荊の城(下) の商品レビュー
『半身』がおもしろかったんだよなぁと手に取り。 ヴィクトリア朝がドンピシャで好みなんですよね。 良い意味で混沌とした不潔感が文章の中に再現されてて、やっぱりこちらもおもしろかった! 信じてたのに覆される感もたまらんです。 そう言う意味では『半身』よりもディープかも。
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下巻は2部の続き(モード視点)から始まり、事件の真相を読者とモードは知ることになる。そして3部はスウ視点に戻り、ロンドンに帰るために奮闘する冒険譚のようになった。何も知らないスウがいつ真相を知ることになるのかハラハラしたし、育ての母親のこと、モードのことを想うスウの心情が哀れだっ...
下巻は2部の続き(モード視点)から始まり、事件の真相を読者とモードは知ることになる。そして3部はスウ視点に戻り、ロンドンに帰るために奮闘する冒険譚のようになった。何も知らないスウがいつ真相を知ることになるのかハラハラしたし、育ての母親のこと、モードのことを想うスウの心情が哀れだった。最後は収まるところにきちんと収まったのかな……結局、2人の少女の純愛の話だったんだなあ……。
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背徳感とミステリーは相性がよいのかな。 良心の呵責にとらわれて騙したつまりが、嵌められていたスウ。いっぽう、紳士に泥棒ファミリーへと連れてこられたモードはとんでもない真実を知る。 途中の経過がかなり退屈なので、飛ばし読みしたが、筋は拾えた。 諸悪の根源たちは最後に成敗されるのだが、ひょっとすると、リチャードもサクスビー夫人ですらもさほど悪人ではないのでは、と思える部分もある。金欲にとられた人間はみずからを滅ぼす、というのが本作の教訓なのだろうか。二人の誤解が解けるラスト。 しかし、個人的にこういう騙し愛みたいなのは好きじゃない。物語としては面白いのだけど。
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あらすじから想像もできない展開に巻き込まれる。すごいロマンスだ。 スーザンとモード、2人のヒロインが魅力的なのでぐいぐいと読ませる。
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上巻の第一部終了から、怒涛の勢いで読み終えた。 スウとモード、二人が翻弄される運命に、展開がどうなるのかハラハラしながら読み終えた。 言うなれば女はどこまでいっても母親で、情をかけて育てた子どものことを最終的には見捨てられない宿命なんだろうな。そういうところは女性作者らしい、と思...
上巻の第一部終了から、怒涛の勢いで読み終えた。 スウとモード、二人が翻弄される運命に、展開がどうなるのかハラハラしながら読み終えた。 言うなれば女はどこまでいっても母親で、情をかけて育てた子どものことを最終的には見捨てられない宿命なんだろうな。そういうところは女性作者らしい、と思ったりした。 下巻の表紙絵の指先が妙になまめかしくて、物語に似合っている。
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十九世紀ロンドンが舞台のスリリングで妖しく蠢くミステリー。 下巻はいろいろと描写もエグくて、なんか哀れでもう見てられなかった。 諸悪の根源はむごくも最期を迎えて、あんなに願った解放は唐突に訪れたけど、何も知らず何も知らないフリをしていた無邪気なあの頃には戻れない。 朽ち果てた荊の城で全てを知って通じ合えたラストのワンシーンが悲しくも美しい。
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とにかく面白くて、ドラマチック。 波瀾万丈です。 ディケンズ的と評される作品は色々ありましたが、この作品が一番でしょう。 ディケンズよりも濃いほど、複雑に絡み合う展開。
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後半は、どうなるのかすごくドキドキして、一気読み。 今ちょうど英国メイドマーガレットの回想も読んでるところ。 合わせて読むと、茨の城の異常さが半端なく。怖い。 19世紀はまだ闇の時代ね… よくでてくるロマンス小説からは伝わらないロンドンの汚さや、闇が伝わってくる。 精神病院...
後半は、どうなるのかすごくドキドキして、一気読み。 今ちょうど英国メイドマーガレットの回想も読んでるところ。 合わせて読むと、茨の城の異常さが半端なく。怖い。 19世紀はまだ闇の時代ね… よくでてくるロマンス小説からは伝わらないロンドンの汚さや、闇が伝わってくる。 精神病院のくだりは、すごく狂気が移りそうな気分に。 気分が小説に引きずられてしまうので、ナィーブなときには読まないほうが吉。 レベッカが、好きな人は好きなんじゃないだろうか、これ。 空気の匂いまでが伝わる小説は久しぶり…ほかのサラ・ウォーターズの小説も読んでみようかな
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訳が良かった。 ストーリーは騙し騙されで面白かったけど、どの登場人物も好きになれずイライラされられたのでこの作品が好きかというとあまり・・・という感じです。
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