灰夜 の商品レビュー
新宿以外の場所での活…
新宿以外の場所での活躍が、想像できなかった鮫島。その彼が、自殺した元同僚の法要のために、その地元へ赴く…。元同僚の幼馴染とその恋人、そして彼を慕っていた幼馴染の妹。「新宿鮫」の威光が届かぬ地での鮫島の悪戦苦闘。いつもどおりの作者の息も付かせぬ展開に身を任せていると、あっという間に...
新宿以外の場所での活躍が、想像できなかった鮫島。その彼が、自殺した元同僚の法要のために、その地元へ赴く…。元同僚の幼馴染とその恋人、そして彼を慕っていた幼馴染の妹。「新宿鮫」の威光が届かぬ地での鮫島の悪戦苦闘。いつもどおりの作者の息も付かせぬ展開に身を任せていると、あっという間に読み終えてしまうこと、間違いなし、の作品です。シリーズ中他の作品とは、ちょっと毛色が異なるこの一冊、鮫島のサイドストーリーとして、ファンには読み逃すことのできない一冊ではないでしょうか? 鮫島が握る警察上層部の秘密、その入手経路が
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舞台が新宿から外れた…
舞台が新宿から外れたということで、シリーズの中では異色作。冒頭から度肝を抜く。常にスピードある展開とともに読者サービスともいえる美女や濃いキャラの登場で楽しませてくれるが、どの話にも共通していえるのは、太い中心軸が、強い力で作品を支えているということだ。一作ごとに訴えるものが濃く...
舞台が新宿から外れたということで、シリーズの中では異色作。冒頭から度肝を抜く。常にスピードある展開とともに読者サービスともいえる美女や濃いキャラの登場で楽しませてくれるが、どの話にも共通していえるのは、太い中心軸が、強い力で作品を支えているということだ。一作ごとに訴えるものが濃くなってきていると思う。今回は北朝鮮、在日、帰化問題がキーワード。
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シリーズ7作目という…
シリーズ7作目ということで意外な趣向から始まる。鮫島は闇に包まれた檻の中で目覚めるのだ。一体、何が起きたのか、最初から読む者を引き込む開巻だ。そして、シリーズの発端となった自殺した同僚・宮本の存在が、再度クローズアップされてくる。そのことで鮫島が何を背負って戦い続けているのか、も...
シリーズ7作目ということで意外な趣向から始まる。鮫島は闇に包まれた檻の中で目覚めるのだ。一体、何が起きたのか、最初から読む者を引き込む開巻だ。そして、シリーズの発端となった自殺した同僚・宮本の存在が、再度クローズアップされてくる。そのことで鮫島が何を背負って戦い続けているのか、もう一度読者へ確認させることになる。本作品は地元の新宿を離れ、なじみの面々が誰も登場しない土地での戦いとなっており、彼の真情が鮮明に浮かび上がってくる構成だ。
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新宿鮫シリーズ第七弾…
新宿鮫シリーズ第七弾。新宿を離れた街で事件に巻き込まれた鮫島の戦いを描く。序盤が期待をあおる感じだったので、終盤は尻すぼみに感じた。
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所轄(新宿)じゃない…
所轄(新宿)じゃないところで、事件を追う刑事って、ヤッパリ大変そうだ。鮫島には、ヤッパリ不夜城・新宿で思いっきり暴れて欲しい。
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友人の法要に訪れた南…
友人の法要に訪れた南の地で拉致されてしまう鮫島。鮫島を拉致したのは一体誰なのか、そして目的は・・・。「新宿鮫」こと鮫島刑事の活躍するシリーズ第7弾です。今回も鮫島は格好良かった・・・。
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シリーズ第7弾は番外編のような1冊。前回のラストでのモヤモヤを抱えて亡き同僚の七回忌に参列した鮫島。そこでかつての宮本の親友に遭遇し交流を深める。そこまではモノトーンな感じだったのだが、何故かしら拉致されたことから一気にトップスピードに加速していく。作者の大沢さんが好きなチャンド...
シリーズ第7弾は番外編のような1冊。前回のラストでのモヤモヤを抱えて亡き同僚の七回忌に参列した鮫島。そこでかつての宮本の親友に遭遇し交流を深める。そこまではモノトーンな感じだったのだが、何故かしら拉致されたことから一気にトップスピードに加速していく。作者の大沢さんが好きなチャンドラーのロンググッドバイを思わせる友情、そして作者の中でも随一かもしれないノワール感。ここは一体どこだ?日本か?という事件の起こり方だが読ませる力量は流石。番外編らしい?ラストの余韻も忘れ難い。
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最期は望むようなエンドを迎えなかったが、事件は一件落着を見ることができてスッキリはした。 本心では、古山社長は生き残って欲しかったし、上原は捕まって欲しかった。 警察内部の汚さや公安警察の狡猾さ、セクショナリズム、対北朝鮮への対応など、闇の世界を知ることのできるこのシリーズは、と...
最期は望むようなエンドを迎えなかったが、事件は一件落着を見ることができてスッキリはした。 本心では、古山社長は生き残って欲しかったし、上原は捕まって欲しかった。 警察内部の汚さや公安警察の狡猾さ、セクショナリズム、対北朝鮮への対応など、闇の世界を知ることのできるこのシリーズは、とても興味深い。 この作品は、10年ぐらい前に読んだが、再読しても楽しめた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新宿鮫 シリーズ7巻目 物語は鮫島が監禁されている所から始まる。 同僚であった宮本の7回忌に出席する為、休暇を取り、九州県北部に鮫島は行った。 7回忌に出席した鮫島は、その後どういう訳か、人気の無い山奥に拉致され、檻の中へ監禁されてしまう。次第に体力を奪われ、生命の危機を覚える鮫島。 見知らぬ土地で、鮫島の孤立無縁の戦いが始まる。 福岡の指定暴力団「十知会(とおちかい)」、地元の暴力団 鹿報会(かほうかい)、麻薬Gメン、県警の悪徳刑事、朝鮮の破壊工作員、地元の有力者とが関わってくる。 最後はまるで、映画を見ているような緊迫する場面が続く。 宮本が鮫島に託した秘密の手紙の内容は、今回は明かされなかった。次回以降、いつかは明かされるのだろう。 面白かった。
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鮫の旦那が拉致監禁?ずいぶん命知らずな連中がいるもんだと思ったら、そこは新宿から遠く離れた、かつての同僚・宮本の故郷だった。「宮本の遺書」は新宿鮫開始当時から鮫の旦那のお守りでもあり、切り札でもあった。決して望んだモノではないが、鮫の旦那にに託した宮本は策士だったのかもしれない。...
鮫の旦那が拉致監禁?ずいぶん命知らずな連中がいるもんだと思ったら、そこは新宿から遠く離れた、かつての同僚・宮本の故郷だった。「宮本の遺書」は新宿鮫開始当時から鮫の旦那のお守りでもあり、切り札でもあった。決して望んだモノではないが、鮫の旦那にに託した宮本は策士だったのかもしれない。宮本の故郷で、望まぬのになぜか巻き込まれたしまう。鮫の旦那の存在そのものが異物。だが、手を出していい相手ではない。土地勘もなく、頼れる組織もない中で、あがく鮫の旦那は、情に厚く、理不尽に屈しない男臭い男だった。
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