田梅子が有名だが、2人は朋友である。この書籍では、筆子の人生を全体的に浮かび上がらせようとしているので、このような革新的、進歩的な明治の女性としての側面が強く描かれているように感じられる。さらにその後、日本の障害児教育の母と言われるにいたり、愛情、人生のすべてをかけて、石井亮一と滝乃川学園で奮闘する。滝乃川学園での彼女の「愛情」部分をクローズアップしたのは、『天使のピアノ』ネット武蔵野出版どちらの本にも、多くは触れられていないが、石井筆子を知ろうとすると、勝海舟や島崎藤村などの歴史上の著名人とのかかわりが見えてくる。今まで無名(むみょう)の人であった石井筆子を知ることは、近代史を知ることにつながる。
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