みずうみ の商品レビュー

よしもとばなな(著者)

2009/10/17

2008.02.11.　思いもよらぬ方向へ水は流れていった。ばななさんの小説に出てくる人たちは、言葉をとても大切に扱う。読んでいて、ヒリヒリした気持ちにもなる。主人公ののびのびさが救いかも。お猿さんの絵もみてみたい。なんだか読んでる間中「みずうみは、水の海なんだ・・・」と、頭の隅でぽーっと思っていた。

2009/10/04

ちょうど私も父を亡くしたり、恋人と別れて間もないときに偶然出会った本。装丁に惹かれて買った。本の中の出来事が現実と似ていないようで、心情に重なる部分があり、読みながら時々はっとすることがあった。しかし好きにはなれない本でもある、不思議。「みずうみ」はあると思いたい。

2009/10/04

母の生き方への反発と愛情を図りかねる自分と主人公がちょっとダブって見えた。地元が本当にめんどくさい、ずっと抜け出したいと思っていたちさと。それ以降も相変わらずめんどくさいものと関わってしまう人の育てられ方の行く末と悲しさを感じた。普通の生活と狂気は紙一重なのに。

2009/10/04

ＴＶで見たニュースの登場人物のその後…みたいな感じ。
人間の心は脆くて弱くて醜くて。
でも必ず強く逞しく立ち直っていく事も出来る。静かにゆっくり『希望』という炎と共に…そんな事を考えさせられました。

2009/10/04

きのうでもなく
おとといでもなく
きょう、この物語に触れることができてよかった

まちがえてニシオギハウスに送ってしまって
日曜日にようやく手元にやってきて
その時間差がわたしにとって大切だったようにおもう

物語の核心ではないけれど
いま、じぶんで小さなお店をやっているからか
ちひろちゃんのお母さんにまつわるあれこれが
なんだかこころにのこりました

「読み取れる感受性だけが、宝なのだ。」

2009/10/07

久々のばななさん。重い過去を持つ中島君と壁画画家のちひろの恋愛を描いているんだけどいつも以上に重たい感じがした。軽い感じの文章は変わらないけど。だけど、ミノくんとチイの兄妹がいるみずうみのあたりの描写や雰囲気や流れがすごい好き。中島君の台詞も一つ一つ重みがあって心に残ったなー。

2018/09/13

とかげと共通するものがある気がする。
なんだろ、最近のよしもとばななはこの類？
心に傷を持ったもの、ってのがテーマなんだろうか。

でも出てくる人物は優しい。
ミノくんとチイ。
ミノ君は私の中のイメージでは米良良一さんだっけ？もののけ姫の。あの人のイメージでずうっと読んでました。

「いつか、起きて歩き回るようになったチイにも、会えるかもしれない」
それはありえないことかもしれないれけれど、かすかな希望を持って悪いということはない。
その希望のわずかな熱で凍えた手足をあたためてはいけないなんて、誰にも言えない。

じぃぃぃぃーーーーん。

2009/10/04

期待をうらぎらずの作品。
ただ他のよりは少し力が弱かったかも。

ちょっと予想外の方向に話が進んだので、
驚いたのもある。

水辺ってやっぱり不思議な力があるのかなぁ

2009/10/04

完全に表紙にも心をつかまれました
だって「みずうみ」なのに星雲。

お話もすっごく好きでした。
主題じゃないところでいっぱいひっかかる言葉がありました。
おかあさんの言葉がとても印象的。
話を聴くということは〜っていう。

誰かと真摯に向き合うこととか
うん。だるーく生きたり真剣に生きたりだとか。
不思議な話なのにリアリティにあふれる話でした。
やっぱりよしもとばなな好きです。

2009/10/04

ストーリーがおえるだけで嬉しくなっちゃいました。精神とか神秘的なところに行き過ぎてしまって･･･。よしもとばななさんの危うくて繊細ででもぎりぎり普通の側にいる人たちのお話が好きだったので残念です。