人間は脳で食べている の商品レビュー
161ページの消化管の不快が食べ物の嫌いに繋がるという指摘には納得した。幼い頃、嫌いな食べ物を口にすると吐き気が反射的にしたからだ。 江戸時代に好まれなかったマグロのトロを現代人が好むのは、油分のおいしさに慣れすぎているからか。
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「おいしい」と感じるには理由があって、経験や環境、栄養素、空間などあらゆる「要素」が関わっていてとても面白かった。 なるほどなぁと感心してしまう。
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アイバンのラーメン→amazonのオススメ→伏木さんの本→amazonのオススメ ¥ mmsn01- 【要約】 ・ 【ノート】 ・
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タイトル通りで、人間は味やにおいといった生物本来の感覚で食べ物を食べているのではないという内容。本来、生物であれば、においや味で、食べ物の安全性を判定する能力が備わっているが、発達した脳のおかげで、事前の情報によって様々なバイアスを受け、それが味や安全性の判断に大きな影響を及ぼす...
タイトル通りで、人間は味やにおいといった生物本来の感覚で食べ物を食べているのではないという内容。本来、生物であれば、においや味で、食べ物の安全性を判定する能力が備わっているが、発達した脳のおかげで、事前の情報によって様々なバイアスを受け、それが味や安全性の判断に大きな影響を及ぼすという。 食品マーケティングにおいて、経験的にそうした人間の行動特性を踏まえ、地域ブランディングや原料および原産国表示などにおいて、さまざまな工夫がなされているのは説明の必要はないであろう。また、反対にそれを悪用した偽装などの事件も記憶に新しい。本書は、脳科学的なアプローチが根底となっているが、社会学的または経済学的な見地を融合した、それでは人間はどのように食に対して向き合うべきなのかという、より建設的な議論には至っていないのが残念。
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おいしさを四種類に分類し、その中の一つであり、筆者が最も強いとされる「情報のおいしさ」を主に取り上げた本。 上述の「情報のおいしさ」について書かれている前半は面白く、納得できる部分も多かったが、後半はなんというか一般論が多かったように思える。一言で言うと後半はあまり面白くなかった...
おいしさを四種類に分類し、その中の一つであり、筆者が最も強いとされる「情報のおいしさ」を主に取り上げた本。 上述の「情報のおいしさ」について書かれている前半は面白く、納得できる部分も多かったが、後半はなんというか一般論が多かったように思える。一言で言うと後半はあまり面白くなかった。
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[雑感] ■味の良し悪しは,リアルな味覚ではなく, 情報に影響を受けまくっているよねって感じの本。 ■原点に立ち戻って身体感覚を取り戻したくなった。
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人間がおいしさを感じるメカニズムについて考察する本。 おいしさの構造を生理・文化・本能・情報などに分類し、それらの複合によっておいしさがもたらされるとしている。それらの中でも特に情報がもたらすおいしさに重きを置き、現代人の食事が情報に大きく依存していること、その行き過ぎについて書...
人間がおいしさを感じるメカニズムについて考察する本。 おいしさの構造を生理・文化・本能・情報などに分類し、それらの複合によっておいしさがもたらされるとしている。それらの中でも特に情報がもたらすおいしさに重きを置き、現代人の食事が情報に大きく依存していること、その行き過ぎについて書かれている。 おいしさという概念が分かりやすく解説されていて、誰もが「なんとなく」レベルで持っている理解を整理してくれる。食の安心・安全といった、多くの生物にとって無自覚レベルの分別を人間は宙に漂う情報へ委ねているのはうすら寒い。情報化の恩恵には存分に浴しても、その良し悪しを自分で判断する能力は持っていたい。
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ある講演で講師の方が紹介していたんで読みました。 いろいろな疑問に答えが出ましたし、自分の味覚にも裏づけができてある意味よかったです。 これを読めばもしかしたらコカコーラやカップヌードルのようなヒット商品が作り出せるかも・・・・・ まぁ、無理でしょがね(笑 でも読めば味覚について...
ある講演で講師の方が紹介していたんで読みました。 いろいろな疑問に答えが出ましたし、自分の味覚にも裏づけができてある意味よかったです。 これを読めばもしかしたらコカコーラやカップヌードルのようなヒット商品が作り出せるかも・・・・・ まぁ、無理でしょがね(笑 でも読めば味覚についてちょっとした自信がつくかもしれませんし、並ばなくていいラーメン屋の列に並ばなくなるかも(笑 ただ。マックがこの本に載ってるように考えで経営しているなら、それは本当に驚きです。 それにところどころにある著者のメッセージ的なものには共感しましたね。「知恵をなくした人間は情報ばっかり追っている」ような部分など。 とにかく飽食の時代。本当に美味しさを求めるなら読んでみては!
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先日、著者の『おいしさを科学する』を読んで、出汁(ダシ)について、学ぶことができた(といってもほとんど頭に残っていないが・・・)。 本書ではおいしさの重要な要素である「情報」について書かれている。 著者の使っている『おいしさの四分類』は 1:生理的な欲求に合致するものはおいしい...
先日、著者の『おいしさを科学する』を読んで、出汁(ダシ)について、学ぶことができた(といってもほとんど頭に残っていないが・・・)。 本書ではおいしさの重要な要素である「情報」について書かれている。 著者の使っている『おいしさの四分類』は 1:生理的な欲求に合致するものはおいしい。 2:生まれ育った国や地域あるいは民族などの食文化に合致するものは美味しい。 3:脳の報酬系を強く刺激してやみつきなる。 4:情報がおいしさをリードする。 というもの。 人間のみに活用される、食べる前の「情報」というもの。 動物は摂取してからの味覚や嗅覚による情報や、記憶による情報によって、身体に有害なのか必要なのかを判断する。 人間は、賞味期限/消費期限」などのパッケージからの情報や、テレビコマーシャル、伝聞、などなど、外部情報に依存した形でおいしさを味わっている。 人間の能力・文化が作り出す味わい方について、著者は『現代の人間にとって、生の五感は失われ始めている。失われた五感を補うためにさらに情報が増える。我々は本当に幸せなのであろうか。』 ・・・と、やや暗い結末に至っている。 いくつかの実験も紹介しつつ、分かりやすく、「おいしさ」について説明しておられる。 ”おいしさ”についても、”健康”についても、僕らは外部情報(データ)に頼り過ぎているのかも知れない。 そういったことを意識して、ふと自身の五感に頼った生活に意識を向けてみるのもいいのかも知れない。 本書とは関係なけども、野口三千三のいった、『からだに貞(き)く』ということを思い出した。 ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより)】 どうせ食事をするならばおいしいものが食べたい。しかし、どういうものが「おいしい」のだろう?栄養があるもの?食べなれているもの?あるいは高価なもの?「おいしさ」というのは、実は生理的、あるいは文化的な数々のファクターが組み合わさったきわめて複雑な現象なのである。本書では、多様なレベルの考察を通して、その正体を追求し、その中でも、現代人にとって、もっとも重要な「情報のおいしさ」の構造とその行き過ぎを考える。 ---------------- 【目次】 第1章 「情報」は最高の調味料 ・神社の清めの水 ・鍋で下着を洗う女 ほか 第2章 四つの「おいしさ」 ・おいしさの四本柱 ・その一・生理的なおいしさ ほか 第3章 おいしさの生理メカニズム ・おいしさ研究の最前線 ・味の信号は舌から延髄へ ほか 第4章 現代人の食べ方 ・本能から見た辛味ブーム ・ラーメンブームにも本能の影がちらつく ほか ---------------- 【著者について】 1953(昭和28)年京都府生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院を経て、現在、京都大学大学院農学研究科教授。専門は食品・栄養化学。著書に『おいしさの科学』『食品と味』(編著)『子供を救う 給食革命』(共著)など。日本栄養・食糧学会評議員、日本香辛料研究会会長。 ----------------
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水洗いの湯飲み、滅菌済みの実験用ビーカー、 どっちでお茶を飲みたい? いくら滅菌されていても、ビーカーではおいしくいただけない。 ではどうして清潔とは言えない湯飲みを選ぶのか。 日常の中にあるおいしさの感覚を紐解く。 また、五感を失いつつある現代人に焦点を当て、 情報に依存しすぎ...
水洗いの湯飲み、滅菌済みの実験用ビーカー、 どっちでお茶を飲みたい? いくら滅菌されていても、ビーカーではおいしくいただけない。 ではどうして清潔とは言えない湯飲みを選ぶのか。 日常の中にあるおいしさの感覚を紐解く。 また、五感を失いつつある現代人に焦点を当て、 情報に依存しすぎた食生活に警鐘を鳴らす。 手書きPOPより抜粋
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