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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ の商品レビュー

3.6

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

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2009/10/04

タイトルが上手い。長編でシツコイぐらいのお話が好きなので、ちょっと物足りない気がしてしまったけど、他の作品も見てみたいと思った。

Posted byブクログ

2009/10/04

悲しいというより哀しい 悲劇というより哀愁が漂う。 心が凍るような応酬。 後味悪いのに印象は悪くない。 インパクトはでかい。 また読みたいとは思わないけれど、読んでよかった。 また読みたいとは思わないけれど、高評価。

Posted byブクログ

2009/10/04

もともと舞台として演じられた作品なんだそうで、映画化も決まっているらしい。強烈な登場人物たちが、力加減なしにがっつりぶつかっていくが、少々消化不良気味。舞台で見たかったかな。

Posted byブクログ

2009/10/04

非常に気持ちの悪い本だった。全編通して、気持ちの悪い不快感があるというか…。でも、この本、 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」というタイトルがすべてをものがたっているように思う。腑抜けって誰のこと?悲しみの愛って何?って考えながら読むと、ちょっとおもしろいかも。現代の“オンリーワ...

非常に気持ちの悪い本だった。全編通して、気持ちの悪い不快感があるというか…。でも、この本、 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」というタイトルがすべてをものがたっているように思う。腑抜けって誰のこと?悲しみの愛って何?って考えながら読むと、ちょっとおもしろいかも。現代の“オンリーワン”教育で育ってきた僕ら若者の成れの果てをよく表現しているんじゃないか、と思うのですが…。

Posted byブクログ

2009/10/04

劇っぽい。たぶん小説より、劇場で見た方がずっと面白かろうな。どっちかっていうと話の続きの方が読みたい。嫌いではないけど、、。とりあえず電車で読むには表紙がきつい。読者に媚びてない感じ。

Posted byブクログ

2009/10/04

 いい!すんげーイヤな読後感を与えてくれる本(笑)そして、この主人公のお姉ちゃんみたいな人間って、身近にたくさんいるんだって!おっかねー。のん気に笑ったりなんか出来ないや(笑)ある意味次の『ぜつぼう』につながっていく。ラストはヤられちゃいました。著者、敵に回したくないタイプ。容赦...

 いい!すんげーイヤな読後感を与えてくれる本(笑)そして、この主人公のお姉ちゃんみたいな人間って、身近にたくさんいるんだって!おっかねー。のん気に笑ったりなんか出来ないや(笑)ある意味次の『ぜつぼう』につながっていく。ラストはヤられちゃいました。著者、敵に回したくないタイプ。容赦ないね。

Posted byブクログ

2009/10/07

細かすぎる描写と修飾語の多い文章が苦手な人には勧めない。というのは、そういう書き方をしているから。自意識(乃至は美徳、自尊心)を崩された時に引き起こされるであろう狂気と破綻を描いた作品。今年読んだ本の中で1番面白かった。この人の作品を読むのは2冊目だけど、処女作同様本作も気がふれ...

細かすぎる描写と修飾語の多い文章が苦手な人には勧めない。というのは、そういう書き方をしているから。自意識(乃至は美徳、自尊心)を崩された時に引き起こされるであろう狂気と破綻を描いた作品。今年読んだ本の中で1番面白かった。この人の作品を読むのは2冊目だけど、処女作同様本作も気がふれた人が多く登場する。結果、それが物語を面白くさせるのだが。人の奥底に眠る醜い部分、触れられたくない部分、ダークな部分を見事なまでに文章におとしている。白鳥麗子以上に思い込みが激しくプライドの高い澄伽は実はすごく人間らしいと思う。「誰か。あたしのことを。あたしを。特別だと認めて。他と違うと。価値を見出して。あたしの。あたしだけの。あたしという存在を。あたしという人間の。意味を。価値を・・・」(本文より)この文章を読んだ時心が見透かされているように感じてしまった。というのは、己の存在価値を誰かに認めてほしいと心の奥底で思っているから。すごく舞台で見たかったなー彼女の存在を知るのが遅すぎた。

Posted byブクログ

2009/10/04

劇団本谷有希子の代表作が小説になりましたみたいなコトを聞き、手軽に手を出したらやけどした、みたいな。 これはいいぞ。 久しぶりに心を混ぜられたよ。

Posted byブクログ

2009/10/04

 新鋭劇作家にして小説家、本谷有希子の第二作。  ラジオのイカレっぷりが嘘のよう。後味はあんまり良くは無いですけど。

Posted byブクログ

2009/10/04

読む前の、題名や表紙からの連想に比べたら、面白くて感覚的にもそんなに壊れていない物語という印象。一方で描写がやや説明的で流れが少し平坦に感じられもした。説明部分や文体に何となく演劇の脚本っぽいものを感じたのだけど、あとで見たら著者は演劇関係の人なのですね、と納得。それだけにラスト...

読む前の、題名や表紙からの連想に比べたら、面白くて感覚的にもそんなに壊れていない物語という印象。一方で描写がやや説明的で流れが少し平坦に感じられもした。説明部分や文体に何となく演劇の脚本っぽいものを感じたのだけど、あとで見たら著者は演劇関係の人なのですね、と納得。それだけにラストの演出は舞台寄りで面白かったけど、小説としては物足りなさも。女優になると思い込みある田舎を出た姉が帰ってきて、妹など身近な人達をヒステリックに振り回す…という話。田舎の閉塞感が作品内にも描かれているけど、なんか不十分である気がしたのは、やっぱり文体が主語・述語しすぎてきっちりしすぎているせいなのでは、と。ラストで家に残されたあの二人の組み合わせが、今後どうなるのかなあと興味をひかされる。

Posted byブクログ