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クリスマス・プレゼント の商品レビュー

3.7

125件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    2

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2021/12/28

J,ディーヴァ得意の「大どんでん返し」が、次々と押し寄せる。しかも必ずしも「勧善懲悪」ではなく、あと味の異なるものばかり。 前書きで「作者は読者に責任を負っている」と言い、長編では期待される結果を裏切らないように作ったという。 それが短編では、あと味が妙などんでん返しの結末を意...

J,ディーヴァ得意の「大どんでん返し」が、次々と押し寄せる。しかも必ずしも「勧善懲悪」ではなく、あと味の異なるものばかり。 前書きで「作者は読者に責任を負っている」と言い、長編では期待される結果を裏切らないように作ったという。 それが短編では、あと味が妙などんでん返しの結末を意識して取り入れている。 そこが、なんとも楽しそう。 短編って「イイね」ってこと……。

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2021/09/04

どの短編もテンポよく読み切れる。ただ、一冊読了した後、どれが一番おもしろかったと問われても「コレ」という一編が思い浮かばない。

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2021/06/22

ライムの短編は面白かったが…。他のはどうにもシニカルな結末ばかりでやや食傷気味。シェイクスピアの短編のように、オチのわからない話もあった。

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2021/03/12

16篇の短篇、安定した出来。作者の才能が偶然でないことが必然である。 全篇に何かしらの仕掛けがあり、またそれらに嫌味がなく素直に受け入れられるのが嬉しい。特に、池田真紀子訳が良い、個人的には。 ただ、やはり海外作品特有のクセは否めない。例えば本作で、「ティッシュ」は「クリネッ...

16篇の短篇、安定した出来。作者の才能が偶然でないことが必然である。 全篇に何かしらの仕掛けがあり、またそれらに嫌味がなく素直に受け入れられるのが嬉しい。特に、池田真紀子訳が良い、個人的には。 ただ、やはり海外作品特有のクセは否めない。例えば本作で、「ティッシュ」は「クリネックス」となる。 また、連城三紀彦を超えなかったことにも言及しておく、これまた個人的に。

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2021/03/01

面白い。どの話も、最後にどんでん返しが用意されていることが多く、話としてもしっかりまとまっていて面白い。 ジョナサンがいない 叙述トリックというべきか、男の正体と女の目的がわかった時のスッキリ感 ウィークエンダー  サービス料として ビューティフル 美しさ、というものが時に人...

面白い。どの話も、最後にどんでん返しが用意されていることが多く、話としてもしっかりまとまっていて面白い。 ジョナサンがいない 叙述トリックというべきか、男の正体と女の目的がわかった時のスッキリ感 ウィークエンダー  サービス料として ビューティフル 美しさ、というものが時に人生を狂わせることも…面白い 身代わり  見解 三角関係 これぞ叙述トリック 被包含犯罪 シリーズ化して欲しい。すっきり 宛名のないカード 嫌ミス系かな。 クリスマス・プレゼント どんでん返しからのどんでん返し、からのどんでん返し。すっきりします。 超越した愛 この小説をここまで読んだ人は、割と序盤にオチに気づくかな。 パイんクリークの未亡人 強い女。これもどんでん返し系だけど、最後のところはやはりもうここまで読んだ人は気づくかな。 ひざまずく兵士 ブラックジョークが聞いたオチで秀逸。

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2020/12/23

このミス海外編2017年版2位。ジェルリー・ディーヴァー初の短編集。短編16編は流石にしんどい。表題作のみがリンカーン・ライムシリーズでその他はいろんな設定。面白いのも何作かあったけど色々あり過ぎてあんまり覚えてない。設定が多様なので状況理解するのがしんどくて。もともと短編集苦手...

このミス海外編2017年版2位。ジェルリー・ディーヴァー初の短編集。短編16編は流石にしんどい。表題作のみがリンカーン・ライムシリーズでその他はいろんな設定。面白いのも何作かあったけど色々あり過ぎてあんまり覚えてない。設定が多様なので状況理解するのがしんどくて。もともと短編集苦手なもんで。まあ、季節的には良かったかも。

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2020/05/07

リンカーン・ライムシリーズは好きですが、短編は初めて。 気持ちよく騙されます。見事な仕掛けと16話というお得感。 結末を読んだ上で、気を取り直してもう1回読み直してしまう話もありました。

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2020/01/26

池袋・梟書茶房で出会った本。 (全ての本にカバーが掛けられて売られており、あらすじで本を選ぶ体験) 買ったときは、1月にクリスマス・プレゼントって本を引くってどんな状態wと思ったが、読み始めたら止まらなくなった。

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2020/01/05

クリスマスにふさわしい気の利いた短編集で、ページを開くのが楽しみだった。ただ、ディーヴァーの短編というのは知らなかったので、海外フェアに入っていなかったら読まなかったかもしれない。 ビギナー向きだったし、すぐに読めそうだったが、文庫で600ページ近く、読み終わるのに時間がかかった...

クリスマスにふさわしい気の利いた短編集で、ページを開くのが楽しみだった。ただ、ディーヴァーの短編というのは知らなかったので、海外フェアに入っていなかったら読まなかったかもしれない。 ビギナー向きだったし、すぐに読めそうだったが、文庫で600ページ近く、読み終わるのに時間がかかった。 短編というと最後のどんでん返しとが、気が利いたコント風とか、パズルを解く楽しみとか、短い中にも遊びがあるものが多い。 これはディーヴァーらしくというのか、短編といえどもストーリー性があって、読んでいると物語が出来上がる、それが面白いこともあれば何か少し気合が入りきらないものもあった。 「ジョナサンがいない」「サービス料として」 だまそうとして馬鹿な失敗する。計画を煉りつくしたつもりで墓穴を掘ってしまう。 「三角関係」 どうも他に好きな人が出来たらしい。「三角関係」という本を買ってきてじっくり読んで研究をする。この手なら相手をうまく殺せるのではないか。何食わぬ顔をして、一緒に猟に出かける。ここだ!と本の通りの場面は逃したが、何とか目的は達した。さて空港まで帰ってきたら。 これは最後でやられた。そうだったのか。これオススメ、巧い。 もう一編 「この世はすべてひとつの舞台」 シェークスピアが意欲的に脚本を書いていた頃だという時代がかった物語が実にうまい。 芝居を楽しんで帰り道、名士だった父親がムルタにはめられた話を聞く。今は好きな芝居代もやりくりする生活だ。敵は父親の土地を元に肥え太っている。復讐だ。橋の上で決闘だ。今ではムルタは宮中にまで取り入っている男である。決闘の声で治安官が駆けつけた時にはムルタは橋から突き落とされ岩に頭をぶつけて死んでいた。 裁判が行われた、犯人にされたクーパーは申し開きにこういった。 「わたしたちは芝居の稽古をしていたのです、そこに通りかかったムルタさまが、私があまりに下手で稽古をつけてくれたのです。軽く突くとよろけて、手摺にぶつかり不幸にして崩れ、落ちてしまわれたので私は胸が塞がる思いでございます」 ムルタは芝居好きだったが。民衆に憎まれている。うぬぼれやでつい剣を抜いたのだろう。と検察官は考えた。 そこで呼ばれたシェークスピアが証人に立った。「クーパーは芝居を愛好していて、一度舞台で演じてみたいといって来ました。台詞も優雅でいいので剣も練習して置くようにといったのです」 私の次の戯曲ですか?推敲中ですが。仮の題は「ヴェニスのムーア人、オセロー」と呼んでおります。 クーパーは放免された。 その夜は仲間が集まって祝杯を挙げた、決闘中どういう手順で誰が助けたか興味深いが、少なくともシェークスピアは一枚噛んでいた。 「クリスマス・プレゼント」 短編というには少し量が多い。車椅子の気難しいリンカーン・ライムはクリスマスの騒ぎが気に入らない。母親が家出したという少女が尋ねてきた。なんだかだとぶつくさ言いながらそれでも少女の訴えに協力する。リンカーンファミリー総出で、アメリアは昔のカーレースの腕を生かして雪の積もった橋の上を突っ走って、真っ赤なカマロを追跡する。介護師のトムは車椅子の後ろにリースをつけてライムに怒鳴られる。ちょっとテレもあってクリスマスをあからさまに楽しめないライムがなんだか可愛いらしい。 母親も無事に見つかり、結婚詐欺師まで捕まえて、ご機嫌なライムは主義に反して母子のパーティに参加する。オールスターが顔をそろえた、クリスマスストーリーだった

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2019/06/17

ショートストーリーの中に、どんでん返しを盛り込んだ、驚きアイデア満載の短編集。残念なのは翻訳。堅すぎて、白々しいというか、芝居がかっていてイマイチ入り込めない。文化的背景も分からない部分があるので、作品の良さを100%楽しめたとは言えないのが残念。

Posted byブクログ