上高地・大雪殺人孤影 の商品レビュー

梓林太郎(著者)

上高地は高所にあり、…

[文庫ＯＦＦ]

上高地は高所にあり、空気が薄いのですが、それでも殺人は起こります。しかも、山頂で転落死です。

2022/05/14

「梓林太郎」の山岳ミステリー作品『上高地・大雪殺人孤影』を読みました。

山の本を読むか、ミステリーの本を読むか、迷った結果、両方の要素が入った本作品を選びました。
「梓林太郎」の作品を読むのは初めてですね。

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女性の扼殺死体が発見された。
十年ほど前に、二歳の娘と蒸発した女だった。
女が消えたのは、大金を手に入れた男が現れたからだという。
男を探すうち、またしても殺人が。
男に何があったのか!?　
上高地から大雪山へ。
男の影を「道原」が追う！

人間の過ち、愛憎を描き出す書き下ろし山岳推理の傑作！
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うーんっ…　最も犯人らしい人物が犯人で、他の容疑者もなく、推理する愉しみがなかったですねぇ。

あまり魅力を感じない刑事の目線から淡々と物語が描かれていて、刑事側にも犯人側にも感情移入できず、、、

3件の殺人事件のうち2件は登山中に発生しているものの、犯人と被害者が山好きなだけで、山の魅力が描かれているわけでもなく、、、

事件の顛末を淡々と読み終えた感じです。

「東野圭吾」作品や「松本清張」作品等、刺激的で魅力的な作品を読むことが多いので、物足りなさを感じましたね。

山の本とミステリーの本…　両方を愉しめる本を、と思いましたが中途半端でしたね。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」　ですねぇ。