みちたりた痛み の商品レビュー
恋愛短編集 まずタイトルが素敵! とっても読みやすかった、サクサクとあっとゆーまに読み終えてしまった 年代的には少し前なのかな、バブリーな感じも多少はあったけどそこまで違和感も無く ありきたりな恋愛って感じではなかったし、ハッピーエンドとは言えないかもしれないそれぞれの終...
恋愛短編集 まずタイトルが素敵! とっても読みやすかった、サクサクとあっとゆーまに読み終えてしまった 年代的には少し前なのかな、バブリーな感じも多少はあったけどそこまで違和感も無く ありきたりな恋愛って感じではなかったし、ハッピーエンドとは言えないかもしれないそれぞれの終わり方がわたしは好きだった 一つの話の登場人物が、次の話の主人公になっててすべて繋がっていく感じです
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「中年前夜」からの甘糟作品二冊目。 序盤はバブリーな内容に興味が持てなかったものの、ワン・アイド・ジャック以降、登場人物に深みが出たことにより少し面白く。 たとえばそれは、 アッピアでは哀愁を漂わせていた川上老人がワン・アイド・ジャックでは品性のかけらもないように描かれていた...
「中年前夜」からの甘糟作品二冊目。 序盤はバブリーな内容に興味が持てなかったものの、ワン・アイド・ジャック以降、登場人物に深みが出たことにより少し面白く。 たとえばそれは、 アッピアでは哀愁を漂わせていた川上老人がワン・アイド・ジャックでは品性のかけらもないように描かれていたり、 アロマフレスカではろくでもない恋人だった亮輔がワン・アイド・ジャックでは「品定め」される立場になって翻弄されていたり、 キャンティ、ブルディガラ、モレスクのそれぞれで、英子、あゆみ、美香との関係を通して浮き彫りになっていく大沢の強さと脆さだったり。 そういう点ではよくできた連作短編集。 以下、解説抜粋。 「アッピア」では外面しか記されていなかった美也子が「更科堀井」「アロマフレスカ」と読みすすむうちに血が通い、肉がつけられ、心を添わすことさえ可能なひとりの女になっていく。あゆみの目線で描かれた「ブルディガラ」の大沢と、「モレスク」の彼は、同じ男でありながら、まったく違う顔を見せる。こうした小説作法は珍しいものではないが、当然、章ごとに登場人物を一新するよりも、著者自身が物語に、深く関わらなければ描けない。
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奥田英朗がおもしろすぎるので、早く読み終わってしまった時の保険に買ったのであったが、何ともかんとも素晴らしい作品だった。保険とはいえ、ジャケットとタイトルに魅かれたのは事実。 甘糟りり子の作品を読むのはこれが初めてで、名前を知ったのもこの時。 実在のレストランを舞台に繰...
奥田英朗がおもしろすぎるので、早く読み終わってしまった時の保険に買ったのであったが、何ともかんとも素晴らしい作品だった。保険とはいえ、ジャケットとタイトルに魅かれたのは事実。 甘糟りり子の作品を読むのはこれが初めてで、名前を知ったのもこの時。 実在のレストランを舞台に繰り広げられる人間模様。男と女の物語。しかし私のような庶民の生活とは全くかけ離れた、正直言ってあこがれのような世界の住人が描かれているのである。私の収入では、1年に一度の贅沢のような食事の場面が普通の生活の一部として描かれ、そんな中お金と時間を持て余して、それをどうやって使うかということに頭を悩ませるような人々。であるが、そこに登場する人物の悲哀には共感させられる。住む世界は違うが人間くさいのである。 とある話では端役であったものが他の話では主人公になっていたりするという、私の世代ではタランティーノ的とでも言うべき、今ではよくありがちな手法ではあるが、人間描写に深みを感じさせるものがあり、それがとても効果的で作品のおもしろさを増しているのである、1話読み終わっても次が気になる・・・全部で8編からなっている。 この作品のタイトルのような「みちたりた痛み」を味わうようなことが私の今後の人生にはたしてあるものだろうか・・・などといぶかしげに思ったりもするが、この一冊で、甘糟りり子という作家に興味を持った。次に出会う作品も期待してしまうな、これは。
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実際のレストランの名を冠した連作短編小説8編。 最後まで読みきったけど・・・お金持ちにも色々あるんだよ、ということでしょうか。おしゃれでしょ、って書いてある小説にしか読めなかった私は、この階級ではないということだ。
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実在するレストランが登場。知っている店名もあったが、足を踏み入れたことはなし。行けるような余裕もないですしね。
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