冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 の商品レビュー
98年末のアイスランドから01年末に米国に戻るまでの 三年間の世界旅行の記録。旅の相棒は、改造メルセデス とフィアンセ(旅行中の00年元旦に結婚!)。 訪ねた国の数は116、走破した距離は24万5千km。 旅行記としても抜群に面白かったけれど、やっぱり投資家 としての...
98年末のアイスランドから01年末に米国に戻るまでの 三年間の世界旅行の記録。旅の相棒は、改造メルセデス とフィアンセ(旅行中の00年元旦に結婚!)。 訪ねた国の数は116、走破した距離は24万5千km。 旅行記としても抜群に面白かったけれど、やっぱり投資家 としての卓越した視点で見た世界各国の分析が、この本の 一つ目のハイライト。 その国の政治家や役人達だけから話を聴くのではなくて、 庶民の声、娑婆の声に耳を傾けるからこそ見えてくるもの がある、という信念にブレがまったくない。 米国内の寄付で集められたものが、世界のどこにどうやって 回っているのか。こういう醜い現実は娑婆におりないと到底 見えてこない。それを筆者は自分の目で肌で捕えようとする。 もう一つのハイライトは、最終の16章。ここは、三年間離れた ことで逆によく見えるようになってきた母国・米国へ愛のムチ を打ちまくっている章。 米国は敵を作り過ぎた、その結果が9.11。事業も何かも失敗 してうまく行かないから政治家になるしかない、そんなグリーン スパンみたいな輩ばかり。 妙に納得。
Posted by
ジム・ロジャーズ氏の世界紀行と思って軽い気持ちで読み始めたのだが、違った。 世界を地に足をつけて見て回るとはこういうことかと思い知った。 NGO、役人の腐敗。各国の成長の可能性。戦争の無意味さ、アメリカのダメさ加減など、考えさせられることがいろいろあった。 [private]バ...
ジム・ロジャーズ氏の世界紀行と思って軽い気持ちで読み始めたのだが、違った。 世界を地に足をつけて見て回るとはこういうことかと思い知った。 NGO、役人の腐敗。各国の成長の可能性。戦争の無意味さ、アメリカのダメさ加減など、考えさせられることがいろいろあった。 [private]バーナード・バルーク 靴磨きの少年が上がりそうな株の事を喋り始めた所で、持ち株を全て売却した。 メリルリンチが商品市場へ、CNBCがシカゴの大豆のピットから中継を始めたら、株を買おう。 EUは加盟国拡大で、アメリカの移民政策と同じ事をしている。[/private]
Posted by
投資家、ジム・・ロジャーズが宣っている「投資で成功する秘訣はただ一つ、自分が投資しているものを知ること、完全に理解すること・・・」とは何ぞや、具体例を上げると・・・彼が北アイルランドの不動産投資を考えた理由がそれである。現地へ行ってそこに住む人々の生活をみて、その国の基幹産業に...
投資家、ジム・・ロジャーズが宣っている「投資で成功する秘訣はただ一つ、自分が投資しているものを知ること、完全に理解すること・・・」とは何ぞや、具体例を上げると・・・彼が北アイルランドの不動産投資を考えた理由がそれである。現地へ行ってそこに住む人々の生活をみて、その国の基幹産業に投資をするのである。 一番リターンが大きな投資方法とは「大儲けするためには、絶望が支配している間に足を踏み入れなければ駄目だ・・・さほど賢明でなくても、ただ投資するだけで、知らないうちに儲けることができる」P32参照 当然、大きなリスクは織り込み済みとなる(恐ろしや
Posted by
前作よりもよかった。内容も盛りだくさんで深い。前作同様に経済を中心としたその国々の考察。冒険に出たくなった。 特にアフリカ諸国や、南米の国々は知らない国が多く、とても参考になった。タンザニアが素晴らしいらしい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かなり昔に、新聞の記事でジム・ロジャースとガールフレンドが、愛車ベンツで中国を渡ったというのを読んだことがある。素直にそんなシンプルな旅行ができることを羨ましく思った。あれから十年以上経過して、図書館でその時の旅行記を発見、借りてみた。 これは、ユーラシア大陸、アフリカ大陸などを経てベンツで世界一周をした旅行記となる。陸路(時々海路と空路)で、その土地々々の様子を肌で感じた様子が書いてあり。内戦、汚職、いびつな人口構成、閉鎖的なマーケット、過剰な規制、そして支配階級の既得権益が彼の目を通して描かれる。 下記いくつか気になった文章を自分用に引用。 栄えた都市は全て巨大な坩堝だった。宗教や文化や人種に目が行くようになるのは、決まって物事がうまくいかなくなり、みんなが誰かのせいにしようとあたりを見回すときなのだ。 政府の規制あるところにブラックマーケットありだ。誰かが規制をかいくぐって、設ける方法を見つけ出すものだ。その国で何が起きているか、それはどれくらい悪いのか、その「国の体温」を図るために地元のブラックマーケットにいく。すると、それらのことがよくわかる。 パスポートで思い出すのは、自分で樽に入り、フロリダの海岸へとやってきて、そこですぐに逮捕されたキューバ人のことだ。わたしは、この人が自分のもとで働いてくれるは、あるいはわたしの街に住んでくれれば良いと思います米国に居て貰う必要があるのは、こういう人たちであるーリスクと取れて、やる気があって、勇敢で、賢くて、大志を抱いている人たちである。
Posted by
投資家ジム・ロジャースの世界旅行記。各国の歴史や文化云々だけでなく(これらの予備知識は旅を充実させる前提ではあるが)、世界的著名投資家である著者の視座から描かれる各国の風景がとても興味深かったです。海外に投資するにはその国の経済はもちろんのこと、政治から法制まで調べることがたいせ...
投資家ジム・ロジャースの世界旅行記。各国の歴史や文化云々だけでなく(これらの予備知識は旅を充実させる前提ではあるが)、世界的著名投資家である著者の視座から描かれる各国の風景がとても興味深かったです。海外に投資するにはその国の経済はもちろんのこと、政治から法制まで調べることがたいせつだと言われますが、著者は常に投資の観点から各国の現地で見聞き、感じたことを本書で綴っています。 本書の中で著者は米国に帰国した際、「外に広がる世界の大きさを理解できない人々に会うたびにがっかりした」と述べていますが、世界唯一の超大国となったアメリカ国民でさえ外の世界には興味もないし、むしろ関心を持たない方が都合がいいと考えているというのはとても意外でした。
Posted by
Wed, 28 Apr 2010 世界一周がしたくなりました. 時代は少し前ではあるが,クォンタム・ファンドで ジョージ・ソロス と ぼろ儲けした伝説的投資家. 3年間をかけて,世界をクルマで踏破していき,それぞれの国の実情を見ていく. やはり,百聞は一見に如かず,というの...
Wed, 28 Apr 2010 世界一周がしたくなりました. 時代は少し前ではあるが,クォンタム・ファンドで ジョージ・ソロス と ぼろ儲けした伝説的投資家. 3年間をかけて,世界をクルマで踏破していき,それぞれの国の実情を見ていく. やはり,百聞は一見に如かず,というのが素直な文からにじみ出る. また,ジム・ロジャーズの健全な自由主義市場経済への愛を感じる. 独立後のアフリカの酷い実情,私達の募金が支援金がどれほど無意味か, 国というものの意味も考えさせられる. また,この旅を通す中でジム・ロジャーズの投資哲学も学べる. また,経済と政府の関係というのもよく分かる. 世界には多くの国があり,やはり国毎に本当にさまざまな文明・文化の状態がある. 結構ボリュームがあって,さらっと読める本でもないが, おすすめである. できたらこれと同じような2010年度版の旅が読みたいなと思うきょうこのごろ.
Posted by
著名な投資家であるジム・ロジャーズが車で世界1周した際の旅行記 各国の情勢に加えて、鋭い経済分析も書かれている。 「社会主義国には品質という概念はない。そのため、世界市場に参入することはできない。」 確かに、made in ソ連て見たことなかったなぁ そして激しく旅行に行きた...
著名な投資家であるジム・ロジャーズが車で世界1周した際の旅行記 各国の情勢に加えて、鋭い経済分析も書かれている。 「社会主義国には品質という概念はない。そのため、世界市場に参入することはできない。」 確かに、made in ソ連て見たことなかったなぁ そして激しく旅行に行きたくなりました。。。
Posted by
Posted by
かつてクオンタムファンドで活躍したヘッジファンド共同経営者。現在はドル資産を全て売却し、娘に中国語で教育を受けさせる目的でシンガポールに移り住んでいます。私の最も信頼するストラテジストです。
Posted by